|Dean Salant

Kontakt:高度なモジュレーションとオートメーションのテクニック

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advanced modulation and automation tips kontakt

ビートメイカーやプロデューサーの方なら、Kontaktと聞いて何を思い浮かべるでしょうか?リアルなオーケストラ、映画音楽のようなパッド、緻密にサンプリングされた楽器をイメージするかもしれません。それはまさにその通りで、Kontaktには細部まで丁寧にサンプリングされたクリエイティブなインストゥルメントが数多く揃っています。しかし、Kontaktは極めて柔軟なサンプラーでもあります。その内部には、サウンドを唯一無二のものへと変貌させる強力なサウンドデザイン・プラットフォームが存在し、奥深いモジュレーションやオートメーションのツールが満載されています。

NI 360 Proサブスクリプションにも含まれるKontaktのフルバージョンをお持ちなら、これらのモジュレーション機能をフル活用して、サウンドの細部まで徹底的に作り込むことができます。本記事では、Kontakt 8の多彩なモジュレーション機能を使いこなすための、高度なオートメーションとモジュレーションのヒントをご紹介します。

各セクションへのリンク:

NI 360サブスクリプションの無料トライアルでも利用できるKontakt 8を使って、このチュートリアルを進めてみましょう。

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モジュレーションとは?

Kontaktの高度な機能に触れる前に、そもそもモジュレーションとは何かを理解しておくと役立ちます。簡単に言えば、モジュレーションとは時間の経過とともにサウンドの特性を動的に変化させることです。その特性とは、ピッチ、音量、音色、エフェクトなどが挙げられます。

サウンドを静的なままにせず、時間の経過とともに表情や変化を加えるのがモジュレーションの役割です。動きやバリエーションを生み出し、サウンドをオーガニックで魅力的なものにします。Kontaktのようなサンプラーにおいては、ヴァイオリンのビブラートのように楽器のリアルさを高めることもできれば、現実にはあり得ない斬新で独創的なサウンドへと昇華させることもできます。

Tame Impalaの楽曲「End of Summer」では、モジュレーションが効果的に多用されています。0:42あたりに聴こえる、レゾナンスフィルターで素早くフィルタリングされ、ステレオ音像全体に広がるサウンドに注目してみてください:

Kontaktのモジュレーション機能は非常に充実しており、多彩な方法で適用できます。ここではおすすめのテクニックをいくつかご紹介します。さらに詳しく知りたい場合は、Kontaktマニュアルのモジュレーションに関するセクションもご覧ください。

Kontaktの高度なモジュレーションのヒント

Kontaktのモジュレーション機能を使えば、時間の経過とともにさまざまなパラメーターをコントロールし、サウンドをダイナミックに変化させることができます。

基本レベルから高度なモジュレーション機能まで、これらのヒントを活用してサウンドデザインのクオリティを向上させる方法を見ていきましょう。

1. Performance Viewによるマクロレベルのコントロール

まずは多くの方におなじみのPerformance Viewから始めましょう。この画面では、内部の複数パラメーターを同時にモジュレートするマクロノブにより、直感的な操作が可能です。DAW側で個々のパラメーターを1つずつ手動オートメーションすることなく、楽曲に豊かな表現力を簡単に加えることができます。

360 Proサブスクリプションに含まれる公式ライブラリを使用しているとしましょう。これらのインストゥルメントにはすべて、パラメーターを簡単に変更できるユーザーフレンドリーなUIを備えた専用のPerformance Viewモードが用意されています。

Performance View内にモジュレーション機能を備えたインストゥルメントは多く、Pharlightのエフェクトパネルに見られるように、多彩なモジュレーション設定が用意されています。
Performance View内にモジュレーション機能を備えたインストゥルメントは多く、Pharlightのエフェクトパネルに見られるように、多彩なモジュレーション設定が用意されています。

こうしたインストゥルメントの多くには手軽に使えるモジュレーションオプションが搭載されているほか、外部LFOやシーケンサーを使ってこれらのマクロをコントロールすることも可能です。

2. Modulationタブの徹底活用

Kontaktの内部モジュレーションをさらに深く掘り下げるには、ウィンドウ左上のViewメニューからClassic Viewに切り替える必要があります。

Classic Viewに入ったら、左側のスパナアイコンをクリックしてインストゥルメントのエディットモードを開きます。
Classic Viewに入ったら、左側のスパナアイコンをクリックしてインストゥルメントのエディットモードを開きます。

ここから、高度なオートメーションのテクニックを本格的に活用できるようになります。

モジュレーションを深く設定する前に、Group Editorを開いてコントロールしたいサウンドにチェックを入れ、目的のサウンドが選択されていることを確認してください。すべてを一度にモジュレートしたい場合は「edit all groups」を選択します。ただし、全グループの編集はCPU負荷が高くなる場合があるのでご注意ください。

確認が完了したら、Modulationタブに進み、シンセサイザーのエンベロープを設計するような感覚でKontaktのモジュレーションを設定していきましょう。各モジュレーターの左上を見ると、どのパラメーターに影響を与えているかを確認できます。

この例では、各モジュレーターの左上を見ることで、モジュレーターが音量とカットオフに影響を与えていることが分かります。
この例では、各モジュレーターの左上を見ることで、モジュレーターが音量とカットオフに影響を与えていることが分かります。

各モジュレーターの横にあるクイックジャンプボタンをクリックすると、該当するモジュレーション先へと瞬時に移動し、モジュレーションの適用量やMIDIアサインなどを調整できます。

3. ADSRを超えてダイナミックに音作りできるKontaktモジュレーションソースの活用

一般的なADSRエンベロープ(Attack、Decay、Sustain、Release)は基本的なモジュレーションを提供します。Kontaktではこれを発展させたAHDSR(Hは「Hold」の略)を採用しています。しかし、Kontaktならさらに踏み込んだ設定が可能です。マルチステージ・エンベロープを使用すれば、時間の経過とともに変化する複雑で多層的なモジュレーションカーブをすばやく作成できます。

パラメーターを右クリックしてモジュレーションソースを選択することで、エンベロープをアサインできます。これらは大きく4つのカテゴリーに分類されます:

  1. Envelopes:主にMIDIノートに連動して、パラメーターが時間の経過とともにどのように変化するかを制御する調整可能なカーブです(キーを押した後にフィルターを開閉するなど)。反復のない時間ベースのモジュレーションを生み出し、音量、ピッチ、フィルターの動きを成形するためによく使用されます。通常、各MIDIノートの発音と連動して開始・終了します。
  2. LFOs:低い周波数で反復する波形(サイン波や矩形波など)を生成し、パラメーターをリズミカルにモジュレートできます。Kontaktには、複数の波形をブレンドする複雑なLFOも用意されています。
  3. External sources:MIDI CCメッセージやランダム値など、Kontaktの外部から入力されるモジュレーション信号です。
  4. Other:他のカテゴリーに当てはまらない独自のモジュレーションタイプです。リズムに基づく制御やオーディオに反応する制御など、特殊なモジュレーションを提供します。このカテゴリーには、ステップモジュレーター、エンベロープフォロワー、グライドなどが含まれます。
  5. Existing:すでにサウンドで使用しているモジュレーションソースに、別のパラメーターをアサインできます。
パラメーターを右クリックすると、アサイン可能なモジュレーターが表示されます。
パラメーターを右クリックすると、アサイン可能なモジュレーターが表示されます。

複数のLFOやモジュレーションソースを組み合わせることで、複雑に変化し続けるテクスチャーを作成できます。

4. Modulation Shaperでより深いコントロールを実現

KontaktのModulation Shaperを使用すると、モジュレーションソースがサウンドにどのように影響するかを正確にコントロールできます。この強力な機能により、グラフィカルなテーブルを使ってカスタムシェイプを描いたり、緻密なカーブを作成したりできます。

モジュレーターの左側にある「Active」ボタンをクリックするだけで有効になります。

これで、入力されるモジュレーション信号の挙動をマッピングできるようになります。バーをクリック&ドラッグするか、直感的な編集ツールで滑らかなカーブを描くことで、素早くシェイプを作成できます。

Modulation Intensity、Invert、Lag(Smoothing)といった追加パラメーターにより、繊細なコントロールが可能です。これにより、サウンドにオーガニックで人間味のある「ヒューマナイズ」されたニュアンスを微細に加えることができます。

その一方で、サウンドを劇的に変化させることも可能です。このサウンドに極端なランダムピッチシフトを適用するとどうなるか、試してみましょう。

これはPlayboxのプリセット「A Cute Piano」です。

このサウンドに強烈なランダムモジュレーションを適用し、Modulation ShaperとLFOの組み合わせで何ができるかを試してみます。
このサウンドに強烈なランダムモジュレーションを適用し、Modulation ShaperとLFOの組み合わせで何ができるかを試してみます。

このモジュレーションを適用した結果がこちらです:

Modulation Shaperは、Kontaktのモジュレーションの可能性をさらなる高みへと引き上げる重要な機能の1つです。

5. Kontaktのモジュレーションルーティングの可能性を把握

Kontaktでは、Source、Amplifier、Group Insert Effectsを含む、ほぼすべてのグループレベルのモジュールでパラメーターのモジュレーションが可能です。1つのパラメーターに複数のモジュレーターをアサインして複雑なレイヤー効果を作ったり、1つのソースから複数のパラメーターを同時にモジュレートしたりすることができます。

ただし、モジュレーションに対応していないモジュールもある点にご注意ください。これにはInstrument Insert Effects、Send Effects、Main Effectsが該当します。

こうした可能性と制限を理解しておくことで、Kontaktの内部モジュレーションシステムを最大限に活用し、設定可能なパラメーターの範囲内で自在に実験できるようになります。

Kontaktの高度なオートメーションを今すぐ始めましょう

これらの高度なテクニックを身につければ、Kontaktの奥深いモジュレーションの世界を探求する準備は万全です。

スタンドアローンのKontakt 8、Komplete 15、またはNI 360 Proサブスクリプションに含まれるKontakt 8でこれらの機能を試して、サウンドデザインがどこまで深くクリエイティブになり得るかを体感してみてください。

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