ONE STRING = ONE OF A KIND

「una corda」とはイタリア語で「一本の弦」を意味します。クラシックピアノを学んだことのある方ならグランドピアノのソフトベダルを意味することをご存じでしょう。ペダルを踏むとハンマーの位置が変わり、中音域と高音域の限定された弦のみ打弦され、低音域では、更に少なく打弦されます。その結果、自然な反響音を持つ、柔らかな正弦波が発生します。
ピアノ職人のの名匠として知られるDavid Klavinsは、ピアノの全音域の鍵盤に一本の弦を使った革新的な64鍵のアップライトピアノを制作し、この楽器の可能性を模索します。究極のピアノデザインを追求していることで知られるKlavinsは、高い共鳴音を作り出す為に、薄型で、骨組の付いていない響板を採用するなど、サウンドデザインの自由度が増すように、この楽器を設計しました。またKlavinsは世界最大のアップライトピアノKlavins Piano Model 370iの制作者との知られており、それはバーチャルインストゥルメントTHE GIANTの基礎にもなりました。
ミュージシャン、作曲家、プロデューサーとして知られるNils Frahmは、このピアノ開発において重要な役割を果たした中心人物です。新しいサウンドデザインの可能性を探るために、Frahmは素材の準備に力を注ぎます。ハンマーと弦の間に様々な種類の布地を挟んだり、ハンマーと弦の距離を近くするなど、サウンドに変化を付けようと試みました。一般的に、布地は弦の振動を少なくしたり音色を柔らかくするために使われますが、Frahmはこの手法を基にして、倍音成分含んだリッチでパーカッシブなテクスチャを作り出しました。

KlavinsはNative Instrumentsのためにこのピアノの88鍵バージョンを制作しました。そしてUli BaronowskyとGalaxy Instrumentsはこの独創的な楽器をユニークなバーチャルインストゥルメントに作り変えました。UNA CORDAはクラシック、映画、ジャズ、ポップ、エレクトロニカなどの現代の音楽に新しいカラーを追求できる音源です。Baronowskyは、Frahmからは楽器の使用方法を学び、そのインスピレーションを元に、Klavinsからの協力を得ながら、このピアノを忠実に再現しました。

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