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twocolorsが最新シングルでReaktorを使って生み出したマイクロムーブメントを解説

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twocolors feature

ベルリンを拠点とするデュオ、twocolorsはこれまでも緻密さとエモーションのバランスを追求してきましたが、最新リリースとなる「Head Above Water」ではその表現をさらに押し広げています。デンマークのパーカッション界のパイオニアであるSafri Duo、そしてボーカリストのChris de Sarandyと再びタッグを組んだ本作は、分かりやすい盛り上がりを排し、細部にまで丁寧に気を配ることで、フェス仕様のアレンジの中に繊細な感情を織り込んでいます。トラック全体がインパクトを放つ一方で、長く印象に残る深みをもたらしているのは、微細な変化と空気感あふれる音の動きです。

今回のインタビューでは、twocolorsがReaktorをはじめとするNative Instrumentsのツールをどのように活用し、ミックスを濁らせることなく曲の推進力を生み出していったのかを詳しく解説してくれます。ボーカルをベースにしたグラニュラーパッドから、サビの奥深くに隠されたかすかな動きまで、コントロールされた偶然性がトラックのエモーショナルなトーンをどのように形作ったのかを語ってくれました。

目次:

それではtwocolorsへのディープなインタビューに入り、彼らが新曲でどのようにReaktorを使って静かな緊張感、微細なテクスチャー、そしてエモーショナルなまとまりを作り出したのかを詳しく見ていきましょう。

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長時間続くループを扱う際、トラックを散らかさずに飽きさせないための第一のアプローチは何ですか?

僕たちが真っ先に考えるのは、要素をどんどん重ねていくのではなく、テクスチャーに手を加えることです。中心となる要素が同じままでも、受けるニュアンスが変化し続ければループが退屈になることはありません。繊細なオートメーションやフィルター・スイープ、リバーブの減衰音、ダイナミクスをレイヤーとして追加していきます。リスナーを圧倒することなくセクションに躍動感を与えるには、それだけで十分なことも多いです。ループ自体を変えるというよりは、ループを取り巻く空気を変化させるような感覚ですね。

twocolors - フルプロジェクト

舞台となる場所は同じまま、照明だけが移り変わっていく映画のシーンをイメージしてみてください。メインの要素から注意をそらすことなく、場の空気感を常に動かし、エモーショナルに惹きつけ続けることができるのです。

そうした静的なセクションの中で繊細な変化を形作る際、Reaktorはどのような役割を果たしていますか?

twocolors ストーリー
Photo credit - Annika

Reaktorは、DAWの中に小型のモジュラーシステムを持っているようなものです。従来のプラグインよりもはるかに自由かつ流動的なアプローチで実験ができます。変化し続けるフィルターの動きやノイズテクスチャー、MIDIやオーディオ信号に反応する微小なモジュレーションなど、静的なセクションで「コントロールされたカオス」を生み出すために重宝しています。

普段は、Reaktorのパッチをバックグラウンドでただ鳴らしっぱなしにしておくことが多いです。グラニュラーなものや、モジュレーションがかかったものなどですね。これが絶妙な予測不能さを加えてくれます。ルールはこちらで設定できますが、出来上がる結果はとてもオーガニックに感じられます。これこそが、ループを主体とした長いパートに求められるものなのです。楽曲の構成自体を変えることなく、動きのニュアンスを与えることができます。

「Head Above Water」で、メイン要素の背後に静かな動きを加えるためにReaktorを使った箇所について詳しく教えていただけますか?

「Head Above Water」の2回目のサビでは、派手な新しいリードを導入したり、音を過剰に重ねたりしたくありませんでした。その代わりに、静かに緊張感を高めていくアプローチを取りました。リサンプリングしたボーカルラインからグラニュラーテクスチャーを生成するReaktorアンサンブルを使用したのです。極めて小さな音量で背景に潜ませた、まるで囁くようなパッドのような音です。はっきりと聴き取れるわけではないけれど、肌で感じられるような要素のひとつですね。

twocolors - Reaktor 1

これがシンセやドラムの下で蠢くことで、セクション全体に浮遊感と呼吸するようなニュアンスが生まれます。Reaktorがなければ、これほど控えめでエモーショナルな動きを生み出すことはできなかったはずです。

新しいサウンドを導入しながらも、全体として一貫したトーンを保つためのコツはありますか?

もちろんあります。

僕たちは常に、新しいサウンドがトラックの他の部分と同じDNAを共有しているかを確認しています。例えば、EQカーブを合わせる、同じリバーブの減衰音を使う、すでに馴染んでいるテクスチャーの上に新しい要素をレイヤーする、といったことです。そうすれば、新しいアイデアであっても元からそこにあったかのように自然に馴染みます。また、特定のノートやリズム、アンビエント層の一貫性を保ちながら新しいコンテンツを導入するなど、サウンドの「アンカー(拠り所)」となる要素を強く意識しています。

twocolors - Reaktor 2

新しい音を背景から徐々にフェードインさせることもよくあります。そうすることで、音が完全に前面に出てきた時には、すでにその空間の一部として溶け込んでいるのです。

Reaktorのようなモジュラーツールで、そうした繊細なアプローチを行うのは難しいことですか?

モジュラーツールは本質的に流動的で反応が良く、表現力に富んでいるため、ある意味では繊細な表現がしやすくなります。しかし同時に、コントロールを失いやすいため、より難しくなる場合もあります。

Reaktorは明確な境界線を与えてくれないので、自分自身で境界を定義しなければなりません。それには自制心が必要です。繊細であるためには明確さ、つまり「なぜその処理をしているのか」という意図を把握している必要があります。そうでなければ、トラックのためにならない単なる面白いノイズで終わってしまいます。しかし、その瞬間のエモーショナルな目的さえ定まっていれば、Reaktorは楽曲の邪魔をすることなく深みを加えるための、極めて精緻なツールへと変わります。

こうした作業手法を身につけたことで、アレンジ全体の構成方法は変わりましたか?

間違いなく変わりました。

以前は「イントロ」「ドロップ」「ブレイク」「ドロップ」といったブロック単位で考えていました。非常にトラディショナルな手法ですね。今では、エモーショナルな流れという観点で考えています。トラック全体を通してミクロな動きが存在していれば、必ずしも大きな変化を連続させる必要はありません。この思考の転換によって、僕たちのアレンジの方法は完全に生まれ変わりました。

twocolors タイム

今では各パートが自然に展開していくための余白をより広く取っています。適切な繊細な動きがあれば、1つのセクションが32小節続いたとしても新鮮さを保ち続けられます。Reaktorを使うことで、リスナーを圧倒することなく感情を惹きつけ続ける、小さな内部的変化としての「ミクロなドラマ」を構築できるようになりました。

まとめ

アレンジとサウンドデザインに対する緻密なアプローチについて詳しく語ってくれたtwocolorsに深く感謝します。「Head Above Water」は、生演奏のパーカッション、モジュラーのディテール、ポップスとしての明瞭さを高い次元で融合させ、幅広いオーディエンスの心に響くトラックとして、このトリオにとってのさらなる前進を告げる作品となっています。

本作は現在Virgin Recordsより配信中です。トラック制作を支えたツールに関心がある方にとって、twocolorsによるReaktor活用のヒントは、細かな音作りの積み重ねがミックスにいかに長く残るエモーショナルな動きをもたらすかを知る格好の手がかりとなるはずです。

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