About Compression

コンプレッションについて

コンプレッサーとは?

コンプレッサーとは特殊なアンプで、ダイナミック・レンジを絞るのに使用されます。基本的には、自動のボリューム・コントロールで、トラックの静かな部分を大きくし、大音量のピークの部分を抑えて、より均一な音を作るためのものです。コンプレッサーの最も基本的なパラメータはゲイン、スレッショルド、レシオ、アタック、リリースです。

ゲイン

ゲイン・コントロールでトラック全体にわたるゲイン・レベルを上げます。静かな部分はより大きくなり、存在感を増します。大きくなったピークは後で処理されることになります。

スレッショルドとレシオ

スレッショルドはコンプレッサーが作用し始めるポイントです。特定のスレッショルドよりも大きな入力シグナルにはコンプレッションがかかり、より小さくなります。どのくらい小さくなるかについてはレシオに左右されます。例えば、入力シグナルがスレッショルドを10db分上回ると10:1というレシオになります。アウトプットでのシグナルはスレッショルドよりも1db高くなります。

アタック

アタック時間は、入力シグナルがスレッショルドを上回った後にどのくらいの速さでコンプレッサーを作用させるかを決定します。過度に短いアタックにはお気をつけください。これにより、トランジエント*がそげ落ちてしまうこともあり、鈍い、生命のない音になってしまいます。一方、アタックが長すぎると、コンプレッサーの反応が遅すぎてしまいます。実際に耳で確かめながら、アタックタイムを設定してください。

*トランジエントとは、サウンドの出だし部分の非和声音です。これによりサウンドに特色と明るさを加えることができます。

リリース

これは入力レベルがスレッショルドを下回った後で、コンプレッサーが動作停止するのにかかる時間です。たいていは、20 msから最大数秒までの範囲です。リリースが速ければ速いほど、コンプレッションが強くなります。過度に短いリリース時間だと、 好ましくない作用を引き起こします。各音源には全て異なるリリース時間が必要ですので、実際に試してみることが必要です。

アドバイス

かつてある偉大な人がこう言っていました。「もし良い音が鳴るのであれば、それが良い音なのだ」と。実際に試してみることの他に良い方法はありません。ですから、まずは時間をかけて、3つのVINTAGE COMPRESSORSの色々な設定を試してみて、どれが一番良いのかを判断してください。以下は試していただきたい幾つかのテクニックです。

コンプレッサーのチェイン

大きなピークを持つボーカルなどの非常にダイナミックな素材に対して「スローな」コンプレッサーを使用する場合、息がかかったような感じになります。これを回避するには、チェイン中のスローなコンプレッサーの前にVC 76などの速いコンプレッサーをかけてみてください。速いコンプレッサーは、大きなピークを抑え、スレッショルドとレシオを高く設定し、比較的速いアタックとリリースにします。そうすると、スレッショルドとレシオが低くなり、中ぐらいか遅いアタックとリリースになり、コンプレッサーがよりスムーズになって、操作がしやすくなります。

サイドチェイン・ダッキング

これはラジオDJにより良く使われる手法で、話しているときにトラックのボリュームを落とす方法です。コンプレッサーが音楽とコントロール・シグナル(この場合にはマイクロフォン)に乗っていて、サイドチェイン・インプットにアサインされています。DJが話し始めると、シグナルはコンプレッサーをトリガーして、これによりトラックのボリュームが小さくなります。音楽が後ろに「引っ込む」のです。

音楽制作上では、この機能は、キックドラムを使ってシンセ・パッドをダッキングして、独特な膨張するようなサウンドを作ったり、またはキックドラムでベースラインをダッキングして、低音をクリーンに保つのに使われます。トラックでのコンプレッサーをダッキングするには、キック・ドラムをコントロール・シグナル・サイドチェイン・インプットとしてアサインしてください。

フリケンシーに適用可能なコンプレッション

これはインストゥルメント内の特定の問題のあるフリケンシーをコントロールしたり、または選択したフリケンシー範囲のみにコンプレッションをかけたりするのに便利です。

トラック上でコンプレッションをかけたい部分にコンプレッサーを入れて、シグナルをこのトラックからオグジュアリー・バスへ送信してください。EQエフェクトをオグジュアリー・バスにインサートしてから、オグジュアリー・バスの「アウト」をコンプレッサーのサイドチェイン・インプットへルーティングしてください。そこで、問題のあるフリケンシーしか聞こえなくなるまでオグジュアリー・バスのEQを調節すると、これらのフリケンシーはコンプレッションをトリガーするようになります。

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