80年代はポップカルチャーにおける数々の金字塔を生み出し、その快楽主義的なノスタルジーは今なおカルチャーシーン全体のトレンドを席巻しています。肩パッドやパラシュートパンツのように時代の波に淘汰されたものもありますが、見事に成熟を遂げたものも少なくありません。とりわけ、神秘的な新テクノロジーへの期待が込められた独特の不気味さは、無骨でメカニカルなトーンを生み出しました。その頂点に立つのが映画『ブレードランナー』のサウンドトラックです。SF映画史上最高のスコアと名高く、ディストピア感あふれるレトロフューチャー・シンセシスの最高到達点といえるでしょう(Vangelisよ、安らかに)。
ボディスーツにソバージュヘア、ケミカルウォッシュジーンズ、指ぬきグローブを引っ張り出して準備しましょう。「道なんていらない」あの場所へ向かうのですから(ただし、フルバージョンのKONTAKTはお忘れなく)。
ノスタルジーに浸れてお財布にも優しい、KONTAKTライブラリから厳選したお気に入りの80年代インストゥルメント5選をご紹介します。
SYNTH-1 Mini Collection

Karanyi SoundsのSYNTH-1 Mini Collectionは、象徴的な6種類のアナログシンセサイザーから丁寧にサンプリングされた、典型的な80年代トーンを豊富に収録しています。専用のユーザーインターフェイスは用意されておらず、微調整やエディットはKONTAKTのエディター内で行う必要がありますが、ヴィンテージの実機を探し求めて大金をはたくことを考えれば圧倒的にお得です。名機と呼ばれるハードウェアを通してプロセッシングされ、曜日ごとに割り振られたプリセットを備えたこのコレクションは、今でも「夜にサングラスをかけて」音作りに没頭するサウンド探求者にぴったりです。
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Wavesynth EP Glow

ウェーブテーブル方式のエレクトリックピアノ3種と14種類のウェーブテーブルアルゴリズムを搭載した、Karanyi SoundsのWavesynth EP Glowは本格派のインストゥルメントです。Sequential Prophet 6から艶やかにサンプリングされ、洗練されたRhodes風パッチへと見事に仕立てられたこのエモーショナルな音源は、レトロフューチャーなサウンドメイクに完璧に対応します。また、2基のLFO(ウェーブテーブルポジション用およびProphetタイプのローパスフィルター用)に加え、Moogタイプのローパスフィルター、ホールリバーブ、テープディレイ、コンプレッサー、リミッター、EQも搭載し、『ナイトライダー』のような雰囲気を存分に演出できます。
LMFree

忠実で高機能、そして嬉しいことに無料のBeaoticによるLMFreeは、80年代の伝説的なドラムマシンLinnDrum LM-2を再現したエモーショナルなサウンド表現の決定版です。キーベロシティでサンプルのスタート位置をコントロールしたり、Oscillator Driftでわずかなピッチの揺らぎを加えたり、ピッチ、ボリューム、パンニングを個別にエディットして紛れもない80年代のサウンドを創り出せます。あの「bow bow chick chicka chicka」を思わせるヒットチューンを生み出すための、パーフェクトなパーカッションパレットとなるでしょう。
Commodore 64 Sessions Deluxe

どこか懐かしいサウンドをお探しですか?それなら、Rhythmic Robot AudioのCommodore 64 Sessions Deluxeが最適です。伝説的なホームコンピューターの3つのリビジョンから見事にサンプリングされた30種類のパッチを収録しています。本物のSIDチップサウンドとスタイリッシュでオーセンティックなUIデザインを備えたこの音源は、チップチューンのドラムキットからファットなベースラインシンセまで自由自在に出力でき、ヴィンテージな8ビットのヒット曲作りには欠かせないプラグインです(静かな夜に名作『Frogger』のサウンドに浸るのもおすすめです)。
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Wavetable Experiment Mini-Pack

Decent Samplesから、80年代のフィーリングをそのまま落とし込んだ実験的なウェーブテーブルシンセ7種を収録したパックが登場しました。静的な波形を読み込むサンプルベースのシンセとは異なり、ウェーブテーブルシンセは演奏中にレイヤーされたフレームが波形から波形へとモーフィングするため、倍音豊かで非対称、そしてダイナミックに変化する質感あふれるサウンドを生み出します。SF風パッチやパッド、ドローンなどの制作に最適です。あとは艶やかなサックスを添えて、タンホイザー・ゲートの近くで暗闇に輝くCビームを見つめましょう。
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サウンドデザイン:Konstantin Grismann