初めてTraktorを見たときのことを覚えていますか? どういった第一印象でしたか?
ロード中にラップトップを持っていくのにはいつも少しナーバスになった。僕は4年前、Ableton 4 とMIDIコンセプトミキサーを使っていたんだけど、いつも問題があった。 ミキサーは移動中にいつも故障するし、ラップトップは僕がライブを始める前にいつもおかしくなるんだ。 だから、再びCDに戻ったんだ。けど後になって、音楽を聴いているよりもCDを焼いている時間のほうがずっと長いって気が付いた。Richieが数年前にイビサのCocoonのライブであれを使って、それまでは不可能だったことをやってのけたのを思い出して、「彼は一体どうやってるんだろう。 僕も変わらなくちゃ」」って思ったんだ。
いつTraktorに変わったのですか? その理由は何ですか?
僕がくら替えしたのはつい1年ほど前なんだ。2007年のクリスマスにあれを手に入れてから、最初の数ヶ月はまず自宅で使うだけだった。それから結局、数ヵ月後の僕のUSツアーで使おうと心を決めて、それ以来はもうCDを焼いてないよ!
僕がスイッチした一番の理由は、もっと多くの時間を音楽制作に費やしたかったってことなんだ。それまではCDを焼くのにずいぶんと時間を消費していたからね。それに、1枚のCDから10曲しか読み込めないっていうのはしんどいよね。
Traktorなら僕の以前のスタイルでDJプレイできるし、サウンド・クオリティーも高い。そして内蔵エフェクトや4台のデッキのおかげでもっとクリエイティブに創作できるようになる。
NIC FANCIULLI

Traktor Scratch を使うのが何故それほど好きなのか教えてください。 どの機能が一番のお気に入りですか?
基本的にはラップトップをデジタルCDケースとして扱っている。トラックを探すときに見るだけで、すぐにオーディエンスに目を向けなおす。エフェクト、ループ、ホット・キューといった機能はすべてMIDIコントローラにカスタマイズして割り当てているから、僕のニーズに合わせてカスタマイズされているハードウェアを持っているようなもので、もっとクリエイティブにプレイできる。同時に、僕が長年やってきたのと同じやり方でCDJを使ってDJプレイができる。
DJソフトウェアを使うと、大事なものが失われると主張する人もいますが、 その点はどうですか?
そういう意見も理解できるけど、2009年の現在には当てはまらないと思うよ。ターンテーブルやCD、それにラップトップだって使えるんだから。僕は今でもCDJと Pioneer DJM-800を今までと同じように使っているよ。ハードウェアはコントロールのために最適なインターフェイスだし、ソフトウェアで深さやその他の機能が追加される。この二つが一緒になればパーフェクトな結婚ってこと。
つまり、根本的なことは何一つ失ってはいないんだよ。自分のミュージック・コレクションを全部パーティーに持っていっても、移動中にそれがだめになるって考えるストレスがないってことさ。自分のセットを自分の行きたいところに持っていけるし、トラックの選択によって限定されることもない。トラックを見つけるのも簡単で、早くなる。
人々はいい音楽といいエンターテイメントを求めている。自分の音楽を管理するためにラップトップを使ったからといっていい音楽とエンターテイメントを失うわけではないよ。これがDJカルチャーの未来になるだろうし、確実にその傾向は強まっていくだろうね。
