My Life with Reaktor

Mike Huckaby インタビュー
 


 


プロデューサー、そしてDJとして活躍するMike Huckabyは過去15年間以上にわたって発展してきたデトロイトミュージック・シーンには欠かせない存在です。Huckabyの2つの足跡であるS Y N T HとDeep Transportationはハウスとテクノの間に存在するともいえるディープミュージックのクオリティーに関する評判をあげてきました。その一方で彼が持つ独特のフィーリングをPole、Loco Dice、Juan Atkins、Rick Wilhite 達のためのリミックスにも生かしてきました。 このTech Talkインタビューでは、REAKTORへの愛着、DetroitのYouthvilleプロジェクトについて語ってくれます。

 

インタビュー

ここ数年であなたのセットアップはどのように進化しましたか? あなたが使った音楽設備の最初のものは何ですか?

定番のローランドのアナログものから始めたよ。909、808、Juno 106なんかは、デトロイトではとても重要な役割を担っていた。そして僕はお金をためてローランドS-770サンプラーを買ったんだ。あれで色々と制作した。時が経つにつれて、新しい技術やフォーマットがでてきたのでソフトウェアを使うようになった。けど、昔ながらのシンセサイザーにはいつも執着していたよ。Reaktorを発見してからは大きく変わった。Reaktorは僕の音楽制作で間違いなく最も重要な役割を果たしてきた。すべてがうまく収まって、まるで魔法のようだった。ソフトウェアに関して言えば、僕のメインのサウンド源だ。

Reaktorは気に入ったようですね。Reaktorは期待に応えてくれていますか?

もちろん。多くの人が言うことだけど、Reaktorは現代のソフトウェアの祖だよ。何がReaktorで一番大切かっていうと、最新のハードウェアと相互交換関係にあるっていうことなんだ。Reaktorでハードウェアや周辺機器のことを勉強できるし、Reaktorに教え込むこともできる。Reaktorはシンセと音楽制作に関する事柄への答えであり、理解でもある。かなりすごい奴らからReaktorのもっと奥深くまで教えてもらったりもした。だから今では、Reaktorの“黒帯“がどんな感じなのかがわかるよ。Reaktorのことを少しでも垣間見れば、いずれにせよReaktorからは離れられないだろうね。

Reaktorを子ども達に教えようと思ったきっかけは?

僕ははなからReaktorに夢中だったんだけど、ちょうどその頃デトロイトではYouthvilleが設立されたんだ。一度Reaktorのデモンストレーションをする機会があったんだけど、そこからクラス全体をReaktorベースでやってみるっていうチャンスも出てきた。そこで僕はNIのJeffrey Hortonに話してみた。彼はすぐに僕をサポートしてくれたよ。Reaktorを人に教えると、単に使っているより、僕自身もっと多くのアイデアをそこから得ることができるから、実現できてとても嬉しかった。

Reaktorでサウンドを作るときのお気に入りは何ですか?

Electronic Instruments Volume 2をよく使うね。LimeliteとLazyfishの和音シーケンサには夢中になったよ。僕は10年以上もピアノのレッスンを受けたんだけど、和音シーケンサを使うと音楽理論について当時以上のことを勉強できる。これを使うと、音楽理論と洗練されたジャズヴォイシングの両方を学習できるよ。ジャズの和音をプログラムして、どんなバリエーションが可能か試してみるんだ。これはReaktorでしかできないことの一つだ。

 



 

あなたが作成した和音シーケンサについてのチュートリアルでReaktorユーザーは何を学習できますか?

Reaktorユーザーは、今さっき僕が言ったような情報を享受できるよ。チュートリアルでは、Reaktor内で外部ツールを起動させる方法も学べる。和音シーケンサはとても洗練されたアンサンブルだ。Reaktorが持つ多くの機能の奥深さを教えてくれる。チュートリアルを本当に頼りにしてくれていいよ。クリエイティブなフローを進行させるのに問題があったら、和音シーケンサはそこでサポートになる。

 



 

Youthvilleのことについてもっと聞かせてください。

YouthvilleはDetroit Electronic Music Festival開始以来、デトロイトで実現した一番重要なことだ。DEMF はデトロイトのエレクトロニック・アーティストにとても大きな影響を与え、Youthvilleはとても重要なフォローアップになった。デトロイトの若者の生活にポジティブな変化をつけるために、数百万ドルの設備が作られた。これは民間の基金なんだけど、個人会員だと年間でたったの25ドルを会費を払うだけでいいんだ! 学生や生徒たちは、音楽、映画、ラジオなどの色々なテクノロジーフォームを学べる。音楽的な夢を開こうとしている若者達のサポートは、本当にやりがいのある実験だ。11歳の子供に、どうやってReaktorでシンセを作るのかを教えてあげた時のことは絶対に忘れられないね。彼は自分でやっただけじゃなくて、クラスの他のみんなにもやり方を見せたんだ!11歳でReaktorを学べるだって? まったく、僕の時代もそうだったらよかったのに。けど、必要なコンピューターを買えない子供だってたくさんいる。だからYouthvilleでそうしたことをするためのユニークな機会になっているんだ。YouthvilleでのReaktorの学習には、音楽ソフトウェアの学習を超えたインパクトも付随する。人間性を形成し、成功をつかむための正しい姿勢を若者達の身につけさせるんだ。規律があればどんなことだってやってのけられるっていうことを彼らに示すことになる。僕のクラスでの経験は、彼らの宿題やその他の勉強にも影響を及ぼすようになっているんだ。彼らがReaktorで、そして学校でもうまくやってくれるよう願っているよ。何かに打ち込むっていうことが絶対に必要なんだ。

 

子どもや若者との活動はあなた自身の音楽へのアプローチにも影響を与えましたか?

もちろん。あそこでは新しいことを偶然発見することがよくある。本当はクラスでやろうとはしていなかったことなんだけどね。「これ、どうやったらいいの?」ってよく聞かれるんだ。すると「僕のお気に入りのプロデューサーはどうしただろう?」って考える。僕は答えを見つけて、それをReaktorの環境で示さなくてはいけない。みんなのために答えを出していくことが僕の仕事だから、プレッシャーも感じるし、気も引き締まるよ。

「my life with the wave」の作成に際して、Reaktorはどう役に立ちましたか?

あのプロジェクトはReaktorで作ったわけではないんだけど、僕がReaktorで学んだスキルに大きく頼りながら、あのプロジェクトを完遂したんだ。繰り返すけど、これが僕のさっき言った相互交換関係の例なんだ。今では僕は狂ったようにリミックスをしている。Juan Atkins aka Model 500、Pole、Deepchord、Lo Soul、Loco Dice、Blake Baxter、The Adventといったアーティストのためにリミックスをしてきた。ReaktorからWaldorf Waveシンセについて多くを教わったし、Waldorf WaveからはReaktorについて多くを教わったよ。

 




 

最近のデトロイトのエレクトロニックミュージック・シーンの状況について聞かせてください。

デトロイトのエレクトロニックミュージックのファンを世界中で見つけるためにインターネット、特にMySpaceを信頼しているアーティストがとても多い。ブダペストに僕のファングループがいて、彼らはデトロイトのエレクトロニックミュージックが大好きだなんて全く知らなかった。それだけじゃなくて、僕とNI、Reaktor、Youthvilleとの関係についても彼らは知っているんだ。今では世界は小さくなったね。そしてそのおかげで、デトロイト発の音楽のファンはどんどん増えている。昨年は12カ国でツアーをしたんだけど、デトロイトって言葉がとても多くの人たちにとって、感情を揺さぶる言葉であるってことがわかったよ。

 



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