|Tim Cant

ディープハウス・トラックの作り方

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how to make a deep house track

ディープハウスは、1980年代に誕生し、近年ますます人気を高めているハウスミュージックのサブジャンルです。このチュートリアルでは、適切なサウンドやサンプルの選定から、アレンジ、ミキシング、そしてこのような仕上がりにするためのマスタリングに至るまで、ディープハウス・トラック制作の全工程を最初から最後まで順を追って解説します:

初心者の方でも経験豊富なプロデューサーでも、このチュートリアルを読めばディープハウス制作に必要なツールとテクニックを身につけることができます。それでは始めましょう!

ディープハウス制作の詳細:

ディープハウスとは?
ディープハウス・トラックの作り方:

  1. ドラム
  2. コード
  3. ベース
  4. シンセ
  5. サウンドエフェクト
  6. サイドチェーン・コンプレッション
  7. アレンジ
  8. マスタリング

ディープハウスとは?

元々はLarry HeardやKerri Chandlerなどに代表される、落ち着いた音楽性の高いハウススタイルを指して使われていましたが、2010年代に入ると「ディープハウス」という言葉は、シンセを多用したキャッチーでフロア向けのハウスミュージックの代名詞としても使われるようになりました。

ディープハウスというジャンルは、図太いベースライン、オルガンのリフ、シンセフレーズ、ボーカル、そして独特のスウィング感をまとったハウスビートが特徴です。テンポは120 BPM台前半から半ばが多く、大半はマイナーキーで作られています。

この初心者向けディープハウス制作ガイドでは、KOMPLETE KONTROL、BATTERY 4、MASSIVE X、そしてELASTIC THUMP Expansionを使用し、iZotope Ozone 10でマスタリングを行うトラックメイクの手順をゼロからご紹介します。

ディープハウスの作り方

1. ドラム

あらゆるハウスミュージックと同様に、ディープハウスでもドラムは極めて重要です。まずはプロジェクトのテンポを124 BPMに設定しましょう。

プロジェクトのテンポを124 BPMに設定
プロジェクトのテンポを124 BPMに設定

今回はELASTIC THUMP Expansionのサウンドを使用するため、KOMPLETE KONTROLのインターフェイス左側にある「Files」タブをクリックし、ハードドライブ上でExpansionがインストールされている場所を指定します。

KOMPLETE KONTROLでELASTIC THUMPのサウンドをロード
KOMPLETE KONTROLでELASTIC THUMPのサウンドをロード

コンピューター内の保存場所が分からない場合は、Native Accessを起動して「Installed Products」カテゴリーを開き、Elastic Thumpを選択して「Installation Path」タブをクリックすると確認できます。

Native AccessでExpansionの場所を確認
Native AccessでExpansionの場所を確認

Soundsフォルダー内には、対象のインストゥルメントごとに分類されたELASTIC THUMPのパッチが入っています。Battery Kitsフォルダーを開くと、使用可能なキットの一覧が表示されます。ここでは、ハウスにぴったりなソリッドなサウンドを選びましょう。Asparagus Kitをダブルクリックして読み込みます。

Asparagus Kit
Asparagus Kit

ベロシティ100で、2小節にわたって毎拍にキックドラムを打ち込みます。

オンビートのキックドラム
オンビートのキックドラム

キック単体をサイドチェーンの入力ソースとして使いやすくするため、残りのドラム(「トップ」要素)は別のトラックに配置します。新規トラックにKOMPLETE KONTROLをもう1つ立ち上げ、再度Asparagus Kitをロードしてください。今回は偶数拍にD#1のクラップを配置し、各拍のウラにF#1のシェイカーとG#1のオープンハイハットを入れます。オープンハイハットは少し控えめにするため、ベロシティを83に設定しました。

クラップ、シェイカー、ハット
クラップ、シェイカー、ハット

1小節目4拍目の手前と、2小節目3拍目の後ろにスウィングしたシェイカーを追加しましょう。16分音符のほぼ中間までタイミングを後ろにずらすことで、心地よいスウィング感のあるグルーヴが生まれます。

16分音符のスウィング
16分音符のスウィング

他の要素を追加するためのヘッドルームを確保するため、キックトラックの音量を-2 dBに設定します。

ドラムトラックの音量バランス調整
ドラムトラックの音量バランス調整

2. コード

楽曲の土台となるコード進行を作成しましょう。新規トラックにMASSIVE Xを立ち上げ、ブラウザーを開いて「Synth Pad」タグを選択します。Vintage Proプリセットをダブルクリックして読み込みましょう。

Vintage Proプリセット
Vintage Proプリセット

これは滑らかなアナログスタイルのシンセパッドで、コードに心地よい雰囲気を与えてくれます。FマイナーとE♭メジャーを鳴らす2小節のパターンを打ち込みましょう。

コード進行
コード進行

ミックスの中でビートとリードを際立たせるため、400 Hzでローパスフィルターを適用してパッドの中高域を抑えましょう。

コードのフィルター処理
コードのフィルター処理

ビートとのバランスを考慮し、このトラックの音量を-8.3 dBに設定します。

コードの音量バランス調整
コードの音量バランス調整

3. ベース

MASSIVE Xをもう1つ立ち上げ、今度は「Bass」タグを選択してD Arceliousプリセットを読み込みます。

D Arceliousプリセット
D Arceliousプリセット

これは重厚でレガート感のあるReeseスタイルのベースラインです。コードのルート音をなぞり、3小節目で3度の音に上がる2小節のベースラインを打ち込みます。

ベースライン
ベースライン

他の要素とのバランスを考慮し、このトラックを-0.9 dBに設定します。

ベースの音量バランス調整
ベースの音量バランス調整

このパートをよりリズミカルにするために、オルガンを追加しましょう。もう1つMASSIVE Xを立ち上げ、「Organ」タグを選択してOrgan Houseプリセットを読み込みます。

Organ Houseプリセット
Organ Houseプリセット

ベースラインのルート音に追従する、よりリズミカルなパターンを打ち込みます。

オルガンのパターン
オルガンのパターン

トラックにより豊かなリズムと空間的な広がりを加えるため、付点8分音符に同期したディレイエフェクトを追加します。

オルガンのディレイ
オルガンのディレイ

他の要素とのバランスを整えるため、このトラックを-6.6 dBに設定します。

オルガンの音量バランス調整
オルガンの音量バランス調整

4. シンセ

さらにシンセ要素を追加しましょう。MASSIVE Xをもう1つ追加し、今度は「Synth Leads」タグを選択してApricot Popプリセットを読み込みます。

Apricot Popプリセット
Apricot Popプリセット

シーケンスの冒頭に、ルート音を鳴らすスタブを配置します。

シンプルなスタブ
シンプルなスタブ

このサウンドは少し明るめなので、MASSIVE XのFilter Frequencyノブを下げて、角を取ってなめらかに整えましょう。

リードをなめらかに調整
リードをなめらかに調整

ディレイを追加し、ここでも付点8分音符に設定します。

リードの8分音符ディレイ
リードの8分音符ディレイ

音量を-1.5 dBに設定して、シンセの音量バランスを整えます。

シンセのバランス調整
シンセのバランス調整

ミックスにはまだ十分な余裕があるので、少し手数を増やしつつも控えめな中音域のエレメントを追加しましょう。今回はMASSIVE XでSynth Leadタグを選択し、Minor Hitプリセットを読み込みます。

Minor Hitプリセット
Minor Hitプリセット

このダブテクノ風のスタブをシーケンスし、最初のコードでルートを鳴らし、最後のコードでメジャー6thを2回鳴らします。このシンプルなフレーズは複雑なメロディではありませんが、音数を絞ることでディープハウス特有のクールな雰囲気を保つことができます。

スタブのパターン
スタブのパターン

ディレイを追加し、今回は4分音符に同期させます。

4分音符ディレイ
4分音符ディレイ

このパッチも少し明るめなので、MASSIVE XのFilter Frequencyを下げて、より落ち着いたメロウなサウンドに仕上げます。

Minor Hitパッチの高域を抑える
Minor Hitパッチの高域を抑える

5. サウンドエフェクト

ELASTIC THUMPには効果音サンプルも収録されています。KOMPLETE KONTROLをもう1つ立ち上げ、今度はこのExpansionのSamples > One Shots > SFXフォルダーに移動しましょう。ファイル名をクリックすれば、収録されているさまざまなエフェクトサンプルを試聴できます。

これらのサンプルをアレンジメントにドラッグすれば、個別のオーディオトラックとしてプロジェクトに追加できます。SFX LiftedとSFX Risenshine 11をそれぞれ別のオーディオトラックにドラッグしましょう。SFX Liftedのトラックは-14 dBに設定します。

KOMPLETE KONTROLからサンプルを追加
KOMPLETE KONTROLからサンプルを追加

1小節目の2拍目にSFX Liftedを配置し、2小節目にSFX Risenshine 11を配置します。

FXの配置
FXの配置

SFX LiftedとSFX Risenshine 11の両方のトラックに、先ほどと同じ4分音符のディレイエフェクト設定を適用します。

エフェクトトラック用のディレイ
エフェクトトラック用のディレイ

6. サイドチェイン・コンプレッション

キックドラムをミックスの中でしっかりと際立たせたいので、ドラム以外のプロジェクト内すべてのエレメントをグループトラックにまとめ、そのグループにコンプレッサーエフェクトを追加し、サイドチェイン・コンプレッションの入力をキックドラムのトラックに設定します。

グループへのサイドチェイン・コンプレッション
グループへのサイドチェイン・コンプレッション

これによりキックがミックスを力強く突き抜け、より迫力のある音圧感が得られます。

7. アレンジメント

ビートとコードでアレンジを開始し、9小節目でオルガン、17小節目で1つ目のリードサウンドを加えてドロップへとビルドアップしていきます。SFX Risenshine 11は16小節ごとに再生され、さりげないライザー効果をもたらします。

イントロ
イントロ

ベースがドロップするタイミングで、次の拍にSFX Liftedを鳴らして変化を強調します。続く8小節のセクションでは、2つ目のリードサウンドが追加されます。

ドロップセクション
ドロップセクション

これですべてのエレメントが登場したので、残りのアレンジメントでは各エレメントをさまざまに組み合わせることで、展開に変化を持たせて飽きさせないようにします。

アレンジに変化をつける
アレンジに変化をつける

完成したアレンジメントの全体像はこちらです。

アレンジメントの全体像
アレンジメントの全体像

8. マスタリング

ここまで制作を進めながら基本的なミキシングも行ってきましたが、マスタートラックにiZotope Ozone 10 Maximizerを追加することで、十分な音圧を持ったマスターに仕上げることができます。力強く太いサウンドを得るために、Thresholdを-4.5 dB、Characterを0.00、ModeをIRC IVに設定しましょう。

Ozone 10 Maximizer
Ozone 10 Maximizer

完成したディープハウストラックのサウンドを聴いてみましょう!

ディープハウスのトラックメイクを始めよう

今回は、ゼロからディープハウストラックを作る手順をご紹介しました。さらに詳しく知りたい方は、ハウスミュージックの作り方、ディープハウス向けのおすすめMASSIVEプリセット、そして究極のビートメイクチュートリアルに関するブログ記事もぜひご覧ください。

制作に役立つインストゥルメント、エフェクト、Expansionsとして、BATTERY 4やMASSIVE Xの体験版、ELASTIC THUMP Expansion、KOMPLETE KONTROL、そしてiZotope Ozone 10をぜひお試しください。

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