ロンドン出身のDJ、プロデューサー、ファッションアイコン、そして起業家でもあるSiobhan Bellは、音楽シーンで世界的な存在感を放つようになりました。イーストロンドンのクラブシーンからスタートした彼女は、記憶に残るDJセットで高い評価を確立し、主要フェスティバルの常連へと成長。キャリアを重ねるにつれて音楽的な探求も深まり、単にレコードをプレイするDJから、自分自身のサウンドを生み出すプロデューサーへと歩みを進めています。
彼女のクリエイティブなプロセスを支えているのがMaschineです。Ten87 studioで撮影された以下の動画で、彼女がいかにして独自のサウンドを作り上げ、楽曲制作を学んでいるのか、その舞台裏をご覧ください。
ダルストンから世界のステージへ
Siobhanの歩みはイーストロンドンから始まりました。彼女は「Work It」と呼ばれるコレクティブに参加し、1990年代〜2000年代のバイブスを反映した、音楽とファッションを融合させたパーティーを開催していました。AlibiやNTS radioのある広場など象徴的なスポットが集まる当時のシーンは活気に満ちていました。自身のウィークリー番組のホストを務め、地元のナイトライフシーンで欠かせない存在となったこの環境こそが、彼女のキャリアの原点です。
多様な音楽シーンに触れた経験、特にニュージャージーで過ごした時間は、彼女のプロデューススタイルに大きな影響を与えました。R&Bを早回ししたリミックスが特徴的な、ハイエナジーなJersey clubサウンドの魅力に触れ、それを自在に操る術を学んだのです。ここからDJセット用のサンプリングやマッシュアップ制作のアイデアが生まれ、やがて本格的な楽曲制作へとつながっていきました。

Maschineによる直感的なアプローチ
Siobhanは、自身のクリエイティブなプロセスにおいてハードウェア、とりわけNative InstrumentsのMaschineが極めて重要だと強調しています。彼女いわく、Maschineは「作業を進めながらアイデアを形にしていく」助けになると言います。フィジカルなインターフェイスによって、リアルタイムにサウンドを操ることができます。頭の中にアイデアがあってもまだ音として聴こえてこないコンピューター上での作業とは違い、Maschineならアイデアを即座に音として確認できるのです。ビートを細かくスライスしたり、ビートパッドを使って楽曲を再構築したり、既存の楽曲からまったく新しいトラックを生み出すことさえできます。

また、彼女はコラボレーションの価値も強調しています。世界中を旅して様々なサウンドを耳にしているDJの「耳」と、スタジオにこもりきりで作業する純粋なプロデューサーの感覚を組み合わせることで、よりスケールの大きな、ユニークなサウンドが生まれるとSiobhanは考えています。Maschineは、こうしたコラボレーションや直感的なアプローチによる楽曲制作において重要なツールとなっており、DJとしての独自の視点を音楽制作の世界に反映することを可能にしています。