メロディックインストゥルメント

CHINA

笛子 (Dizi)

笛子は明るく大きな音が出る竹製の横笛です。 笛子の特徴は、笛膜(Dimo)と呼ばれる薄い膜を、唄口と6つの指孔の間にある響穴に貼ることにより、オーバードライブの歪みに似た独特の倍音を作り出します。 膜を張り、美しい響きを生み出すプロセスこそが、まさにアートと言えます。

二胡 (Erhu)

ビブラートやなめらかなグライドだけでなく、甲高く、はかない音色が特徴として知られる二胡(チャイニーズバイオリンとも)は、人間の声にも似ていると言われる表現力の高い独奏楽器です。 二胡にはスチール製の弦が2本張られており、バイオリンの中央の弦と同じようにDとAでチューニングされています。 弓でひいたり、弦をはじく演奏スタイルで、甲高い鋭い音色から蜜のような甘い音色を奏でてくれます。

古筝 (Guzheng)

約2500年前の中国北部に起源を持つ古筝は、アジアで数多く見られるチターの原型となる楽器です。世界的に伝わる民族楽器ダルシマーの1つでもあり、ペンタトニックスケールで調律され、中国音楽の主要な「ハーモニー」楽器です。古筝の弦は両手で演奏されるので、音色やピッチは、ハーモニクス、ビブラート、ミュートと共に変化を加えることが可能です。

古琴 (Guqin)

箱型の撥弦楽器、古琴は単なる楽器ではなく、生き方、哲学であり、象徴の中心でもあります。長さ3.65尺(中国尺)は1年の365日を表し、共鳴胴に貼られた13個の鋲は1年の13個の月を表しています。古琴の木製の共鳴胴には20層もの漆が塗られ、琴特有の繊細な音色を生み出します。

琵琶 (Pipa)

琵琶は4本の弦と約30のフレットを持つ洋ナシ型のリュートで、強く弾くと中高音が強調され、明るく突き刺すような音色を奏でます。ビブラート、ポルタメント、グリッサンドなど表現力のある演奏ができ、共鳴胴を叩いたり、弦をフレットから離して捻ることでシンバルに似たパーカッシブなサウンドを作ることもできます。 琵琶の一番の特徴は、濃密なトレモロです。

揚琴 (Yangqin)

西洋音楽におけるピアノに匹敵する揚琴は、他の音楽スタイルとのクロスオーバーに最適です。 144本の弦は48段階に調律されており、同じ音程の弦の間には微妙なずれがあるため、自然なコーラス効果が作られ、空気のように軽やかな印象を与えます。 弦を叩くばちは弾力性のある竹でできており、超高速のトレモロを演奏できます。

JAPAN

篳篥 (Hichiriki)

英語でジャパニーズオーボエとして知られる篳篥(ひちりき)は神聖な楽器です。 円筒形の管を持つダブルリードの木管楽器で、澄んで明るく抜けの良い音を奏でます。20cmにも満たない長さでありながら音量が大きく、心を揺り動かされる音色には清めの力があると言われています。グライドのようなこの楽器の特徴的な奏法は「塩梅(えんばい)」と呼ばれています。

筝 (Koto)

撥弦楽器に分類される筝は日本人のアイデンティティーの象徴です。筝は可動式のブリッジを調節して好みのチューニングにすることができます。膝立ちで演奏し、トレモロ、コード、特徴的なビブラート、グリッサンドなど多彩な奏法が筝の音色を特徴づけています。

尺八 (Shakuhachi)

尺八は竹製の縦笛で、様々な演奏技法があり、その音色はとてもしなやかで表現力に富んでいます。穴を部分的にふさぎ楽器を思い切り良く吹くと、経験を積んだ演奏者なら3オクターブ以上の音域を表現することができます。80年代以降ではシンセサイザーの定番の音色となっています。

三味線 (Shamisen)

三味線はネックの長いリュートに似た楽器で、鋭いパーカッシブな音色を持っています。 三味線奏者は、ネックを上下に動かしやすいように、指掛と呼ばれる厚めの布をつけて演奏することがあります。穏やかなビブラートから急なスライドまで、幅広い演奏表現ができる楽器です。近年、三味線はロックの影響を受けた若い演奏家の間でも人気が高まっています。

笙 (Sho)

笙は竹の筒でできた管楽器の一種です。 その音色は、アジア神話で美徳と優雅の象徴とされる伝説上の鳥、鳳凰の鳴き声を彷彿とさせると言われています。 笙の17本の筒のうち2本は無音で、これは鳳凰が翼を折り畳んだイメージを完成させるためだと言われています。笙はアコーディオンやマウスハープと同じように、竹筒の穴を指で塞いでいる間に、息を吐いたり吸ったりして演奏します。

KOREA

アジェン (Ajaeng)

英語でスクラッチチターと呼ばれるアジェンは、弦を弾くのではなく、弓で擦って音を出します。他のチターとは異なり持続的な音を出すこともできます。可動のブリッジが十分な空間を作っているので、弦を押さえながら音の高さを変えることが可能です。中心音から短三度離れた場所でビブラートをかけると特徴的なうねりのある音色を作れます。

テグム (Daegeum)

テグムはビブラートとピッチベンドが特徴の横笛で、その音色の深さと表現の広さでドラマチックな映画音楽などにもよく使われています。中国のディジと同じように、リードフィルムでできた薄い膜が使われており、唸るような音色を生み出します。テグムは3オクターブをカバーし、低域では息が抜けるような柔らかな音色、高域では突き抜けるようような大きな音が出ます。

カヤグム (Gayageum)

カヤグムは桐製の絃楽器で、12本の弦と可動式の柱が備わってた韓国を代表する楽器です。この複雑な楽器は、繊細かつ絶妙な奏法で深みのある共鳴音を生み出します。左右の手を使った多彩な奏法により、ピッチベンド、ハーモニクス、ビブラート、グリッサンド、トレモロ、さらにはエコーエフェクトまで表現することができます。
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