|Sara Simms

Traktor Pro 4でステムをミックスする方法

シェア リンクをコピーしました
How to mix stems with Traktor Pro 4.

Traktor Pro 4では、創造的な可能性を広げるエキサイティングな新機能として、ステムの生成および分離が行えます。ボーカルトラックを聴いて、別のトラックのドラムやベースと手軽にミックスできたらと思ったことがあるなら、Traktorのステムセパレーション機能をぜひマスターしてみましょう。

Traktorのステムセパレーションでは、音声ファイルをドラム、ベース、インストゥルメンタル、ボーカルの4つのステムに分離できます。Stemファイルに含まれる4つのステムは、再生、ミュート、ミックスが可能で、新しいインストゥルメンタルやリミックス、マッシュアップを作成できます。ステムを分離してプレイする最も簡単な方法は、Traktor Pro 4とTraktor DJコントローラーを組み合わせることです。各Traktorコントローラーを使えば、各ステムのドラム、ベース、インストゥルメンタル、ボーカルを再生またはミュートできます。

本記事では、Traktorでステムを分離する方法、Traktorコントローラーを使ってステムを演奏・操作する方法、そしてエフェクトやフィルターを適用してクリエイティブにステムをミックスする方法について解説します。

セクションにジャンプ:

Traktor Pro 4をご用意の上、このチュートリアルに沿って進めてみましょう。

Traktor Pro 4を購入する

Traktor Pro 4でステムを分離する方法

Traktor Pro 4では、トラックをドラム&パーカッション、ベース、その他(Other)、ボーカルという3つのインストゥルメンタルステムと1つのボーカルステムに分離できます。「その他(Other)」のステムは、ドラムとベースを除いたインストゥルメンタルです。

ご自身が所有するトラックからStemファイルを生成できます。Stemファイルは拡張子が「.stem.mp4」で、4つの音声トラック(ステム)が含まれています。Track Collectionでは、すべてのStemファイルはアイコン列に3つの小さなレイヤーで描かれたStemシンボルによって表示されます。Stemファイルは元のトラックとリンクされており、リスト上では同じエントリーを共有します。トラックにStemバージョンが存在するかどうかは、アイコン列のStemシンボルで確認できます:

Traktor Pro 4で強調表示されたStemsリンクアイコン
Traktor Pro 4で強調表示されたStemsリンクアイコン

トラックのStemバージョンを生成するには、以下の手順を行います:

Track Collection内で目的のトラックを右クリック(Windows)または[Ctrl]クリック(Mac)し、コンテキストメニューから「Generate Stems」を選択します。

Generate Stems
Generate Stems

処理が完了すると、アイコン列にStemリンクシンボルが表示され、Stemバージョンが利用可能になったことを示します。ステムの生成は、トラックの再生中でも行うことができます。

Traktor Pro 4でステムをロードする方法

トラックのStemバージョンは、シンプルなドラッグ&ドロップ操作でロードできます。Track Collectionからトラックをクリックし、目的のDeckにドラッグ&ドロップするか、TraktorコントローラーのLoadボタンを押します。初期設定では、Deck Typeが自動的にStem Deckに切り替わり、トラックのStemバージョンがロードされます。また、トラックをドラッグ&ドロップする際にコンピューターのキーボードの[Shift]キーを押し続けるか、TraktorコントローラーのLoadボタンを素早く2回押すことで、Stemバージョンの代わりに元のトラックをロードすることも可能です。

ロード時の動作を変更するには、Traktor Pro 4のPreferencesにある「Loading」ページを開き、「Loading to Deck」セクションの「Load as Stem / Load as Track」設定を調整してください。

Stem Mappings
Stem Mappings

コントローラーを使ってステムをミックスする理由

ステムを使ったミックスを最大限に楽しむには、Traktor Pro 4とTraktor DJコントローラーの連携が欠かせません。各Traktor DJコントローラーはあらかじめステム用のマッピングが施されているため、すぐにステムを使ったミックスを始めることができます。ステムは4つのパートで構成されており、Traktorコントローラーを使えば、各パートのオン/オフの切り替えや、ステムの音量調整、フィルターの適用といったパラメーターを正確にコントロールできます。Traktorの最先端DJコントローラーは持ち運びに優れ、ステムを使ったクリエイティブなミックスに直感的なレイアウトを採用しています。Traktor DJコントローラーを使うことで、Stemトラックと通常のオーディオトラックの双方を自在にミックスできる柔軟性を実感していただけます。

Traktor X1 MK3を使ってステムをミックスする方法

Traktor X1 MK3を使用してステムをロードするには、ロードしたいStemトラックを選択し、コントローラーのLoadボタンを押します。トラックは自動的にステムとしてロードされます。コントローラーの1〜4の数字ボタンは、ステムをミュートするように設定できます。つまり、Traktor X1 MK3の数字ボタンを押すと、ステムの対応するパートがミュートされます。ステムの異なるパートをミュートすることは、手軽かつ楽しくステム同士をミックスできる方法です。

Traktor X1 Mk3
Traktor X1 Mk3

TraktorのPreferencesで「Traktor X1 MK3」メインページに移動し、「Number Buttons」セクションでボタン1〜2および3〜4に「Mute Stems」を選択します。ステムをどのようにコントロールしたいかに応じて、「Mute Stems」をPush機能またはShift-Push機能のいずれかに割り当てることができます。「Push」を選択した場合、X1 MK3の数字ボタンを押すだけでそのステムセクションをミュートできるため、最も扱いやすい操作方法と言えます。

Stem Mappings
Stem Mappings

Traktor Kontrol S2 MK3とTraktor Kontrol S3を使ってステムをミックスする方法

Traktor Kontrol S2 MK3およびTraktor Kontrol S3でも、同様の方法でステムをミックスできます。Traktor Kontrol S2 MK3またはTraktor Kontrol S3を使用してステムをロードするには、ロードしたいStemトラックを選択し、コントローラーのLoadボタンを押します。Stemトラックが自動的にロードされます。

デッキにステムがロードされたら、ジョグホイールの下にあるSamplesボタンを押して、パッドをステムコントロールモードに切り替えます。上段の1〜4のボタンで、各ステムパートのミュート/ミュート解除が行えます。

下段の各パッドを押すと、MoveエンコーダーとLoopエンコーダーに各ステムの音量とフィルターの操作を割り当てることができます。割り当てが完了したら、コントローラーを使って各ステムパートの音量とフィルターを調整します。ステムのドラムの音量を調整するには、Moveエンコーダーを回しながら(下段の)5番ボタンを押します。ベースの音量を調整するには、Moveエンコーダーを回しながら(下段の)6番ボタンを押します。各ステムパートのフィルターは、下段のボタンのいずれかを押しながらLoopエンコーダーを回すことで調整できます。Hotcueモードに戻るには、Hotcueボタンを押すだけです。

Kontrol S2/S3.
Kontrol S2/S3

Traktor Kontrol S4 MK3を使ってステムをプレイする方法

Traktor Kontrol S4 MK3は、ステムを使ったプレイに最適なコントローラーです。専用のStems機能と、レベルを表示するディスプレイ画面を搭載しています。

Traktor Kontrol S4 Mk3 pads
Traktor Kontrol S4 Mk3 pads

デッキにステムがロードされている状態でStemsボタンを押すと、パッドがステムコントロールモードに切り替わります。Stemsボタンはディスプレイ画面の右下に配置されています。

Traktor Kontrol S4
Traktor Kontrol S4

上段のパッドはステムのミュート/ミュート解除を行います。下段のパッドのいずれかを長押しすると、MoveおよびLoopエンコーダーに、選択したステムの音量とフィルターの操作が割り当てられます。調整したいステムパートを選択し、対応する下段のボタン(5=ドラム、6=ベース、7=その他、8=ボーカル)を選びます。下段のボタンのいずれかを押しながらMoveエンコーダーを回すと、そのステムパートの音量を調整できます。下段のボタンのいずれかを押しながらLoopエンコーダーを回すと、そのステムパートのフィルターを調整できます。ディスプレイ画面があるため、調整中に音量やフィルターのレベルを一目で確認できます。

Kontrol F1を使ってステムをミックスする方法

Kontrol F1は一度に1つのStem Deckを操作できます。Shiftキーを押しながらエンコーダーを回すことで、このコントローラーをStem Deckに割り当てられます。コントローラー上で対応するデッキが点灯します。

Kontrol F1
Kontrol F1

F1がStem Deckに割り当てられると、下段の小さなボタンで各ステムパートのミュート/ミュート解除ができるようになります。最下段の四角い列から縦に並ぶパッドの列は、各ステムのVUメーターとして機能します。Stemトラックを再生して、パッドの列を見てみましょう。VUメーターの表示は非常にスマートで、プレイをより楽しくしてくれます。

Kontrol F1の最上部にあるエンコーダーでは、各ステムパートのフィルターを調整できます。フェーダーは各ステムパートの音量をコントロールします。

Stem Deckにエフェクトが適用されている場合、2段目のボタンで各ステムパートに対してエフェクトを有効にするかバイパスするかを決定できます。Shiftを押した状態で2段目のボタンのライトが点灯しているときは、各ステムパートにエフェクトが適用されます。Shiftを押しながら2段目のボタンを押してオフにすることで、各ステムパートのエフェクトをバイパスできます。2段目のパッドが消灯している(オフの)場合、そのステムパートは割り当てられたFXユニットへのセンドから除外されます。実際に試してみると、極めて直感的にエフェクトの割り当てを操作できることが分かります。

ステムにエフェクトを適用する方法

Traktor Pro 4では、通常のデッキにエフェクトを適用するのと同じ方法で、各Stem Deckにエフェクトを適用できます。Effect Preferencesで、2つまたは4つのエフェクトユニット(FX Unit)を選択してください。

Effects
Effects

エフェクトの追加は、ステムを使ったミックスやライブリミックスに独創的な彩りを加えるクリエイティブなアプローチです。例えば、一方のステムのボーカルだけにディレイやリバーブをかけ、そのステムの他のパートをオフにすることができます。そして、ドラム、ベース、インストゥルメンタルのみが再生されているもう一方のステムとボーカルをミックスしてみましょう。さらにボーカルに他のエフェクトを追加し、楽曲の展開に合わせてエフェクトのDry/Wetを調整すれば、表現の幅がより一層広がります。

Traktor Pro 4でのステムミックスの始め方

Traktor Proでのステムの生成とロード方法を学んだら、次は実際にステムを作成し、ライブリミックスやマッシュアップを楽しんでみましょう!ステムを使ったミックスを最も手軽に始めるには、Traktorコントローラーの使用がおすすめです。Traktor Pro 4をダウンロードし、お気に入りのTraktor DJコントローラーを選んで、ステムミックスを始めましょう!

Traktor Pro 4を購入する

関連製品