|Native Instruments

Bedouinの制作ワークフローにおけるクリエイティブな支柱としてのMaschine

シェア リンクをコピーしました
Bedouin feature

5年間にわたるHuman By Defaultの運営を経て、Bedouinはレーベルを築き上げてきた忍耐と確固たる目的意識を体現するリリースでこの節目を迎えています。ニューシングル「Heavy On My Mind」 は、ロンドンを拠点とするプロデューサーRobin Mと、MorcheebaのボーカルSKYEの唯一無二の歌声をフィーチャー。2024年夏のセッションからスタートし、親密で心に深く響くトラックへと自然に進化を遂げました。

この楽曲は、Scorpios MykonosやCasa Amourと並び、彼らが今夏務めた3つのレジデンシーの1つであるClub Chinoisでの「Saga」レジデンシーを締めくくるタイミングでリリースされました。

目まぐるしいツアーの日々の只中にあっても、このデュオのクリエイティブなワークフローの中心には常にMaschineがあります。レーベル初期のリリースから現在のライブセットで演奏されるトラックに至るまで、Maschineは常に不可欠な存在であり続けてきました。彼らの活用法によって、スタジオとステージの間でアイデアをシームレスに行き来させ、リリースのはるか前にクラウドの前で楽曲を試し、定型的な手法よりもフィーリングを最優先に保つことができるのです。

Bedouinにとって、その一貫した姿勢こそが、パーソナルでありながらクラブユースにも直結するサウンドを形作る原動力となっており、今後もそのスタイルを変える予定はありません。

セクション一覧:

ここからは、スタジオとステージの両面において、Bedouinのワークフローや哲学、そしてMaschineの活用法がどのように結実しているのかを詳しく見ていきましょう。

Maschineの詳細を見る

間違いなく双方向ですね。スタジオでMaschineを使ってアイデアを彫り込み、それをライブセットに持ち込むことで新たな生命が吹き込まれることもあります。しかし、その逆もしばしばあります。ライブセット中に自発的に生まれた要素が核となるアイデアとなり、それをスタジオに持ち帰ってブラッシュアップしていくこともあります。

BedouinとMaschine 2

ライブ演奏では、トラックの魂ともいえる部分の負荷テストをおこなうことができます。ステージ上で何かが完璧にハマる瞬間があり、Maschineはその瞬間を逃さずキープし、後から発展させることができます。DJブースとスタジオの間で絶え間ない試行錯誤が繰り返されるサイクルになるのです。

Bedouinからのプロのヒント:DAWを単なるツールではなく、楽器として扱いましょう。技術的に考えるのをやめ、音楽的に感じ始めた瞬間に、最高のアイデアが生まれます。

ライブ用機材と制作機材を完全に切り離しているアーティストもいます。なぜMaschineはその両方で中心的な役割を果たし続けているのでしょうか?

私たちは制作とパフォーマンスの間に明確な境界線を引かないようにしています。Maschineがその両方の中心にあるのは、どこにいても音楽の感情とつながり続けられるからです。今では、音楽的に考え、感じるための身体の一部のような存在になっています。

Bedouinのセット

重要なのは流動性です。スタジオで新しいアイデアをスケッチしているときも、ステージ上で緊張感を高めているときも、Maschineのおかげでまったく同じクリエイティブな精神状態を保つことができます。頭のギアを切り替える必要はなく、ただフローに乗っていられるのです。

Bedouinからのプロのヒント:リリース前には必ずライブで曲をテストしましょう。私たちはリリースされる何カ月も前からトラックをプレイします。ダンスフロアこそが究極のリトマス試験紙なのです。

プロデューサーにとって、時間をかけて1つの機材を制作の中心に据え続けることは重要だと思いますか? それとも作品ごとにセットアップを入れ替えるほうが好みでしょうか?

中心となる機材が1つあると、その言語をマスターするのに役立ちます。Maschineによって、私たちはそうした熟達度を身につけることができました。クリエイティブな衝動を妨げることなく、アイデアをすばやく具現化できるのです。

Bedouin - Maschine 3

しかし、好奇心を持ち続けることも同じくらい重要です。新しい音色を求めているときは機材を入れ替えることもありますが、土台があることが助けになります。実験を支えてくれる、慣れ親しんだ何かです。私たちにとってMaschineがまさにそれであり、常に制作の対話の中心にあります。

Bedouinからのプロのヒント:自分を支えてくれるコアな機材やワークフローを1つ持っておきましょう。クリエイティブな混乱の中でも足元をしっかりと固めてくれるはずです。

サウンドを完全にコントロールできていることは、業界からの反発やクリエイティブな迷いを乗り越える上でどのように役立ちましたか?

私たちは常に自分たちのサウンドアイデンティティに忠実であり続けようとしてきました。特定の方向に進むようプレッシャーを感じたり、テンポを上げたりトレンドを追うよう求められた瞬間もありましたが、サウンドを完全にコントロールできていることが、自分たちの直感を信じる自信を与えてくれました。

Avoureによる数百万回再生のためのマスタリング 2

自分自身のサウンドと深く結びついていれば、迷いは脅威ではなく羅針盤になります。「これで通用するだろうか?」と考えるのをやめ、「これは嘘偽りのないものだろうか?」と問いかけるようになるのです。それこそが、業界からの期待から自分自身の内なる声に至るまで、あらゆるものを乗り越える指針となりました。

Bedouinからのプロのヒント:決まった公式ではなく、フィーリングを中心に音楽を構築しましょう。私たちのベストトラックのいくつかは、偶然の産物や何気ないサウンドから始まりました。それこそが音楽制作の魔法です。

リリースのスピードや量が重視されがちな音楽業界において、作曲、アレンジ、パフォーマンスの各プロセスでクオリティの維持に集中し続けられる理由は何ですか?

私たちは常にトレンドよりもタイムレスであることを大切にしてきました。つまり、ペースを落とし、ライブで楽曲を試し、納得がいくまで何カ月も、ときには何年もかけて練り上げるということです。一時的なブームが去った後もそのトラックを信じ続けられると確信できない限り、リリースすることはありません。

BedouinとMaschine

私たちは、音楽を単なる「コンテンツ」ではなく、クラフト(工芸)であり生き方であると捉えるバックグラウンドを持っています。そのマインドセットはずっと変わりません。すべてのトラックをじっくりと紡ぎ出されるべきストーリーとして扱い、すべてのセットをダンスフロアに耳を傾け、学ぶ機会として捉えています。

Bedouinからのプロのヒント:自分のセンスこそが羅針盤です。優れたプロデューサーは優れたリスナーでもあります。感情を揺さぶられたトラックを集めたプレイリストやUSBを常に用意しておき、クリエイティブなリファレンスとして活用しましょう。

Bedouinのライブ

クラブで機能することと個人的な表現のギャップを埋めようとしているプロデューサーに向けて、早い段階でワークフローに取り入れるべきおすすめのアプローチはありますか?

明確な意図を持って始めることです。単にダンスフロアで機能するものを作るのではなく、まずは自分自身にとって意味のあるものを作ってください。感情が宿っていれば、特定の環境に合わせて後からいくらでも形作ることができます。

そして、不完全さを受け入れる柔軟性を持つことです。私たちの最高のアイデアのいくつかは、私たちが「幸せなエラー」と呼ぶもの、つまり計画されていなかったけれどしっくりきた瞬間から生まれました。そうした瞬間が起こりうる余白をワークフローに残しておきましょう。そこにこそ個人的な表現が宿るのです。

Bedouin - Maschine 4

Bedouinからのプロのヒント:完璧さよりも感情を選びましょう。音楽の魂が失われてしまうようなら、技術的な完璧さを追い求める必要はありません。ときにはわずかなタイミングのズレこそが、楽曲に生命を吹き込むのです。人間味という痕跡を残す余白を作りましょう。

まとめ

制作とパフォーマンスに対するBedouinのアプローチは、一貫したクリエイティブな土台を築くことの価値を証明しています。

Maschineをプロセスの中心に据え続けることで、彼らは音楽の根底にある感情と常につながりながら、スタジオ、ステージ、そして成長し続けるレーベルのリリースを自由に行き来することができています。

「Heavy On My Mind」は現在進行形の進化における最新章であり、夏の過密なレジデンシー公演をやり遂げた彼らが築き上げた土台は、これからもそのヴィジョンを未来へと推し進めていくことでしょう。

Maschineの詳細を見る

関連製品