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ビートメイキング入門:ビートの作り方

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Beat-making 101: How to make a beat

ハイクオリティな楽曲制作が、これほど身近になった時代はありません。豊富な無料学習リソースや音楽制作ソフトウェアを手軽に利用できる今、スタジオの構築はかつてないほど手軽で手頃なものになっています。本ガイドでは、必要なツールの準備から、音楽のアイデアを完成した1曲へと昇華させるプロセスまで、ビートメイキングの基本を解説します。目標は、ご自身に合った制作ワークフローを確立するための十分な情報をお届けすることです。それでは始めましょう!以下が今回学ぶ内容です。

MIDIコントローラーとDAWを使い、ホームスタジオでビートメイキングに取り組む音楽プロデューサー

ビートメイキングを始めるのに必要なツール 

ビートメイキングの第一歩は、音楽のアイデアを録音・編集するために必要な必須ツールを理解することです。DAW、MIDIコントローラー、オーディオインターフェイス、そしてオーディオプラグインが必要になります。

DAW

DAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)は、音楽制作の環境となるオーディオ録音・編集ソフトウェアです。DAWは文字通り、実際のレコーディングスタジオをデジタル上で再現したものです。デジタル音源、ミキシングコンソール、マルチトラック録音機能など、ハイクオリティな音楽を作曲・録音するために必要な機能がすべて備わっています。そのため、ビートメイキングを始めるにあたって、DAWは欠かせないツールです。

MIDIコントローラー

MIDIコントローラーは、コンピューター上でバーチャルインストゥルメントを演奏したり作曲したりするために使用するハードウェアです。キーボード型やビートパッド型などの形状があります。本体にはサウンドが内蔵されていませんが、DAW内のバーチャルインストゥルメント・プラグインを操作するために使用できます。

オーディオインターフェイス

オーディオインターフェイスは、サウンドのデジタルとアナログの世界をつなぎ、コンピューターとスピーカー、ヘッドホン、ミキサー、楽器、シンセ、サンプラーなどの各種オーディオ機器を橋渡しするデバイスです。オーディオ信号をコンピューターで処理できるデータに変換し、DAWのようなソフトウェア環境でオーディオの録音や編集を行えるようにします。音楽を録音したいなら、オーディオインターフェイスは必須です。DAW、オーディオインターフェイス、MIDIコントローラーが揃ったら、アイデアを録音し始められるようにホームスタジオのセットアップ方法を確認しましょう。とても簡単です!

オーディオプラグイン

オーディオプラグインは、オーディオ関連の機能を追加または強化するためのソフトウェアツールです。音楽制作を進める中で主に使用するオーディオプラグインには、大きく分けて3つのカテゴリーがあります。

  • オーディオプロセッサー

バーチャルインストゥルメント・プラグインは、作曲に使用するサウンドを生成します。主に使用するバーチャルインストゥルメントの種類は、サンプラーとシンセサイザーです。

サンプラーは、実際の楽器から録音したオーディオを音源として使用するバーチャルインストゥルメントです。サンプル音源の例としては、デジタルピアノ、ドラム、ギター、ベース、ストリングスなどがあります。

シンセサイザーは、オーディオ信号のさまざまなパラメーターを変調できる電子楽器です。録音済みの楽器音を音源とするサンプラーとは異なり、シンセサイザーでは波形を選択し、ピッチ、周波数、レゾナンス、アンプリチュードなどを自在に調整できるため、サウンドデザインに最適なツールとなっています。プリセットをブラウズしてエレクトロニックミュージックを作曲することもできますが、シンセサイザーの真価は、自分でサウンドデザインを学んだときに発揮されます。シンセサイザーの使い方をマスターすれば、ゼロからオリジナルのサウンドを作り出せるようになり、自分ならではのクリエイティブなアイデンティティを確立する大きな力になります。

KOMPLETE STARTを無料でダウンロード

Komplete Startには、無料でダウンロードできるスタジオクオリティのサウンドが2,000種類以上収録されています。16種類のプロ仕様のシンセやサンプル音源に加え、エフェクト、ループ、サンプルなど、ビートメイキングに必要なすべてが揃っています。

オーディオプロセッサー

音楽を作曲するためのバーチャルインストゥルメントが揃ったら、次はサウンドの音質を向上させるオーディオプロセッサーが必要です。オーディオプロセッサーは、楽曲をできる限りクリアでプロフェッショナルな響きにするために、オーディオの補正や強化を行う目的で使用されます。録音後は、同じような周波数帯域で楽器同士が干渉したり、特定のサウンドが大きすぎたり小さすぎたりすることがよくあります。こうしたダイナミクスや周波数の問題は、楽器の馴染みを悪くしたり、曲全体を濁った不快なサウンドにしてしまう原因になります。また、単体では退屈に聴こえるサウンドでも、エコー、コーラス、リバーブを加えることで生き生きとした表情に生まれ変わります。ビートメイキングのミキシングやマスタリングの段階で使用する代表的なオーディオプロセッサーには、以下のようなものがあります。

  • 周波数系エフェクト:EQ、パンニング
  • ダイナミクス系エフェクト:コンプレッション、ディストーション
  • 空間系エフェクト:ディレイ、リバーブ、エコー
  • モジュレーション系エフェクト:コーラス、フランジャー、フェイザー、トレモロ
DAWで楽器トラックのミキシングや音作りに使用されるオーディオプロセッサーとエフェクトプラグイン

ビートの作り方

音楽制作に使用するツールを理解できたところで、実際の音楽制作ワークフローと、これらのツールを使って自信を持って共有できる楽曲を作る方法を見ていきましょう。今回解説するビートメイキングの手順は以下の通りです。

  1. プリプロダクションでビートを構想する
  2. 録音に向けてDAWセッションを準備する
  3. コード進行、ドラムビート、ベースライン、メロディを録音する
  4. ミキシングとマスタリング

1. プリプロダクションでビートを構想する 

プリプロダクションは、ビートのクリエイティブな方向性をブレインストーミングする重要な段階です。どのようなヴァイブスを作りたいのか?どんな感情を呼び起こしたいのか?そして、それを実現するためにはどんなコード、リズム、サウンドが必要なのか?このプロセスによって明確なゴールが設定され、制作上の判断に一貫した方向性が生まれます。音楽制作におけるプリプロダクションの一般的な手順には、以下のようなものがあります。

  • ヴァイブスの決定
  • リファレンス曲の収集
  • サウンド選びと楽器構成

ヴァイブスの決定

プロジェクトのストーリーやヴァイブスを理解することは、楽器構成、テンポ、コード、リズム、楽曲構成を決める手がかりになります。音楽の様々な要素がどのように感情に影響を与えるのかを理解し直感を養うことで、自身の楽曲制作にも活かせるようになります。

リファレントラックの収集

ビートのヴァイブスを具体化するのに役立つ方法のひとつが、目指すムードを最もよく体現しているリファレントラックを集めることです。リファレントラックとは、自分が目指すサウンドの指標となる、プロによって制作された既存の楽曲のことです。例えば「メロウで高揚感のある」雰囲気を目指すなら、その雰囲気を捉えた楽曲のプレイリストを作ってみましょう。それらの楽曲はどのようなテンポ、リズム、コード進行、サウンド、構成を採用しているでしょうか?気に入ったパターンやアイデアを見つけたら、それらを選りすぐって自分の曲に取り入れてみましょう。リファレンスのプレイリストは、クリエイティブな発想を刺激するムードボードのようなものだと考えてみてください。

インスピレーションをお探しですか?確かな耳を持つiZotopeの仲間たちによる、様々なジャンルのおすすめリファレントラック一覧をぜひチェックしてみてください。

サウンド選び

サウンド選びは、プロデューサーとしての個性を決定づける重要な要素です。完成したビートを一幅の絵画に例えるなら、選ぶサウンドの一つひとつはキャンバスに乗せる絵の具のようなものです。プリプロダクションの段階で十分な時間をかけ、プロジェクトで目指す美学に合ったバーチャルインストゥルメントやサウンドを見つけましょう。

無料のKomplete Startプラグインをダウンロード済みで、最高峰のシンセサイザー、サンプル音源、ループをさらに深く探求したい方は、世界をリードする音楽制作ツールキットであるKomplete 14をチェックしてみましょう。付属のKOMPLETE KONTROLソフトウェアを使用すれば、お使いのMIDIコントローラーを問わず、便利なタグ付け機能や瞬時のオーディオプレビューによってコレクション全体を快適にブラウズできます。

2. 録音に向けてDAWセッションを準備する 

ツールが揃い、プロジェクトの方向性が決まったら、DAWを起動しましょう。どのDAWを使うかは基本的に好みの問題です。MASCHINEはもちろんビートメイキングを念頭に設計されていますが、フル機能のDAWをお求めの場合でも、主要なDAWであればどれを選んでも素晴らしい結果が得られます(MASCHINEは、どのDAWを選んでもその内部でシームレスに動作します!)。

ビートメイカーの間で人気の高いDAWには、FL Studio、Ableton Live、Logic Pro、Reason、Cubase、Pro Tools、Studio Oneなどがあります。

セッションのセットアップ

まず最初に行うべきことは、録音に向けたセッションの準備です。まずはMIDIコントローラーとオーディオインターフェイスがコンピューターに接続されていることを確認しましょう(通常はUSB経由)。

次に、DAWの「設定(Preferences)」画面を開き、オーディオデバイスとしてお使いのオーディオインターフェイスが、MIDIデバイスとしてMIDIコントローラーが選択されているか確認します。これで、MIDIコントローラーを使ってバーチャルインストゥルメント・プラグインをコントロールできるようになり、コンピューターからヘッドホンやスタジオモニターにオーディオが出力されるようになります。

最後に、クリエイティブなワークフローが中断されないよう、すべてのツールに素早くアクセスできるようセッションを整理しておきましょう。作業の中断は、その場のひらめきを妨げる原因になります。ビートに使用すると決めた主要なサウンドや音源をあらかじめ読み込んでおき、すぐに使える状態にしておきましょう。

また、以下の項目も必ず確認しておきましょう:

  1. DAWのオーディオデバイスとしてオーディオインターフェイスを選択する
  2. セッションのBPMを、アイデアやサンプルのテンポに設定する。具体的な数値が決まっていない場合は、タップテンポで入力できます。
  3. 録音時は常にメトロノームをONにする
  4. 録音ボタンを押してすぐに録音が始まらないよう、録音設定で1〜2小節のカウントインを設定する。カウントインを設定すると録音開始前に1〜2小節分のクリック音が鳴るため、テンポ感を掴みやすくなります。
  5. 次に、ロケーターを4小節または8小節に設定し、ループ機能を有効にする。
メトロノームを有効にし、オーディオトラックとMIDIループの録音用にセットアップされたDAWセッションのタイムライン

3. コード進行、ドラムビート、ベース、メロディを録音する 

DAWの録音準備が整ったら、トラッキング(トラック録音)を始めましょう。トラッキングとは、楽曲を構成する楽器やサウンドをレコーディングしていくプロセスのことです。新しいパートを録音するたびに、すでに録音済みのパートが再生されます。通常、ビートメイカーは4小節または8小節の音楽ループを作成し、それを後から展開させていく手法をとります。

トラックの構成要素

ビートを制作する際に重視する主な構成要素は次の通りです:

  • ビート:トラックのリズムを決定づける、反復するサウンドパターン。キック、スネア、タムやハイハットといったパーカッション要素がこれにあたります。ただし、ビートは必ずしもドラムである必要はありません。ノイズや機械音など、同様の役割を果たす他のアタックの強いサウンドを試してみるのもよいでしょう。
  • ベースライン:ローエンドを満たし、トラックに迫力を与える低周波数の音の連なり。
  • メロディ:中音域から高音域で奏でられる、音楽的な魅力を放つ一連の音符。
  • コード:同時に演奏される複数の音符/音高の集まり。コードが曲のムードを作り出し、メロディはそのコード進行の中で音を紡ぎ、その上で「歌う」ように響きます。

ドラム、コード、メロディのどれから始めるべき?

プロデューサーによってビートの作り始め方は様々ですが、一般的には制作する音楽のスタイルによって左右されることがよくあります。コードから始めて曲のエモーショナルな土台を築くことを好むプロデューサーもいれば、まずはドラムでグルーヴを作ることから始めるプロデューサーもいます。ビートの始め方には、以下のようなアプローチがあります:

  1. 最も使い慣れたインストゥルメントから始める
  2. 展開の土台となるサンプルパックのループからインスピレーションを得る。ヒップホップ向けVSTプラグインのサウンドをチェックすることも、ひらめきを得るのに役立ちます。
  3. 土台としたい雰囲気を決定づけるサウンドや音源から始める。これは通常、制作するジャンルによって決まります。ハウスミュージックやヒップホップなどのジャンルには、他のパートの制作に取り掛かる足がかりとなる定番のドラムパターンがあります。

いずれの方法でも、大切なのは最初の一歩を踏み出すことです。下した決断の一つひとつが、次のひらめきへとつながっていきます。トラックの起点となるサウンドが決まったら、次はそのサウンドを使って音楽的なアイデアを広げていきましょう。

音楽的なアイデアを見つける:即興演奏と実験

この段階では、楽器を演奏したりサウンドをエディットしたりしながら、曲の土台となる音楽的なアイデアをシンプルに探していきます。

もちろん、あてもなく手当たり次第に進めるわけではありません。プリプロダクション(事前準備)で設定した枠組みの中で演奏します。呼び起こしたい感情を明確にし、インスピレーションを受けたリファレンス曲を吸収した状態です。「枠組み」という言葉は窮屈に聞こえるかもしれませんが、無限にある選択肢を絞り込むことで、実際にはクリエイティブなプロセスを大きく後押ししてくれます。

演奏しながら、フロー状態(没頭状態)に入っていきましょう。心が真に揺さぶられるフレーズに出会えるまで、演奏を続けてみてください。ただし、すべてのセッションで必ず録音に値するものが生まれるとは限らないという点も心に留めておきましょう。それでもまったく問題ありません。曲のレコーディングまで至らないセッションがあったとしても、楽器の扱いがより上達し、長期的に見れば自身の創作活動に大きなプラスとなるからです。

コード進行の作成

コード進行から作り始めるのは優れたアプローチです。幅広い周波数帯域をカバーし、メロディの土台を作り、リズムを加えることができるため、ビートを素早く完成曲らしい雰囲気に仕上げることができます。つまり、音楽の重要な要素の多くを一度にカバーできるのです。

オリジナルのコード進行を作成したい場合は、音楽理論を学び、コード進行がもたらす感情的な響きを理解することが役立ちます。また別の方法として、目指すジャンルや雰囲気に合ったサンプルパックのループライブラリを探し、タイムラインにドラッグ&ドロップしてインスピレーションを得ることもできます。ループを使用する場合は、各サンプルがビートを作成するキーに合っているか確認しましょう。

ドラムビートの作成

ドラムビートの主な要素は、キックドラム、スネアドラム、ハイハット、そしてタムやパーカッションです。ドラムトラックを立ち上げてドラムプラグインを読み込んだら、ビートを打ち込む方法はいくつかあります。

1つ目の方法は、ピアノロールを開き、DAWのペンシルツールを使ってグリッド上に各ドラムヒットを描き込む方法です。打ち込みたいパターンが明確に決まっている場合、この方法は非常に素早く効率的です。

もう1つの方法は、パターンシーケンサーを使ってドラムビートを作成することです。パターンシーケンサーを使うメリットは、ハイハットの連続パターンなどを簡単に反復入力できるツールが備わっていることが多く、ドラムパターンの作成スピードが格段に上がることです。

あるいは、MIDIビートマシンを使ってドラムビートを直接リアルタイム演奏することもできます。この方法は、絶妙なズレなどの人間味あふれるグルーヴ感を演奏に加えたい場合に最適です。パターンシーケンサーやペンシルツールを使うと、完璧にクオンタイズされすぎてビートが無機質に感じられることが多く、後からタイミングの微細なヨレやベロシティの変化を付け足す必要が出てきます。

ベースラインの作成

コードとドラムビートが固まれば、ビートの他のパートも自然と組み立てやすくなります。例えばコードが決まっていれば、ベースラインは通常、低い音域でコードのルート音を鳴らします。またドラムビートが決まっていれば、ベースラインはキックドラムに合わせるか、あるいはキックの間を縫うように配置するのが一般的です。これらは厳格なルールではありませんが、楽曲のコードとビートが他の要素の方向性を決定づけるという基本方針を押さえておきましょう。

メロディの作成

ベースラインと同様に、メロディもコードやビートに大きく影響されます。まずは演奏しているコードに含まれる構成音を中心に音を選んでいくのが確実なアプローチです。

DAWで録音されたコードとメロディのノートを表示するMIDIピアノロールエディター

4. アレンジ:ループから1曲を完成させる 

納得のいく4小節のループができたら、録音した各パートをアレンジしてフル尺のビートに仕上げていきましょう。まずは、曲が約4分(または希望する長さ)になるまでループを複製します。そこからは、次の手順を進めていくだけです:

  1. 楽曲の構成にラベルを付ける
  2. パートの追加と削除を行い、変化と繰り返しのバランスを整える
  3. セクション間のトランジションを磨き上げる

楽曲の構成

ビートのアレンジに取り掛かる前に、DAWのアレンジメントマーカーを使ってビートの各セクションにラベルを付けましょう。これによりセッション全体を把握しやすくなり、曲の各セクションをどのようにエディットすべきか判断しやすくなります。一般的に、ビートの各セクションにはそれぞれの役割があり、その役割によって楽器の配置やアレンジの仕方が決まります。例えばコーラス(サビ)で迫力とスケール感を出したいなら、前後のパートの音数を減らしてメリハリを効かせます。ヴァースでシンガーやラッパーを引き立たせたいなら、楽器編成を最小限に抑え、ボーカルと被る周波数をフィルターで削ってスペースを確保しましょう。

アレンジ力を高めるための一つの方法は、リファレンストラックの構成やアレンジを研究することです。楽曲の構成はジャンルや個人の好みによって異なりますが、一般的な構成例を以下に挙げます:

  • イントロ
  • ヴァース I
  • プリコーラス
  • コーラス
  • ヴァース II
  • プリコーラス
  • コーラス II
  • インストゥルメンタル
  • ブリッジ
  • コーラス III
  • アウトロ

パートの足し算と引き算:変化と繰り返し

リスナーを飽きさせないキャッチーなビートを作る秘訣は、楽曲における「変化」と「繰り返し」の絶妙なバランスを見つけることです。音楽における繰り返しとは、楽曲全体を通してサウンド、音符、テーマを反復させることであり、リスナーに次に何が起こるかを予想させ、曲が終わった後も記憶に残す効果があります。繰り返しはリスナーを引きつけるのに役立つ一方で、過度になると退屈させてしまう恐れもあります。リスナーを飽きさせないための良い目安として、8小節ごとにビートに要素を加えたり減らしたりして、常に興味を持続させることが挙げられます。

この段階で、ドラム、ベース、コード、メロディが揃っています。特定のセクションでループから1つか2つの要素を抜いてみたり、あるいは新しいサウンドやハーモニーを加えてリスナーの関心を引きつけたりといった実験をしてみましょう。

楽曲全体を通して繰り返し、追加、変化を取り入れる際に考慮すべき音楽の7つの要素をご紹介します:

  1. サウンド(倍音、音色、ピッチ、音量、音の長さ、ステレオ音像)
  2. メロディ
  3. ハーモニー
  4. リズム
  5. テクスチャー
  6. 構造・形式
  7. 表現(ダイナミクス、テンポ、アーティキュレーション)

セクション間のトランジションを磨き上げる

トランジションとは、楽曲の異なるセクション同士をつなぐ音楽的な要素です。セクションの終わりには、展開の切り替わりを強調する要素を入れるのが効果的です。ドラムフィル、ライザー、無音(ブレイク)など様々なトランジションのテクニックを試して、セクションが移行する際の期待感や高揚感を高めましょう。ここでも、リファレンス曲を聴くことがアイデアを得る素晴らしい方法となります。

5. ミキシングとマスタリング 

ビートのアレンジが完了したら、楽曲制作におけるミキシングとマスタリングの工程で、配信に向けてトラックを仕上げていく段階です。

ミキシングの段階はレコーディングの後に行われ、ビートを構成する各要素をブレンドして一体感のある1つの作品に仕上げることに焦点を当てます。EQなどのツールを使って各トラックの明瞭度を高めてスペースを作り、コンプレッサーでダイナミクスをコントロールし、その他のエフェクトで全体を馴染ませます。最も直感的かつスマートにミックスを行う方法の1つが、iZotopeのNeutronのようなミキシングプラグインを活用することです。プロレベルのミキシングに必要な機能がすべて揃っているだけでなく、AI Assistantがミキシングをこれまでになく簡単かつスピーディにしてくれます。

ミキシングが完了したら、ミックスを1つのステレオファイルにバウンス(書き出し)します。

オーディオマスタリングは音楽制作の最終工程であり、個別のトラックではなくミックス全体に対して微細な調整や補正を行います。この段階では、配信先に合わせたラウドネス基準を満たしているか確認し、さまざまなリスニング環境でビートが最高のサウンドで鳴るように仕上げます。数々の賞を受賞したプロデューサーたちにも愛用されているマスタリングプラグイン、Ozoneをぜひチェックしてみてください。iZotopeのAIと機械学習を搭載しており、そのままリリースできるクオリティのマスター作成をサポートします。

ご自身の楽曲のミキシングやマスタリングを学びたい方は、iZotopeが提供するミキシングとマスタリングに関する無料の学習リソースをご覧ください。

オリジナルビートの制作を始めましょう 

何事もそうですが、ビートメイクも習慣化と学習の積み重ねです。実践を重ねるほどスキルは向上し、自分好みの音楽をより素早く形にできるようになっていきます。このガイドが、ご自身に最適な音楽制作のワークフローを築き始めるきっかけとなれば幸いです。そして常に学び続け、インスピレーションを吸収し続けましょう。そうすれば、目標とするレベルに到達するのも時間の問題です。

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