|Sara Simms

DJにおけるフレーズミキシングとは?2つのトラックをシームレスにミックスする方法

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Traktor Pro 4.

DJがフレーズミキシングを行う際は、各トラックの楽曲構造に着目し、トラックの展開を目安にしながら自然な形で楽曲同士をブレンドします。2つのトラックを音楽的な整合性を持たせてミックスすることで、次の曲へとシームレスかつ論理的に移行することができます。

この記事では、フレーズミキシングとは何か、そしてTraktor Pro 4を使ったフレーズミキシングの方法について解説します。

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Traktor Pro 4を使って、このチュートリアルを一緒に進めましょう。

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フレーズとは?

フレーズとは、通常8〜16小節程度の長さを持つ音楽の短い区切りですが、それより長い場合や短い場合もあります。1つのトラックは、イントロ、バース、コーラス、ブレイクダウン、ブリッジ、アウトロなど、さまざまなフレーズで構成されています。エレクトロニックミュージックでは、ビルドアップやブレイクダウン、ドロップなどのセクションも含まれます。

2つのトラック間の流れをよりスムーズにするため、DJは一方のトラックのフレーズをもう一方のトラックに合わせるフレーズマッチングを頻繁に行います。これには、各セクションの拍数をカウントし、別のトラックのフレーズとどのように位置を合わせるのが最適かを見極める作業が含まれます。

1つのフレーズ
1つのフレーズ

フレーズを理解するには、拍の数え方を知ることが重要です。トラックが4/4拍子の場合、1小節に4拍あることを意味し、各フレーズは4小節単位でカウントできます。

トラックによく見られる代表的なフレーズの例をご紹介します:

  • イントロ:トラックの冒頭部分。パーカッション主体の構成になることが多いセクション
  • バース:よりメロディックなパートが加わり、楽曲のメインアイデアが提示されるセクション
  • ブレイクダウン/ビルドアップ:トラックから要素が削ぎ落とされた後、徐々に要素が追加されてコーラスやドロップに向けて緊張感や期待感を高めていくセクション。ポップミュージックにおけるプリコーラスに相当
  • コーラス/ドロップ:すべてのパートが鳴り響き、トラックの中で最もエネルギーが高まるセクション
  • アウトロ:トラックの終わりに向けて要素が削ぎ落とされていくセクション。ダンスミュージックでは通常パーカッション主体の構成になる
トラックのアレンジメント
Abletonでのトラックアレンジメント

トラックをじっくり聴いて小節をカウントし、フレーズを把握してみましょう。どの部分がどのセクションに当たるのかを見極め、各フレーズが何小節あるかを記録してみるのがおすすめです。

次に、Traktorのデッキにトラックをロードし、キューポイントを使って各フレーズの始まりに目印を付けましょう。

フレーズミキシングとは?

フレーズミキシングとは、各トラックの構造を活用して、スムーズでプロフェッショナルなミックスを作る技術です。フレーズを目安にしながら、ある曲から次の曲へと自然な流れで移行していくことを意味します。

例えば、再生中のトラックのコーラスが終わるタイミングは、次のトラックのバースへと素早く切り替える絶好のトランジションポイントになります。このようにコーラスからバースへとすばやく移行するミキシングスタイルは、ミックスのエネルギーを高く維持するのに役立ちます。

トラック1:Sara Simms ft. JEI – “Finally (Joee Cons Phuture Remix)” (Simmetry Sounds)

トラック2:Calvin Pepper – “In My Bed” (Simmetry Sounds)

フレーズミキシングは、Traktor Pro 4のステムセパレーション機能と組み合わせることで、より長時間のミックスやライブリミックスを生み出すこともできます。一方のトラックのボーカルバースと、もう一方のトラックのインストゥルメンタルバースをミックスして、個性的で音楽的なブレンドを作ってみましょう。

フレーズミキシングの使い方

フレーズミキシングは難しそうに思えるかもしれませんが、シンプルなステップに分解すれば簡単に実践できます。Traktor Pro 4を使って、以下の手順を試してみましょう。

1. トラックを準備する

まずはTraktor Pro 4のプレイリストに、相性の良さそうなトラックを10〜20曲選びましょう。BPMが近く、ハーモニックミキシングの相性が良い楽曲を選ぶのがポイントです。

Traktor Pro 4のビートグリッド
Traktor Pro 4のビートグリッド

まずは各トラックのビートグリッドを設定します。グリッドの調整が必要な場合やトラックのテンポが途中で変化する場合は、グリッドマーカーを配置してグリッドを微調整しながら正確に設定しましょう。

曲の途中でテンポが変わる楽曲の場合は、Traktor Pro 4のflexible beatgrids(フレキシブル・ビートグリッド)機能を使ってグリッドを適切に設定します。ミックスしたいポイントで2つのトラックが同じテンポ範囲にあることを確認してください。最後に、2つのトラックのテンポをビートマッチングまたはSyncさせましょう。

2. フレーズを聴き取ってキューポイントを設定する

TraktorでデッキAとデッキBにそれぞれトラックをロードします。各トラックで次の曲へ移行するのに適したフレーズを見つけましょう。ミックスで使用したい各フレーズの開始位置と終了位置に、キューポイントで目印を付けます。

3. ビートマッチング

次に、設定したキューポイントを使って2つのトラックをミックスしてみましょう。トラックをビートマッチングまたはSyncさせ、フレーズをミックスイン/ミックスアウトのポイントの目安として様々なミックスを試してみてください。トラック同士の特定のフレーズが他よりも格段に相性が良いことに気づくはずです。詳細については、ビートマッチングのガイドをご覧ください。

4. トランジションを計画する

デッキBのトラックでは、フレーズの先頭にキューポイントを作成します。このキューポイントは、そのトラックをミックスに導入したいポイントに配置してください。デッキAのトラックでは、ミックスからフェードアウトまたはカットアウトしたい位置にキューポイントを設定します。これはアウトロの開始位置や、最初のコーラス/ドロップの終わりなど、音楽的にミックスアウトして自然に聴こえる場所が良いでしょう。

キューポイント
キューポイント

まずはデッキAにロードしたトラックを再生します。この楽曲がトランジションアウトの位置に設定したキューポイントに達したら、デッキBでフレーズの先頭に設定したキューポイントから素早く再生を開始します。デッキBをミックスに加えていきましょう。これでトラック同士のフレーズがぴったり同期します!

トラック1:Calvin Pepper – “Follow Me” (Simmetry Sounds)

トラック2:Calvin Pepper – “Shake For Me” (Simmetry Sounds)

5. トランジションを微調整する

あるトラックから次のトラックへ移行する際、どのトランジション形式が最も適しているかを判断する必要があります。選択したフレーズによって、効果的なトランジションの方法は異なります。例えば、コーラスの終わりからバースの始まりへと移行する場合は、フェードよりもカットによるトランジションの方が適していることがあります。

一方、ハウスミュージックをミックスしていて、ある曲のアウトロから別の曲の最初のバースへと移行する場合は、フェードによるトランジションの方が適しているでしょう。

2つのトラック間のトランジションに正解や不正解はありません。適切なトランジションスタイルを選ぶこと自体が一つのアートです。プレイするジャンルも、どのトランジションを使用するかを決める重要な要素になります。

詳細については、DJトランジションのテクニックガイドをご覧ください。これからDJを始める方は、TraktorでのDJプレイや初めてのDJセットの作り方をチェックして、スキルをさらにステップアップさせましょう。

フレーズミキシングでのステムの活用

Traktor Pro 4の新しいステムセパレーション機能を使用する場合でも、トラックモードであろうとステムモードであろうと、フレーズに関する基本的な考え方は同じです。ステム上でもキューポイントを使ってフレーズに目印を付け、セットを始める前にフレーズミキシングを計画しておく必要があります。本番前の事前の準備が、シームレスなミックスを作るための大きな力になります。

ステムを使ったフレーズミキシング
ステムを使ったフレーズミキシング

Traktor Pro 4のステムセパレーション機能は、フレーズミキシングにおける可能性を広げ、さらなるクリエイティビティを引き出してくれます。あるトラックのボーカルや楽器、ドラムを別のトラックのビートの上に重ね合わせ、その場で即興のリミックスを作ることが可能です。あらかじめフレーズにキューポイントを設定しておくことで、DJプレイ中にアドリブを利かせながら、唯一無二の革新的なミックスを披露できます。

トラック1:Sophia Sigma – “Machine Hearts” (Simmetry Sounds)

トラック2:Adam James – “As We Fall” (Simmetry Sounds)

今すぐフレーズミキシングを始めましょう

フレーズミキシングの基本を理解したら、ブレンドしてみたいトラックをいくつか選んで、フレーズミックスの準備を始めましょう!少し練習すれば、DJセットにフレーズミキシングを取り入れ、スムーズでプロフェッショナルなサウンドのミックスを作れるようになります。Traktor Pro 4を手に入れるか、お使いのTraktorをアップグレードして、フレーズミキシングでより完成度の高いセットを作り始めましょう。

DJスキルをさらに磨くために、DJになる方法、DJ機材の選び方、TraktorでのDJプレイ、初めてのDJセットの作り方についての記事もぜひご覧ください。

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