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迫力の808が際立つ伝説的ビート10選

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808 drum machine.

TR-808ドラムマシンの登場から40年が経過した現在、その存在感はかつてないほど高まっているかもしれません。発売当初は商業的に振るわなかったものの、808はラップやエレクトロ、テクノ、ハウス、さらにはその先のジャンルに至るまで、現代の最も偉大な音楽の数々を形作ることになりました。そしてその影響力は今なお健在です。重低音が響くキックドラムや歯切れの良いクラップとハイハット、力強いテクノからエッジの効いたフットワークまで、現代の音楽のいたるところに808が存在しており、最新の808 VSTプラグインを使えば簡単に手に入ります。

では、808のサウンドがこれほどまでに魅力的なのはなぜでしょうか? 今回の808 Dayでは、この象徴的なドラムマシンに焦点を当て、過去40年間の名曲10選でどのように使われてきたかを解説します。ヒット曲の背景にある文脈を紐解き、最高峰の808ビートを生み出すための制作テクニックもご紹介します。何よりも808 Dayは、エレクトロニックミュージック史に燦然と輝く伝説の楽器のサウンドを称える絶好の機会です。

目次:

Native Instrumentsの808 VSTを使って、このチュートリアルを一緒に進めましょう。

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808の最も優れた使い道とは?

過去40年間、多くの名プロデューサーたちが刺激的な方法で808を活用してきました。しかし、この特異なドラムマシンが初めて発売された当初は、そのポテンシャルをどう引き出すべきかは決して明白ではありませんでした。Rolandは808がデモ音源の制作に使われ、後から生ドラマーの演奏に差し替えられることを想定していました。しかしその狙いは定着せず、アコースティックドラムのサンプルを搭載していたLinnDrumなどの他のドラムマシンと比べ、極めてシンセ的な質感を持つ808の売り上げは芳しくありませんでした。

しかし、冒険心あふれるプロデューサーたちが808のエレクトロニックサウンドを用いてヒップホップからハウスに至る新たなクリエイティブの道を切り拓き始めると、この弱点は強みへと変わりました。ラップのプロデューサーたちは、地響きのような重低音キックドラムを高く評価しました(今日「808」と呼ぶ場合、多くはこのキックを指します)。一方、エレクトロのプロデューサーは808を使って歯切れの良いシンコペーションの効いたビートを作り出し、ポップアーティストは感情のこもった楽曲にエレクトロニックなエッジを加えるために808ビートに頼りました。どの使用法も、この多才で象徴的な楽器の異なる一面を見せてくれます。

Roland 808が使われている楽曲は?

Afrika Bambaataaの「Planet Rock」のようなラップのクラシックから、Marvin Gayeのポップバラード「Sexual Healing」、さらにはハウスやテクノ、スピーカーを揺らすトラップまで、過去40年間に愛された名曲の数々でTR-808が活躍しています。808はあまりにも広く使われているため、普段は気づきさえしないことも少なくありません。今回の808 Dayでは、Roland 808を使用した必聴の10曲を取り上げ、このドラムマシンがどのように活用されているかを解説するとともに、最高の808サウンドを手に入れるためのプロダクションの秘訣をご紹介します。

最も優れた808サウンドを持つ楽曲は?

どんな音楽を好むかによって、何が「最高」の808ビートであるかは人それぞれです。最もヘビーなトラップの808を求めるなら、Futureの「I Serve The Base」のようなトラックが挙げられるでしょう。クラシックなヒップホップなら、T-La Rockの「It’s Yours」かもしれません。808ビートを取り入れた最高のクラブトラックといえば、A Guy Called Geraldの「Voodoo Ray」か、あるいはPlastikmanの「Spastik」かもしれません。以下では、これらすべてのトラック(およびその他の楽曲)を詳しく掘り下げ、808の使い方を分析しながら、その成功の鍵を解き明かしていきます。

強烈な808をフィーチャーした必聴ビート10選

1. T-La Rock and DJ Jazzy Jay – It’s Yours

1980年から1983年にかけて製造されたTR-808は(販売不振により生産終了となる前)、ヒップホップの誕生の場に居合わせました。1984年に名門レーベルDef Jamからリリースされた「It’s Yours」は、ラップの進むべき方向に大きな影響を与えました。プロデューサーのRick Rubinは、808のシャープなシンセスネアとシンコペーションの効いたクラップを使い、骨太でヘビーなビートを打ち込みました。そして決定打となったのが、キックドラムのディケイを上げて、単発のドラムヒットというよりベースラインのように感じられる長く重みのあるトーンを作り出したことです。このひとつのアイデアから無数の地響きのような808ベースが生まれ、そのサウンドは今なおラップで広く使われ続けています。

2. Cybotron – Clear

ヒップホッププロデューサーたちが808の重低音キックで実験を重ねていた頃、エレクトロの革新者たちは別の角度からこのドラムマシンにアプローチしていました。彼らは808の歯切れの良いサウンドを活かし、体を躍動させるスナッピーなリズムを構築したのです。実際、エレクトロはこのアイデアを一部別のところから得ていました。最初期のエレクトロトラックであるAfrika Bambaataaの「Planet Rock」(1982年)の病みつきになるビートは、プロデューサーのArthur BakerがKraftwerkの「Numbers」のドラムを808で再現しようとしたことから生まれました。2拍目と4拍目に鋭い808スネアが打ち込まれ、新たなジャンルが誕生したのです。

その翌年にリリースされた今回の選曲で、Cybotronはエレクトロをさらに一歩前進させました。デトロイトのこのデュオもKraftwerkに触発され、草分け的ヒット曲「Clear」のために「The Hall Of Mirrors」の上昇するシンセラインを再構築しました。彼らはこれらのシンセに不気味なピッチアップボーカルと、冷徹で硬質、そして推進力のある808ビートを融合させました。808が最初に発売された当時、その人工的なサウンドは敬遠される要因と見なされていましたが、今やそれこそが最大の魅力となっていたのです。

3. Marvin Gaye – Sexual Healing

当時の最先端音楽で808がどのように使われていたかを見てきましたが、メインストリームのポップスではどうだったのでしょうか? Marvin Gayeがこのマシンと出会ったとき、彼はすでにキャリアの中で10枚のアルバムをリリースしていました。長年在籍したレーベルMotownから離脱したばかりだったGayeは、メジャーレーベルの予算に頼らずに音楽を制作する方法を探していました。その結果生まれたのが、1982年の「Sexual Healing」です。808ドラムに支えられた官能的なバラードであり、Gayeの最も愛されているヒット曲のひとつとなりました。

曲の冒頭から、808の魅力が余すところなく発揮されています。ドラムプログラミングの繊細なディテールに耳を傾けてみてください。シンコペーションのビートにはさりげないスネアフィルが添えられ、808のアクセント機能を巧みに使うことでハイハットに生命が吹き込まれています。「Sexual Healing」は808が脚光を浴びた初期の代表例であり、この未来的なマシンがソウルフルなサウンドも奏でられることを証明しました。

4. Loose Ends – Hangin’ on a String

イギリスのグループLoose Endsは、Sadeらとともに80年代ソウルリバイバルの一翼を担い、ヴィンテージな影響と大胆でモダンなプロダクションを融合させました。彼らの最大のヒット曲である1985年の「Hangin’ On A String」において、808はこのクラシックな雰囲気漂う楽曲を未来へと引き上げる重要な鍵となっています。ビートはタフで歯切れが良く、パンチを加えるためにスネアとクラップがレイヤーされています。しかし、この曲を真に際立たせているのはディテールです。弾むようなディセンディング・タム、そして片側にパンニングされた象徴的な808カウベルが光ります。「Sexual Healing」と同様に、何度でもループして聴きたくなるようなビートです。そして多くのリスナーが実際にそうしました。この曲によってLoose Endsは、イギリスのバンドとして初めて全米Billboard R&Bチャートで首位を獲得しました。

5. Plastikman – Spastik

ラップの重低音やエレクトロの切れ味だけでなく、808は推進力のあるテクノやハウスのリズムを生み出すのにも極めて長けています。これらのジャンルの先駆者たちは、いち早く808を取り入れました。デトロイトでは、(CybotronのJuan Atkinsを含む)名高いBelleville Threeが808やその後継機である909を多用しました。テクノのオリジネイターであるKevin Saundersonは後に、これらのドラムマシンに搭載されていたスウィング機能が自身の音楽に中毒性のあるグルーヴをもたらしたと語っています。シカゴにおいても、ハウスミュージックにとって808は同様に極めて重要な存在でした。例えば、Lil Louisの特大ヒット曲「French Kiss」の力強くサチュレーションのかかったドラムを聴けば、それは一目瞭然です。

テクノ史上で最も印象的な808ビートのひとつは、デトロイトから国境を越えたカナダ・オンタリオ州で生まれました。ミニマルテクノの先駆者Richie Hawtinは、多大な影響を与えた自身のプロジェクトPlastikmanでしばしば808を使用し、1993年の「Spastik」ではこのマシンを熱狂的な新たな高みへと押し上げました。ドラムのみで構成されたこのトラックは、808を徹底的に使い倒した1曲であり、速射砲のようなスネアとクラップのパターンを中心に、トリッピーな効果を生み出すフィルターとディレイが施されています。着実に打ち鳴らされる808キックの重低音の上で、Hawtinは催眠的な8分間にわたってドラムパートを微調整し重ねていきます。まさに808の魔法が凝縮された傑作です。

6. A Guy Called Gerald – Voodoo Ray

イギリスでもプロデューサーたちが注目していました。彼らはアメリカのアーティストが808で何をしているかを耳にし、独自のアレンジを加え始めたのです。1988年、「セカンド・サマー・オブ・ラブ」の最中にアメリカ発祥のクラブミュージックがイギリスで爆発的な人気を博しました。台頭するアシッドハウスムーブメントの中で808は絶大な人気を誇り、その中心的存在だったグループの808 Stateはマシンそのものにちなんで名付けられたほどです。(808主導のアシッドハウスの名作として、彼らの1988年のトラック「Flow Coma」をぜひチェックしてみてください)。

アシッドハウスにおける808の最高峰の使い方として挙げられるのが、808 StateのメンバーであったGerald Simpsonがソロ転向後に発表した作品でしょう。「Voodoo Ray」は、808の温かく泡立つようなサウンドがフロアにいかにサイケデリックな陶酔感をもたらすかを物語っています。キックとクラップはストレートですが、タムやその他のパーカッションがビートの上を弾み、303のシンセラインや小刻みなコードスタブと相まって複雑なシンコペーションを生み出します。シンプルな手法ですが、驚くべき効果を発揮しています。

7. Charanjit Singh – Raga Bhairav

Charanjit Singhはこのリストの他のアーティストほど広く知られていないかもしれませんが、808の歴史において確固たる地位を占めるにふさわしい人物です。ボリウッドの作曲家であったSinghは1982年、ディスコの人気にあやかり、インドの伝統的なラーガをドライビングなビートに乗せることを試みました。彼はドラムに808を使い、Roland TB-303で催眠的なラーガを演奏しました。その過程で、アメリカでPhutureの「Acid Trax」がこのジャンルを切り拓く5年も前に、驚くほどアシッドハウスに近いサウンドを生み出していたのです。

2010年のリイシューをきっかけに『Ten Ragas To A Disco Beat』が広く注目を集めた際、その音楽がいかに先見性に富んでいたかについて多くの賞賛が寄せられました。Singhは808も見事に使いこなしており、シンプルでありながら抗いがたい150 BPMのグルーヴを構築し、このドラムマシンが持つ太く魅力的なサウンドを存分に引き出しています。この類まれな名盤は、当時は注目されなかったとしても、世界中のプロデューサーたちが808の革新的なポテンシャルを見出していたことを証明しています。

8. Outkast – The Way You Move

808は80年代以降のラップを形作りましたが、選択肢はそれだけではありませんでした。サブジャンルが形成されるにつれて好みが分かれていきました。ニューヨークのプロデューサーたちはサンプリングされたブレイクビーツを好んで用いましたが、南部ラップは一貫してドラムマシンにこだわり続けました。マイアミベースなどのジャンルや、メンフィスのThree 6 Mafiaといったアーティストたちが、重低音の轟く808キックドラムをひとつの芸術へと昇華させたのです。

ジャンルを超えて支持された象徴的存在であるOutkastの後のヒット曲から、このジャンルにおける808の影響力を感じ取ることができます。2003年にリリースされた「The Way You Move」は、軽やかなソウルの影響と重厚な南部ラップのプロダクションを融合させています。実際には808キックは使われていませんが、Big Boiはその象徴的なサウンドに敬意を表してこうラップしています。「But I know y’all wanted that 808 / Can you feel that B-A-S-S, bass?」

9. Future – I Serve The Base

現代のプロデューサーで、スタジオに本物の808を置いている人はごくわずかです。Rolandが製造を完了するまでに生産された12,000台は、今や数千ドルで取引される垂涎のコレクターズアイテムとなっています。しかし、808のサウンドとスピリットは私たちの身近に溢れています。2010年代のヒットチャートを席巻した巨大ラップジャンルであるトラップほど、それが明白に表れている場所はありません。

トラップの代表格であるFutureによるこの生々しいアンセムにも、「808スピリット」を聴くことができます。厳密には808のサウンドそのものは使われていないものの、スタッカートのスネアやヒスノイズ混じりのハイハット、そしてミニマルなプロデュース精神のすべてが、この名機へのオマージュとなっています。何より、808の影響はベースに色濃く表れています。キックとベースラインの中間のようなファットなサブトーンが、スピーカーを激しく揺らすように最適化されています。

10. RP Boo – Speakers R-4

フットワークは、808のまた違った使い方を見せてくれます。ラップの重低音ベースとも、エレクトロの鋭いスナップとも、ハウスやテクノの力強い推進力とも異なるこの目まぐるしいダンスジャンルは、808ドラムをスリリングで新しい形へと変貌させます。

フットワークは2010年代に世界的な広がりを見せ、世界中のプロデューサーに影響を与えました。しかし実際には、90年代後半まで遡るシカゴで誕生したものです。多くのフットワークプロデューサーと同様に、プロデューサーのRP Booも808を持っていませんでした。その代わり、彼は808や909のサンプルをはじめとするRolandのドラムサウンドが満載されたドラムマシン、Roland R-70を使用していました(現在も愛用しています)。彼は「Speakers R-4」でこれらのクラシックなサウンドを見事に活かしており、808のキックと鋭いクラップ、スポークンボーカルが融合して、他にはない鋭角的なグルーヴ体験を生み出しています。これは808のビートプログラミングに対する独創的なアプローチであり、808が将来さらにまったく新しい形で使われるかもしれないという期待を抱かせてくれます。

楽曲制作で808ビートを活用

この記事では、ドラムマシンTR-808を使って作られた名曲の数々をご紹介してきました。重厚なヒップホップ、エネルギッシュなエレクトロ、ソウルフルなバラード、そして疾走感あふれるテクノまで取り上げました。その過程で、この唯一無二のドラムマシンがいかに無数のクリエイティブな方法で活用できるかを実感していただけたのではないでしょうか。

808は単なる歴史の遺物ではありません。最高品質のサンプル、現代的なソフトウェアドラムマシン、あるいは革新的なシンセシスなどを通じて、楽曲制作に808サウンドを取り入れることはかつてないほど簡単になっています。クリエイティブな808ビートの作り方を学んだ今、ご自身の制作でも試してみませんか? Native Instrumentsでは、素晴らしい808ビートを作成できる多彩なVSTプラグインを提供しています。

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