現代のスタジオ制作において、完璧さを追い求めることは時に「バイブス」の敵になります。Malibu Babieのように大胆で洗練されたポップスの世界を席巻するにせよ、Eddie “Shy Boogs” Timmonsのように現代ヒップホップの重厚なポケット(グルーヴ)を極めるにせよ、ヒットメーカーたちには共通するひとつの目標があります。それは、その場の空気を動かすフィーリングを捉えることです。
Komplete 26がどのようにワークフローを後押ししているのか、そして彼らのサウンドを常に最先端へと導く「ルールにとらわれない哲学」について、話を聞きました。
音楽制作の哲学:人間的なリズムを捉える
彼らにとって、最高のトラックはグリッドの上で作られるものではなく、直感と身体的なエネルギーから生み出されるものです。
Malibu Babie:「私のサウンドはとてもハイエナジーで、自分らしさを前面に出したものです。ずっと明るくてワクワクするようなサウンドに惹かれてきました。私にとって大切なのは、曲ごとにひとつの世界を作り上げること。曲が始まった瞬間、リスナーがまったく別の世界に足を踏み入れたように感じてほしいんです。最初の1小節目から強烈なステートメントを放つことが重要なんです」
Shy Boogs:「僕が何よりも大切にしているのは『ポケット』です。ヒップホップでもR&Bでも、リズムがしっくりこなければ曲として成立しません。僕の進化の軌跡は、トップシーンで勝負できるクリーンなプロダクションを保ちつつ、いかに生々しいエネルギーを残すかを学ぶことでした。ストリートのフィーリングと世界基準の洗練されたクオリティ、その両方が必要なのです」
Native Instrumentsのソフトウェアに見出すパワーと存在感
スマートフォンのスピーカーからクラブの音響システムまで、密度の高いミックスの中でサウンドを際立たせるには、瞬時に強烈な個性を与えてくれるツールが欠かせません。
Shy Boogs:「最近はSoul Sessionsを本当によく使っています。深く考えすぎることなく、曲のソウル(核)を素早く見つけられる直感的なバイブスがあるんです。また、Transient Masterにも頼っています。ドラムをしっかり鳴らすための秘密兵器ですね。アタック感が強調されて、ポケットに完璧に収まってくれます」
Malibu Babie:「Guitar Rig 7には夢中になっています。ギターだけでなく、ボーカルやシンセなど、あらゆるものに使っています。デジタルのサウンドに質感や適度な荒々しさが加わって、よりリッチで生き生きとした響きになるんです。そして、私のポップトラックを特徴づける太く大胆なベースラインを作るために、いつもMassive Xに手を伸ばしています」
リサンプリングと既成概念の再定義
他の誰とも違うサウンドを生み出すにはどうすればよいでしょうか? それは、自分だけの音になるまでツールを限界まで使い倒すことです。
Malibu Babie:「私はリサンプリングが大好きなんです。サウンドを狂気的なエフェクトチェーンに通して録音し、それをまた繰り返します。完成する頃には、元のプリセットの面影はまったくありません。その曲のためだけの全く新しいテクスチャーになるんです。そうやって自分だけのシグネチャーを築き上げていくんです」
Shy Boogs:「僕が『ボーカルベッド』と呼んでいるものを作るのが好きなんです。アーティスト自身のボーカルの断片を取り出し、Kontaktでチョップしてシンセパッドやリードメロディーに変化させます。こうすることで、トラックがまさにアーティスト自身の声から生まれてきたかのように感じられ、より深い繋がりを生み出すことができます」
キャリア最高のアドバイス:自分自身の最大の味方になること
Shy Boogs:「その場に不可欠な存在になることです。インターンであれメインプロデューサーであれ、また声をかけたいと思わせるエネルギーをもたらしましょう。そして一緒に働きやすい人間であること。人々は個性的でありながら、人として素晴らしいクリエイターと一緒に仕事をしたいと思うものです。人柄は、音楽と同じくらいあなたを現場に引き留めてくれる要素です」
Malibu Babie:「何よりも重要なのは、サウンド面で自分自身の最高の味方になることです。他人が何をやっているかを気にしてはいけません。余計なものは見ないようにしましょう。自分が心から愛せるものなら、誰かもきっと気に入ってくれます。誰よりも先に、自分自身が自分のサウンドの一番のファンでなければいけません」
次のセッションに刺激的なエネルギーを
Soul Sessions、Guitar Rig 7、そしてKomplete 26のフルスイートで、至極のグルーヴを体験しましょう。