|Sara Simms

メロディックテクノトラックの作り方

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how to make a melodic techno song

メロディック・テクノは、メロディの展開、アトモスフェリックな要素、繊細なパーカッションのユニークな融合を特徴とするテクノのサブジャンルです。魅惑的なサウンドスケープと表現力豊かなメロディ、パワフルなドロップが見事に融合したこのジャンルは、世界中のダンスフロアで最も人気のあるスタイルの1つとなっています。

メロディック・テクノは、アトモスフェリックで陶酔感のあるサウンドと、徐々に展開していく楽曲構成を備えています。映画音楽のような壮大さを持つコードが使用され、これらがうねるようなベースラインと広がりのあるパッドによって引き立てられます。

このチュートリアルでは、Komplete 14やNative Instruments Expansionsのプラグインやツールを使って、このようなサウンドのメロディック・テクノトラックを作成する手順をステップ・バイ・ステップで学びます:

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メロディック・テクノとは?

メロディック・テクノは、2010年代半ばから後半にかけて独自のジャンルとして認知され始めました。このサウンドのパイオニアには、Tale of Us、Mind Against、Agents of Timeなどが挙げられます。その他の著名なメロディック・テクノアーティストには、Stephan Bodzin、Patrice Bäumel、Yottoなどがいます。

メロディック・テクノで特に注目のレーベルとしては、Diynamic(2006年にSolomunとAdriano Trolioによって設立)や、2016年にアーティストのCarmine ConteとMatteo Milleri(Tale Of Us)によって設立されたAfterlife Recordsが挙げられます。Afterlife Recordsは、そのユニークなサウンドとフェスティバルイベントで知られています。

メロディック・テクノを構成する要素

メロディック・テクノはメロディ、ハーモニー、展開するアレンジを重視し、通常120〜130 BPMのテンポで制作されます。メロディック・テクノのトラックを構成する要素には、映画のようなコード進行、アトモスフェリックなパッド、緻密なリードメロディ、無駄を削ぎ落としたビートなどがあります。

コードはインストゥルメントをレイヤーして厚みのあるサウンドを作り出し、コード進行は2小節ごとに変化することが多いです。コード進行はリードメロディの土台を作り、ドロップとのコントラストを生み出します。

メロディック・テクノのリードメロディは独特のリズムを持ち、短いスタッターノートやピッチベンドを取り入れてバリエーションを加えています。

空間を作り出し豊かなサウンドスケープを構築するために、オートメーションや、ロングリバーブやディレイなどのエフェクトが使用されます。メロディック・テクノにおけるドロップは楽曲のエネルギーを最大限に解放する瞬間であり、楽曲のドラマチックなハイライトとなります。メロディック・テクノのパーカッションは、無駄を削ぎ落としたミニマルなビートになる傾向があります。

メロディック・テクノの作り方

それでは、学んだメロディック・テクノの特徴を活かして、実際にメロディック・テクノのトラックをステップ・バイ・ステップで作っていきましょう。

1. ドラムの打ち込み

まずはDAWのBPMを122 BPMに設定しましょう。空のMIDIトラックを作成し、Komplete 14にも収録されているBattery 4を追加します。次にDeep Matter Expansionをダウンロードしてインストールしてください。

Battery 4でExpansionをロードするには、BrowserのLibraryタブでKitsに切り替えます。検索バーにDeep Matter(Expansion名)と入力すると、該当するExpansionに属するKitsのみが表示されます。詳しい手順については、こちらのBattery 4でExpansion Kitをロードする方法のガイドをご確認ください。Battery 4でDeep Matter ExpansionのCinaキットを選択します。

Deep Matter ExpansionのCina Kitを読み込んだBattery 4
Deep Matter ExpansionのCina Kitを読み込んだBattery 4

次に、各サウンドを個別に処理しやすいよう、Battery 4の各ドラムサウンドを個別のオーディオトラックにルーティングします。

オーディオトラックを4つ作成します。各トラックの「Audio From」ドロップダウンメニューでBattery 4を選択し、モニターを「In」に設定します。

Abletonのオーディオトラック
Abletonのオーディオトラック

Battery 4が立ち上がっているトラックに移動し、プラグインを開きます。BatteryのOutputセクションでは、Direct Outputs 1/2がマスターにルーティングされているため、Stereo 1/2にはドラムを割り当てません。Cina Kick 2を右クリックし、Output、Direct out、Stereo 3/4の順に選択します。

Battery 4のサンプルを個別のステレオトラックにルーティング
Battery 4のサンプルを個別のステレオトラックにルーティング

Clap Cina DS 1を右クリックし、Output、Direct outを選択してStereo 5/6を選択します。Shaker Cinemaを右クリックし、Output、Direct out、Stereo 7/8を選択します。ルーティングを完了するために、Closed HH Cinaを右クリックし、Output、Direct out、Stereo 9/10を選択します。

次にキックドラムを作成しましょう。まずはDeep Matter ExpansionのサンプルKick Cina 2を使ってキックドラムを打ち込んでいきます。

Battery 4が立ち上がっているMIDIトラック1に、4小節の長さの空のMIDIクリップを作成します。MIDIクリップ内のノートC#1で、1、1.2、1.3、1.4拍目にキックドラムのMIDIノートを打ち込みます。このMIDIノートのパターンを毎小節繰り返してキックドラムのループを作成しましょう。MIDIクリップを再生すると、2つ目のオーディオトラックからキックドラムが再生されるはずです。2つ目のオーディオトラックの名前を「Kick」に変更してください。

キックドラムのMIDIパターン
キックドラムのMIDIパターン

次に、Deep Matter ExpansionのサンプルClap Cina DS1を使ってクラップを追加します。キックに使用したのと同じMIDIクリップを使い、MIDIノートE1の1.2、1.4、2.2、2.4、3.2、3.4、4.2、4.4拍目にクラップを打ち込みます。

クラップのMIDIパターン
クラップのMIDIパターン

MIDIクリップを再生すると、2つ目のオーディオトラックでクラップが鳴ります。クラップに個性を加えるため、クラップのオーディオトラックにBiteプラグイン(Crush Packに収録)を追加し、プリセット「Gentle Push」を選択します。Mixは50%に設定しましょう。

次に追加するパーカッション要素はシェイカーです。キックとクラップで使用したMIDIクリップを開き、MIDIノートF#1にリズムを打ち込んでDeep Matter ExpansionのサンプルShaker Cinaを使ったシェイカーのパターンを追加します。

1.1.4、1.2、1.2.2、1.3.3、1.4、1.4.2、1.4.3拍目にシェイカーを追加します。2小節目も同様のリズムで、2.1.4、2.2、2.2.2、2.3.3、2.4、2.4.2、2.4.3拍目に打ち込みます。1小節目と2小節目で作成したパターンを3小節目と4小節目にコピーしてください。

シェイカーのMIDIパターン
シェイカーのMIDIパターン

次にサンプルClosed Hi-Hat Cinaを使ってハイハットを打ち込みます。他のドラムに使用したのと同じMIDIパターン内で、1小節目のMIDIノートG#1に1、1.1.3、1.1.4、1.2、1.2.2、1.2.3、1.3、1.3.4、1.4、1.4.2、1.4.3、1.4.4拍目でノートを作成します。この同じリズムパターンを2、3、4小節目にコピーしてください。

クローズドハイハットのMIDIパターン
クローズドハイハットのMIDIパターン

クローズドハイハットのオーディオトラックにCrush PackのBiteプラグインを追加します。プリセット「Flavor」を選択し、Mixを33%に設定します。Replikaでディレイを追加してハイハットに動きを出し、1/8音符のディレイを選択します。コンプレッサーを追加し、ドロップダウンメニューで「Audio From Kick」を選択してキックに対して音声をサイドチェーンします。スレッショルドは約-7.6 dB、またはお好みに合わせて設定してください。

クローズドハイハットのプラグイン:Bite、Replika、サイドチェーンコンプレッション
クローズドハイハットのプラグイン:Bite、Replika、サイドチェーンコンプレッション

空のMIDIトラックを作成してパーカッシブなノイズサウンドを作ります。Abletonの左側にあるInstrumentsに移動し、Simplerを選択します。サンプルのハードドライブにあるDeep Matter Expansionパックにアクセスし、Samples、One Shots、Noiseの順に進んでNoise Angela 1を選択します。

Simplerにサンプルをドラッグ&ドロップして読み込み、1小節の長さの空のMIDIクリップを作成します。MIDIノートC3の1、1.1.3、1.2、1.2.3、1.3、1.3.3、1.4、1.4.3拍目にノートを作成しましょう。

パーカッシブノイズのMIDIパターン
パーカッシブノイズのMIDIパターン

次にRaumを追加してリバーブをかけ、プリセット「Dark Sister」を選択します。Mixを20%に設定しましょう。Solid Bus Compを追加してサウンドにさらにエッジを効かせ、プリセット「Mix Glue」を選択します。

最後にSolid EQを追加してサウンドをイコライジングし、低域(LF)の155 Hzを-3.0 dBカットします。高域(HF)の8.0 kHzは2.7 dBブーストしてください。

パーカッシブノイズのプラグイン:Raum、Solid Bus Comp、Solid EQ
パーカッシブノイズのプラグイン:Raum、Solid Bus Comp、Solid EQ

トラックのリズムを際立たせるリムショットを加えて、パーカッションを仕上げましょう。Samplesに移動して「Drums/Snares」フォルダーをクリックし、「Rim Evolet」サンプルを見つけて、Deep Matter Expansionパックのサンプルを使用します。

1小節の長さの空のMIDIクリップを作成し、1、1.1.2、1.1.3、1.1.4拍目のMIDIノートC3にノートを作成します。

リムショットのMIDIパターン
リムショットのMIDIパターン

Solid EQを追加し、155 Hzの低周波数(LF)を-3.7 dBカットします。Replikaを追加して1/8ディレイを選択し、mixノブを11% wetに設定します。

EQを配置したら、Solid EQを追加して155 Hzの低周波数(LF)を-3.7 dBカットし、Replikaも追加して1/8ディレイを選択、mixノブを11% wetに設定します。

リムショット用プラグイン:Solid EQとReplika
リムショット用プラグイン:Solid EQとReplika

追加のドラムやパーカッションパートはPolyplexを使って追加できます。Polyplexを使ったテクノリズムの作成についての詳細は、こちらのガイドをご覧ください。

2. コード進行の追加

メロディック・テクノは映画音楽のようなコード進行が特徴で、多くの場合、サウンドのレイヤーによってコードが構築されます。

まずはトラックのキーに合わせてコード進行を作成しましょう。まだキーを決めていない場合は、制作するキーを選択してください。コード進行の作成に慣れていない場合は、PlayboxやCaptain Chords Epicを試してみてください。

MIDIトラックと8小節の空のMIDIクリップを作成します。まずはパッドの作成から始め、FM8を追加します。FM8のブラウザーの検索メニューでWarmerプリセットを選択します。トラックのコード進行を作曲するか、以下のコード進行をコピーしてください。コードチェンジは2小節ごとに行う必要があります。

映画音楽のようなコード進行
映画音楽のようなコード進行

同じコード進行を他のKontaktインストゥルメントとレイヤーすることで、コードのサウンドをより豊かにします。これを行うには、FM8のMIDIトラックのタイトルバーで、command-C(Macの場合)を押してトラックをコピーし、command-Dを押して複製します。

新しいMIDIトラックでFM8を削除してKontaktに置き換え、Vintage Organsインストゥルメントをロードします。「House and Disco」プリセットセクションで、Mousseプリセット、または耳に心地よく響く別のプリセットを選択します。

さらに時間がある場合は、FM8の元のMIDIトラックの複製を続け、さまざまなKontaktインストゥルメントに置き換えてみましょう。コードのレイヤーには、次のKontaktインストゥルメントを試してみてください:

  • Kontakt Factory Library/Orchestral/VSL Brass, Brass Ensemble
  • Kontakt Factory Library/Orchestral/VSL Strings, String Ensemble
  • Kontakt Factory Library/Orchestral/VSL Strings, Cello Ensemble

3. ベースラインの作成

次にメロディック・テクノトラックへ追加する要素はベースラインです。まず空のMIDIトラックを作成し、そこにReaktorをロードします。Playerを選択し、Monarkをクリックして、Monark.ensをダブルクリックしてMonarkをReaktorにロードします。MonarkにLunar Echoes Expansionパックをロードします。サポートが必要な場合は、MonarkでExpansionパックをロードする方法に関する詳細な説明が記載されたこちらのガイドをご参照ください。

MonarkとLunar Echoes Expansion
MonarkとLunar Echoes Expansion

Electrotechnikaプリセットを選択します。4小節の長さの空のMIDIクリップを作成し、トラックのキーのルートノートを使用してうねりのあるローリングベースラインを作曲します。サンプルトラックはA♭マイナーで、ベースラインはA♭1(G#1)でプログラミングされています。1、1.1.2、1.1.3、1.1.4拍目にベースノートを打ち込みます。

最初の4つのノートをコピーし、残りの小節にも複製します。

ローリングベースラインのパターン
ローリングベースラインのパターン

ベースラインにバリエーションを加えるには、最初の2小節でベースのMIDIノートをG#1に打ち込みます。3小節目と4小節目ではノートをB1に移動します。6小節目と7小節目ではノートをC#2に打ち込み、7小節目と8小節目でG#1に戻します。

ローリングベースラインのパターンのバリエーション
ローリングベースラインのパターンのバリエーション

4. ベースのアクセントを追加

新しいMIDIトラックを作成してMassiveをロードし、ベースノートのアクセントを作成します。Lunar Echoes Expansionを使用して、Memory Dump 3をロードします。

MassiveにExpansionパックをロードする方法については、こちらをご覧ください。

Lunar Echoesを選択し、Bassセクションに移動してMemory Dump 3を選択します。2小節のMIDIクリップを作成し、ローリングベースで使用したのと同じノートを使って、1.4.3拍目に単一のMIDIノートを打ち込みます。

ベースアクセントのパターン
ベースアクセントのパターン

5. シンセリードの作成

空のMIDIトラックを作成し、Massiveをロードします。Ignition Code Expansion Packを使用して、「Synth Lead」セクションでCatarinaプリセットを見つけてロードします。独自のプリセットを使用したい場合は、こちらのテクノ向けMassiveプリセットをご確認ください。

Reaktorもリードサウンドの作成に優れたVSTです。インスピレーションを得るのに役立つテクノ向け無料Reaktorアンサンブルのリストをぜひご覧ください。

8小節の空のMIDIクリップを作成しましょう。メロディック・テクノのメロディには独特のリズムがあり、リズムをより面白くするために短い「スタッター」ノートが含まれます。1小節の長さのメロディを作成し、最初の2つのノートを非常に短くします。これが「スタッター」ノートになります。

そのリズムを3小節目にコピーしますが、コードに合わせてノートを変更します。メロディを5小節目と7小節目にもコピーし、コードに合うように再度ノートを変更します。

8小節のメロディックパターン
8小節のメロディックパターン

6. トラックのアレンジ

シンプルなアレンジを作成するには、まず1〜9小節でキック、ハイハット、パーカッションを鳴らします。パッド(パッドをレイヤーしたかどうかに応じて、レイヤーされたパッド)を追加します。9〜17小節では、Battery 4のすべてのドラム(キック、クラップ、シェイカー、ハイハット)、パーカッションノイズ、リムを追加します。ベースとベースアクセントを追加します。17小節目でMassiveからのメロディを取り入れます。25小節目では、シェイカーとリムを取り除いてエネルギーを落とし始めます。

トラックの冒頭におけるメロディック・テクノのアレンジ
トラックの冒頭におけるメロディック・テクノのアレンジ

この1分間のセクションに続いて、トラックのさまざまなセクションをコピー&ペーストしてブレイクを作成します。メロディック・テクノのドロップと効果的なブレイクダウンを作成するには、さらに多くの要素とオートメーションを追加する必要があります。フルトラックを作成するには追加のパートや制作時間が必要となるため、この短いアレンジはトラックの始まりに過ぎません。テクノの作成やアレンジに関するその他のアイデアについては、こちらのガイドをご参照ください。

7. トラック/ループのマスタリング

Komplete 14に含まれるOzone 11を使用すれば、マスタリングを簡単に行うことができます。マスターバスにプラグインをロードし、トラックの最も音量が大きい部分を再生します。Ozone 11がインプットを解析し、AI搭載技術を活用してトラックを向上させます。「EDM」ターゲットを選択すると、Ozone 11が選択したターゲットに応じて設定をカスタマイズしてくれます。

Ozone 11を使用したメロディック・テクノトラックのマスタリング
Ozone 11を使用したメロディック・テクノトラックのマスタリング

完成したマスタリング済みメロディック・テクノトラックのサウンドはこちらです。

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メロディック・テクノはその美しいサウンドで世界中のリスナーを魅了しており、トラック制作を始めるには絶好のタイミングです。創造力を発揮して、メロディック・テクノの制作に挑戦してみましょう。憧れのレーベルと契約する次世代のプロデューサーは、あなたかもしれません!

Native InstrumentsのExpansionsは、メロディック・テクノやテクノの制作向けに特別にデザインされており、トラックに最適なサウンドを簡単に見つけることができます。Komplete 14とお好みのExpansionsを手に入れて、インスピレーション溢れるメロディック・テクノトラックの制作を今すぐ始めましょう。

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