|Tim Cant

ラテントラップビートの作り方

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How to make a Latin trap beat

力強いトラップのビートやベースと、レゲトンに着想を得た音楽性を融合させたラテントラップは、2000年代から存在していましたが、近年ではBad Bunny、J Balvin、Young Mikoなどのラテントラップアーティストがメインストリームでの成功を収めたことで、世界的な認知度を高めています。

このラテントラップの作り方ガイドでは、うねるような808スタイルのビート、重厚なベース、キャッチーなレゲトンスタイルのシンセラインなど、Komplete 15 Select Beats Editionを使ったビートメイキングの方法をご紹介します。

セクションを選択:

  1. ドラムパートのプログラミング
  2. ラテントラップのシンセループの追加
  3. 808スタイルのベースラインの作成
  4. カウンターメロディーの作曲
  5. アレンジメント
  6. マスタリング

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このチュートリアルを進めるには、Battery 4、Kontakt 8またはKontakt 8 Player(Latin Trap Expansionを併用)、音源のCloud Supply、Massive X、Ozone Elements、Transient Master、Supercharger GT、そしてRaumが必要です。これらはKomplete 15 Select Beats Edition、Komplete 15 Standard、Komplete 15 Ultimate、Komplete 15 Collector’s Editionsに含まれています。RaumはKomplete Startの一部として無料でご利用いただけます。

ラテンビートとは?

歴史的にラテンビートとは、ラテン音楽で一般的に見られるリズムパターンを指しますが、今日「ラテンビート」と言う場合、ラテントラップやレゲトンなどのジャンルを指していることがあります。特にラテントラップは、ラテン音楽のルーツを受け継ぎながらも、シンコペーションの効いたリズム、重厚なベース、アーバンな影響を特徴として世界的な人気を獲得しています。また、レゲトンのルーツにちなんで、「trap Latino」や「trapeton」と呼ばれることもあります。

ラテントラップビートの作り方

1. ドラムパートのプログラミング

まず、DAWを100 BPMに設定しましょう。

DAWのプロジェクトテンポを100 BPMに設定

MIDIトラックにBattery 4を立ち上げ、プリセットリストの808 Multiple Kitをダブルクリックしてロードします。

808 Multiple Kitのロード

2小節のMIDIクリップを作成し、各小節の2拍目と4拍目にD#2のクラップを配置します。なお、このチュートリアルではすべてのベロシティ値を100に設定します。

クラップのシーケンス

次に、8分音符でG#2のクローズドハイハットを加えます。

クローズドハイハットの追加

ここでトラップらしさを出すために、各小節の3拍目に32分音符のハットロールを加え、2小節目4拍目の手前にも16分音符を1つ追加しましょう。

クローズドハイハットロールの追加

両方の小節の最初の16分音符2拍にC2のバスドラムを配置します。

バスドラムの追加

さらにリズムに味付けを加えるため、1小節目の7番目と8番目の16分音符、そして2小節目の7番目、8番目、10番目の16分音符にE2のスネアドラムを配置します。

16分音符のスネア

仕上げにラテンのニュアンスを加えるため、8分音符の1つおきにF#2のマラカスを配置します。

8分音符のマラカス

タイトでモダンな質感にするため、トラックにTransient Masterを追加します。Attackを+4 %、Sustainを-59 %に設定しましょう。これにより、ヒット音がよりアグレッシブかつタイトに引き締まります。

Transient Masterの適用

さらに他の要素を追加するためのヘッドルームを確保できるよう、このトラックの音量を-6 dBまで下げておきます。

2つ目のシンセループのバランス調整

2. ラテントラップのシンセループの追加

次は、Kontakt 8のLatin Trap Expansionからインスピレーションを刺激するミュージカルループを探しましょう。

新しいトラックにKontakt 8またはKontakt 8 Playerを追加します。Leapボタンをクリックして利用可能なLeap Expansionsを表示し、Latin Trap ExpansionをクリックしてBromas Kitをダブルクリックしてロードします。

Bromas Kitのロード

このキットにはC2からD4で演奏できる16種類のループが収録されています。これらはすべて自動的にプロジェクトテンポに合わせてワープ(同期)され、キーも統一されています。デフォルトのキーはインターフェイスの右下に表示されており、この場合はFマイナーです。

Bromas Kit

必要に応じてサンプルの再生キーを調整することもできますが、Fマイナーは先ほど打ち込んだドラムビートとも相性抜群です。このトラックに4小節鳴るA2のノートを打ち込むと、ラテンテイストのシンセループが再生されます。

シンセループのシーケンス

ドラムビートを複製して、シンセループと同じ4小節の長さにします。

ドラムクリップの複製

ドラムとのバランスを取るために、シンセループトラックの音量を-6 dBに設定します。

シンセループのバランス調整

Latin Trapからもう1つシンセループを追加しましょう。バランス調整やアレンジがしやすいように、別のトラックに追加します。もう1つMIDIトラックを作成し、先ほどと同様にLatin TrapからBromas Loopをロードします。この新しいトラックに、4小節鳴るC3のノートを打ち込みましょう。

2つ目のシンセループのシーケンス

他の要素とのバランスを整えるため、このトラックを-13.5 dBに設定します。

2つ目のシンセループのバランス調整

楽曲の核となるアイディアができたので、トラックに重厚感を出すためにローエンドを加えていきましょう。

3. 808スタイルのベースラインの作成

重厚な808スタイルのベースラインの作成にはMassive Xを使用します。新しいトラックを追加してMassive Xを立ち上げ、パッチ名をクリックしてパッチブラウザーを表示します。Bassタグをクリックし、Essential Eightをダブルクリックしてプリセットをロードしましょう。

Essential Eightプリセットのロード

2小節のMIDIクリップを作成し、1番目、4番目、7番目、9番目の8分音符でF2を、12番目の8分音符でC3を、15番目の8分音符でD#2を鳴らすようにシンセを打ち込みます。

ベースライン

ベースラインが4小節演奏されるよう、MIDIクリップを複製します。

ベースのMIDIクリップを複製

ベースに少しダーティーな質感を加えるため、エフェクト処理を施しましょう。ベーストラックにSupercharger GTを追加し、Fat Kickプリセットをロードします。Saturationを6.80まで上げてください。

Fat Kickプリセットの適用

これによりベースラインの荒々しさが引き出され、平均レベルも下がるため、ミックスの中で他の要素と馴染みやすくなります。

4. カウンターメロディーの作曲

ここまで、Latin Trapからメインメロディとローリング・アルペジエーターという2つのシンセラインを追加しました。楽曲のアレンジでさらに展開を広げられるよう、カウンターメロディを作成しましょう。

別のMIDIトラックを追加し、今度はKontakt 8またはKontakt 8 Playerを立ち上げます。Cloud Supply音源を選択し、Balkimプリセットをダブルクリックして読み込みましょう。

Balkimプリセットの読み込み

他の要素とのバランスをとるため、このトラックを-10.5 dBに設定します。

Balkimプリセットのバランス調整

4小節のクリップを作成し、ここで使用しているシーケンスをコピーします。1小節目の2拍目にC3、2小節目の1拍目にD#3、2小節目の3拍目にC3、4小節目の1拍目にF3、4小節目の3拍目にC3を配置します。自然でクオンタイズされていないフィーリングを出すため、ノートがわずかにグリッドから外れて演奏されている点にご注目ください。

Balkimのカウンターメロディ

このままだと全体の中で少しドライに聴こえるため、Raumリバーブを追加してより自然な響きにしましょう。トラックにRaumリバーブを追加し、Factory Presets > Large>  Pluck Washプリセットを読み込みます。

RaumのPluck Washプリセット

これにより、カウンターメロディに空間の広がりと自然な質感が加わります。

5. アレンジ

アレンジの一例をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。4小節または8小節ごとに要素が追加・削除されている点にご注目ください。これにより、アレンジに展開のメリハリが生まれ、リスナーを飽きさせない展開を作ることができます。

アレンジの構成

6. マスタリング

Ozone Elementsを使用すれば、自動ですばやくマスタリングを行えます。プロジェクトのマスタートラックにOzone Elementsを追加しましょう。プラグインから最も音量が大きい部分を再生するよう促されます。Start Listeningボタンをクリックし、9小節目のベースドロップからプロジェクトを再生してください。Ozone Elementsによるプロジェクトの解析が完了すると、音量が大幅にブーストされますのでご注意ください。

Ozone Elements

Ozoneがプロジェクトの音楽スタイルを判別し、カスタムのマスタリングチェーンを作成します。ターゲットのスタイルは調整可能ですが、Ozone Elementsはこのプロジェクトに最適なHip-hop/Rapを選択したため、そのままにしておきましょう。

Hip-hop/RapをターゲットにしたOzone Elements

Komplete 15 Select Beats Editionでラテン・トラップのビート制作を始めましょう

ここまで、Komplete 15 Select Beats Editionに収録されているBattery 4、Latin Trap ExpansionやKontakt 8またはKontakt 8 PlayerとCloud Supply音源、Massive X、Ozone Elements、Transient Master、Supercharger GT、さらにRaum(Komplete Startに収録)を使って、ラテン・トラップのビートを制作する方法をご紹介しました。

さらに詳しく知りたい方は、トラップビートの作り方やレゲトンとは?心を揺さぶるレゲトンビートの作り方もぜひチェックしてみてください。

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