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ブームバップとは?90年代風ヒップホップビートの作り方

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what is boom bap

ブーンバップは、1980年代後半から1990年代のヒップホップ「黄金期」に生まれたサブジャンルで、歯切れの良いヴィンテージ感あふれるドラムヒット、ファンキーなスウィング、ジャジーな音楽要素、そして滑らかなベースラインを特徴としています。

ブーンバップ・ビート制作の初心者向けガイドである本記事では、ドラムパターンの作成、ベースラインの作曲、サンプルの処理、アレンジの組み立て方までを詳しく解説します。

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ブーンバップとは?

ブーンバップは、ジャズの影響を色濃く受けたイーストコースト・ヒップホップの「黄金期」を表す擬音語に由来し、「ブーン(boom)」はキックドラムを、「バップ(bap)」はスネアを表しています。1980年代後半のヒップホップのようなストレートなブレイクビートを使うのではなく、細かくスライスしたドラムにスウィング・クオンタイズを適用してファンキーなグルーヴを生み出すのが典型的なスタイルです。

この時代のプロデューサーたちは、クリエイティブなサンプリングに関して最も革新的な存在とみなされています。Pete Rock、DJ Premier、J Dillaらの作品は、ヒップホップだけでなく、サンプリングをベースとする他のジャンルにも絶大な影響を与え続けています。

ハードウェア・サンプラーを使ってレコードから要素をサンプリングする手法は、ブーンバップにおいて定番となっています。例えば、Pete Rock & CL Smoothの「They Reminisce Over You (T.R.O.Y.)」は、Tom Scott with the California Dreamersの「Today」の2小節サンプルをベースに制作されています。

この初心者向けガイドでは、BATTERY 4、KOMPLETE KONTROL(KOMPLETE STARTに無償収録)、BOROUGH CHOPS、STREET SWARM Expansions、そしてiZotope Ozone 10を使用して、ビート、ベース、サンプルを含むブーンバップ・ビートを一から作る手順をご紹介します。

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ブーンバップ・ビートの作り方

1. ドラムパターン

まずは制作のインスピレーションとなるサウンドを見つけましょう。KOMPLETE KONTROLを立ち上げ、インターフェイス左側にある「Files」タブをクリックして、Expansionがインストールされているハードドライブ上の場所に移動します。

KOMPLETE KONTROLでBOROUGH CHOPSからサウンドをロード
KOMPLETE KONTROLでBOROUGH CHOPSからサウンドをロード

コンピューター内の保存場所が分からない場合は、Native Accessを開き、「Installed Products」カテゴリーを開いて「Borough Chops」を選択し、「Installation Path」タブをクリックして確認できます。

Native AccessでExpansionの場所を確認
Native AccessでExpansionの場所を確認

「Sounds」>「Battery Kits」を開くと、ブーンバップのドラムだけでなく、インスピレーションを刺激する音楽サンプルも豊富に含まれたBATTERY 4キットが並んでいます。「Eldr Kit」プリセットをダブルクリックしてロードしましょう。

Eldr Kit
Eldr Kit

サウンドをチェックしてみましょう。このキットには「Kick Eldr 1」という重厚なキックと、「Snare Eldr」という歯切れの良い大型スネアが収録されています。これで「ブーン」と「バップ」が揃いました。さらに「Lick Keys Fm Eldr」や「Stab Guitar E Eldr」など、トラック制作の着想となる音楽サンプルも含まれており、楽曲の骨格がすぐに揃います。

プロジェクトのテンポを93 BPMに設定します。

プロジェクトのテンポを93 BPMに設定
プロジェクトのテンポを93 BPMに設定

8分音符の位置にG#1のクローズド・ハイハット、小節の2拍目と4拍目にスネア、そして1番目、4番目、6番目の8分音符の位置にキックを打ち込み、ブーンバップのドラムパターンを作成します。これらのヒットはすべてベロシティ100に設定します。

基本的なブーンバップ・ドラムパターン
基本的なブーンバップ・ドラムパターン

これで基本的なヒップホップのドラムパターンが完成しましたが、現時点ではかなり骨組みだけです。まずはスウィング感のある16分音符のハットを加えて、ファンクなノリを出しましょう。3拍目の直前の32分音符の位置に、ベロシティ85で配置します。

スウィングしたハットの追加
スウィングしたハットの追加

これでブーンバップ特有のファンキーなニュアンスが加わりました。しかし、まだ何かが足りません。2番目の8分音符の位置に、ベロシティ85のキックをもう1つ追加しましょう。

キックの追加
キックの追加

この1小節のグルーヴを、繊細なバリエーションを加えた2小節のグルーヴに発展させましょう。1小節目を複製し、2小節目にはベロシティ85のキックをもう1つ追加します。今回は1小節目の32分音符のすぐ左側に配置します。

2小節のグルーヴ
2小節のグルーヴ

トラックにコンプレッサーを追加して、ドラムビートにさらなる厚みを与えましょう。ヴィンテージ風のコンプレッサーはブーンバップのビートに最適で、アタックタイムを長めに設定することで、コンプレッションがかかる前にビートのアタック感がしっかりと際立ちます。

ドラムのコンプレッション
ドラムのコンプレッション

2. サンプル

ドラムビートができたので、音楽的なサンプルを加えていきましょう。Eldr Kitに含まれるインスピレーションあふれるサンプルを使用します。ドラムとは別個にサウンドを処理できるよう、新しいトラックに別のKOMPLETE KONTROLを追加し、Eldr Kitをロードします。

各小節の頭で鳴るように、F1の「Lick Keys Fm Eldr」サンプルをシーケンスします。

キーボードサンプルのシーケンス
キーボードサンプルのシーケンス

ドラムトラックを-6.5 dB、ウワモノのトラックを-13.9 dBに設定して、バランスを調整します。このようにトラックの音量を下げておくことで、さらなる要素を追加するためのヘッドルームが確保できます。

ドラムとキーボードのバランス調整
ドラムとキーボードのバランス調整

ここまでの制作でまだ欠けているブーンバップの特徴として、ハードウェア・サンプラーならではのローファイな質感があります。これは任意の「ビットクラッシャー」エフェクトで再現できます。ここではAbleton LiveのReduxエフェクトを使用し、ビット深度を12、サンプリングレートを6.21 kHzに設定しました。これにより、本物のブーンバップらしいザラついた高域が加わります。

キーボードのビットクラッシュ処理
キーボードのビットクラッシュ処理

先ほど確認したギターサンプルも追加しましょう。ウワモノのトラックを複製し、今回は4小節ループの最後の8分音符の位置でギターサンプルが鳴るようにシーケンスします。

ギタースタッブのシーケンス
ギタースタッブのシーケンス

他の要素とのバランスをとるため、トラックの音量を-9.6 dBに設定します。

ギターのバランス調整
ギターのバランス調整

3. ベース

BOROUGH CHOPSにはベースのワンショットが豊富に揃っているので、その1つを使ってベースラインを作成しましょう。新しいトラックにKOMPLETE KONTROLを追加し、「Sample」>「One Shots」>「Bass」フォルダーを開いて「Bass F Fanz」をダブルクリックします。これで、KOMPLETE KONTROLのサンプラーでこのサンプルを演奏できるようになります。

KOMPLETE KONTROLのサンプラー
KOMPLETE KONTROLのサンプラー

ジャジーな雰囲気を出すために、ルート、7度、5度を演奏するベースシーケンスを作成しました:

ベースライン
ベースライン

このベースラインを他の要素に馴染ませるために処理を加えます。ビットクラッシャーとコンプレッサーを追加し、トラックの音量を0.2 dBまで上げます。

ベースのビットクラッシャーとコンプレッサー
ベースのビットクラッシャーとコンプレッサー
ベースラインのバランス調整
ベースラインのバランス調整

4. コーラスの作成

トラックをアレンジする際に「コーラス」として使える別のパートを作るため、既存のウワモノにバリエーションを加えていきましょう。

KOMPLETE KONTROLを使って、コーラスに使用する別のサンプルを探してみましょう。新しいトラックにKOMPLETE KONTROLを追加し、今回はSTREET SWARM Expansionを探します。Samples > One Shots > Stab & HitフォルダーにあるStab DolomiteJones 1と2のサンプルを試聴してみてください。とても良い雰囲気なので、これらを使いましょう。KOMPLETE KONTROLからは、オーディオ編集ソフトウェアのオーディオトラックに直接ドラッグできるので、さっそくやってみましょう。

オーディオトラックへのサンプルのドラッグ
オーディオトラックへのサンプルのドラッグ

両方のサンプルのピッチを+3半音上げます。

スタブのピッチ上げ
スタブのピッチ上げ

次に、Stab DolomiteJones 1が3小節、最後の1小節でStab DolomiteJones 2が再生されるように配置します。

スタブの配置
スタブの配置

良い仕上がりになりました。これに合わせて、ベースラインのバリエーションを作りましょう。このバージョンのベースラインは、「ヴァース」バージョンのように低いオクターブのルート音を鳴らしません。

コーラスのベースライン
コーラスのベースライン

このトラックを-0.7 dBに設定します。

スタブのバランス調整
スタブのバランス調整

5. ビートのアレンジ

トラックの構成要素はごくわずかですが、ボーカルが入る十分なスペースを持った、シンプルでゆとりのあるアレンジに仕上げていきます。

まずはキーボードとドラムトラックを8小節再生することから始めます。トラックが本格的にドロップするまではハイハットとスネアだけが鳴るよう、ドラムトラックのキックをミュートしておきます。

イントロ
イントロ
キック抜きのドラム
キック抜きのドラム

9小節目でキックが再び加わり、ベースラインが入ってきます。続く8小節では変化をつけるためにキーボードの演奏を止めます。これが「ヴァース」になります。

ヴァース
ヴァース

25小節目で「コーラス」へと切り替わり、オーディオトラックのサンプルが再生され、ベースラインもコーラス用バージョンに切り替わります。

コーラス
コーラス

その後、さらにヴァース、コーラスを追加し、最後に再びヴァースを加えます。

トラックの反復アレンジ
トラックの反復アレンジ

アレンジの全体像はこちらです:

アレンジの全体像
アレンジの全体像

6. ビートのマスタリング

シンプルなマスタリングで、迫力あるラウドなサウンドに仕上げましょう。手軽に行うには、iZotope OzoneのMaster Assistantを使うのがおすすめです。

Ozoneを使用した楽曲のサウンドを聴いてみましょう:

ブーンバップ制作を今すぐスタート

ここまで、ゼロからオリジナルのブーンバップトラックを制作する方法を見てきました。さらに詳しく学びたい方は、ビートの作り方、ドラムパターンの打ち込み方、ビートマスタリングの基本をぜひチェックしてみてください。

制作に役立つインストゥルメント、エフェクト、Expansionとして、BATTERY 4の体験版やKOMPLETE KONTROL、BOROUGH CHOPSおよびSTREET SWARM Expansions、そしてiZotope Ozone 10もぜひお試しください。

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