Pattern Playerは、Traktor Pro 4で導入された革新的なツールであり、DJがリズミカルなパターンをセットにシームレスに組み込めるようにします。この画期的なエフェクトユニットは、伝説的なドラムマシンや一流エレクトロニックプロデューサーのシグネチャードラムからインスピレーションを得た、ドラムキットとリズムシーケンスの広範なライブラリを提供します。
Pattern Playerを使用すれば、トラックの上に複雑なパーカッション要素を直接重ね、従来のビートマッチングを超えたドラマチックなビルドアップ、爆発的なブレイクダウン、トランジションを作り出すことができます。Pattern Playerをデッキにアサインすると、音量、ピッチ、ディケイの各パラメーターを操作でき、Traktor Pro 4のエフェクトを加えて真にユニークなサウンドを実現できます。
この記事では、アイコニックなドラムサウンドや新しいリズムパターンをセットに取り入れられるよう、Pattern Playerを活用したDJのヒントをご紹介します。
目次:
Traktor Pro 4を使って、このチュートリアルを進めてみましょう。
Pattern Playerの基本
Pattern Playerは、トラックの上にリズミカルなドラムパターンを追加できるTraktor Pro 4のパフォーマンスツールです。
主な特徴は以下の通りです:
- クラシックな808キット
- クラシックな909キット
- 世界トップクラスのエレクトロニックアーティストが制作したドラムキット
Pattern Playerは、Traktor Pro 4の第3のエフェクトユニットモードとして利用できます。FXユニットをPattern Playerに切り替えるには、エフェクトユニット番号の横にあるドロップダウンメニューをクリックし、Pattern Playerを選択します。

Pattern Playerはエフェクトのように機能するため、特定のデッキにルーティングする必要があります。FX Unit 1をPattern Playerとして使用する場合は、Pattern Playerを送りたいDeckでFX 1を選択します。

ドロップダウンメニューをクリックしてPattern Player Kitを選択します。808や909キットのほか、Camea、Dubfire、Florian Meindl、Len Faki、Luke Slater、Rebekah、The Cube Guysなど伝説的なプロデューサーによるキットから選択できます。
あらかじめTraktor Pro 4のコントロールがマッピングされているTraktor X1は、Pattern Playerを使用するコントローラーとして最適な選択肢です。

Pattern Playerシーケンサーの起動
トラックがロードされたアサイン先Deckを再生し、Pattern PlayerのPlayを押してシーケンサーを起動します。Pattern Playerの音量は調整可能で、NextボタンとPrevボタンで別のシーケンサーパターンに切り替えることができます。
モジュレーションノブの位置を変えることでもパターンを変更できます。
Pitchノブを使って耳で聴きながらドラムのピッチを変更・チューニングでき、ドラムのディケイも調整できます。
Deckで再生中のトラックの音量を下げたい場合は、Duckを押します。
トラックへのドラムの追加
Pattern Playerを活用する最もシンプルかつ効果的な方法の1つは、既存のトラックの上にドラムパターンを重ねて再生することです。

Deck Aにトラックをロードし、Pattern PlayerをFX 1にアサインします。
トラックを再生し、Pattern PlayerのPlayを押します。これにより、シーケンサーが1拍目からスタートし、TraktorのMaster Clockと同期します。
各Pattern Playerキットには8つのワンショット・ドラムサンプルと8つのリズムパターンが用意されており、一番左のノブで調整できます。シーケンサーに独自のステップを追加してカスタムパターンを作成することも可能です。ステップ追加後に元のパターンに戻したい場合は、Revボタンをクリックします。
Traktor MX2の登場
最新のTraktor MX2は、過去最もパワフルな2チャンネルDJコントローラーです。DJとしての成長に寄り添う設計で、導入初日から直感的に扱える一方、クリエイティビティを存分に発揮できる高い拡張性を備えています。主な特徴は以下の通りです: Traktor Pro 4ソフトウェア, Beatport Streamingへのアクセス, 操作感に優れたジョグホイール, など。
トランジションとビルドアップへのPattern Playerの活用
Pattern Playerをエフェクトと組み合わせることで、トラックに魅力的なビルドアップやトランジションを作成できます。
まずはDeck Bでトラックを再生した状態から始めます。ディレイやリバーブなど、トラックに追加するエフェクトを選択しましょう。
この例では、Delay T3を使用します。
トラックのブレイクダウン中にエフェクトをオンにし、Rateの下にあるFree Run (FR.R)ボタンを有効にします。Free Runは、エフェクトに興味深いリズムの変化を与える機能です。まずは0.33前後のRateから始め、徐々にノブを上げて0.40や0.50にしていきます。

ほぼ同じタイミングでDeck AのPattern Playerをスタートさせ、ミックスに加えます。
スネアを選び、Pattern 2から始めてみましょう。パターンを変更してスネアロールを増やしていきます。
Delay T3のRateを少しずつ調整してビルドアップにドラマを加えましょう。スネアのパターンを徐々に上げてスネアロールを作り出します。

Deck Bでドロップが始まったら、On/OffボタンですぐにDelay T3をオフにします。Deck AでPlayを押し、ベースをカットした状態でこのトラックをミックスに導入し始めます。

Pattern Playerでパターン番号を小さくして、クラップを控えめにします。7や8などの大きいパターン番号には、最も多くのスネアが含まれています。
トランジション中は、スネアの数が少ないパターンを再生するとよいでしょう。引き続きDeck Aの音量を上げながら、徐々にベースをミックスに加えていきます。
Deck AのベースとDeck Bのベースを入れ替え、その後Deck Bをミックスからフェードアウトさせます。
さまざまなサウンドやエフェクトを組み合わせて、自分だけのトランジションを作ってみましょう。どんなアイデアが生まれるか試してみてください!
Pattern Playerでリアルタイムリミックスを作成
TraktorのStems、2曲目のトラック、そしてPattern Playerのドラムを使えば、リアルタイムで簡単にリミックスを作成できます。まずは、ドラム、ベース、メロディーを使用するメイントラックを1曲選びます。
ボーカルの入っていないトラックのセクションをループさせます。このトラックをDeck Bにロードしましょう。
キーが適合する2曲目のボーカルトラックを選びます。これをリミックスのボーカルとして使用します。
そのトラックのステムを作成してDeck Aにロードします。ドラムとベースをオフにして、ボーカルやその他の細かいパートのみが再生されるようにします。

次に、Deck AにPattern Playerをアサインします。スタイルに合ったキットを選び、使用するドラムタイプとパターンを選択しましょう。さらに変化をつけるなら、Deck Bにも別のドラムサウンドとパターンの2台目のPattern Playerを追加してみてください。ミニマルなエレクトロニックトラックとPattern Playerを組み合わせれば、リミックス制作を存分に楽しめます。
Traktor 4のPattern Playerでオリジナルのミックスを作成
Pattern Playerでドラムパターンやフィルを追加する方法を学んだところで、ぜひご自身でこれらのDJミックステクニックを試してみてください!Traktor Pro 4やKontrol X1を手に入れて、ドラムリズムやDJエフェクトをご自身のセットに取り入れ始めましょう。
刺激的なドラムパターンをトラックに加えるのがいかに簡単か、きっと驚くはずです。Pattern Playerのドラムをミックスに重ねることで、DJセットとプレイのクオリティがさらに向上します。