DJを始めようと考えているなら、ノートパソコンからスタートするのがおすすめです。Traktor Pro 4はその用途に最適で、音楽コレクションの整理、トラック同士のミキシング、トラック間のトランジション作成、エフェクトの追加などが行えます。基本的なDJスキルを身につけるのにも最適で、費用対効果の高い学習方法でもあります。Traktorの操作に慣れれば、セットアップにDJコントローラーを簡単に追加し、ソフトウェアと並行してハードウェアを使うスタイルへとステップアップできます。この記事は、初心者がノートパソコンでDJを始めるためのステップバイステップガイドです。ノートパソコンと、Traktor PlayやTraktor Pro 4などのDJソフトウェアだけでDJを始める方法を解説します。
目次:
Traktor Pro 4を使って、このチュートリアルを一緒に進めましょう。
ノートパソコンだけでDJはできる?
ノートパソコンだけでDJを学ぶことは十分に可能です。Traktor PlayやTraktor Pro 4を使い、ノートパソコンからDJのキャリアをスタートすれば、高価な機材に投資することなくDJスキルを習得できます。また、デジタル音楽コレクションを増やしながら始めるのにも最適ですし、アナログレコードに慣れていて、デジタル音楽ライブラリを使ったミキシングにも慣れていきたいというDJにも適した選択肢です。
Traktor PlayとTraktor Pro 4の違いは?
Traktor Playは、2つのデッキ、厳選されたエフェクト、Proバージョンの主要ツールを備えた、シンプルで使いやすいエントリーレベルのDJアプリケーションです。一方、Traktor Pro 4は、高度なステムセパレーション、Flexible Beatgrids、豊富なエフェクトを含む完全な機能を備えた、プロフェッショナル仕様の4デッキDJソフトウェアです。基本的に、Playは同じエンジンをベースにした、よりシンプルで手頃な価格のバージョンです。
Traktor Playの詳細については、上の動画をご覧ください。このチュートリアルでは、多彩な可能性を最大限に体験していただくためにTraktor Pro 4を使用します。
ノートパソコンでのDJプレイは、ミキシングの上達に役立ちます。ソフトウェアの扱いに慣れれば、DJミックスを作成して、バーやホームパーティーから世界の大舞台まで、あらゆる場所でプレイできるようになります。
ノートパソコンとDJソフトウェアを使ったDJの手順
DJを始めるには、信頼性の高いノートパソコンが必要です。MacでもPCでも構いません。Traktor Pro 4のシステム要件を確認し、お使いのノートパソコンが対応していることを確認してください。Traktor Pro 4の最低動作OS要件は以下の通りです:
- macOS 12、13、14(最新アップデート)、iTunes 12(最新アップデート)、Intel Core i5またはApple M1 / M2、4 GB RAM
- Windows 10、11(最新のService Pack)、Intel Core i5または同等のCPU、4 GB RAM

1. Traktor Pro 4のダウンロード
次のステップは、Traktor Pro 4ソフトウェアをダウンロードすることです。ノートパソコンにTraktor Pro 4をインストールし、プログラムを起動しましょう。
2. 音楽ライブラリの整理
DJを始めたばかりの段階では、まだ曲が少ないかもしれません。まずはプレイしたい楽曲を購入してダウンロードしましょう。楽曲が揃ったら、保存場所を決めます。保存場所は内蔵ハードドライブ(ノートパソコン本体)でも外付けドライブでも構いません。すべての音楽を保存するメインフォルダーを1つ作成しましょう。このメインフォルダーの中に、ジャンル名ごとにサブフォルダーを作成するのもおすすめです。
保存場所からオーディオファイルをTraktorのトラックライブラリにドラッグして、Traktor Pro 4に音楽ライブラリをインポートします。Traktor内ではプレイリストを作成して音楽ファイルを整理できます。「Playlists」のヘッダーを右クリックし、「Create Playlist」を選択します。音楽ジャンル(ハウス、テックハウス、テクノなど)、演奏するイベント名、楽曲を購入した年月などに応じてプレイリストに名前を付けましょう。

重要なのは、イベントやミックスで使用するすべてのトラックにプレイリストから素早くアクセスできるようにしておくことです。入念に整理されたコレクションがあれば、セットの途中で曲を探す無駄な時間を省くことができます。
3. DJソフトウェアに慣れる
最新バージョンのTraktorには、Flexible Beatgrids、ステムセパレーション、Ozone Maximizer、Pattern Playerなど、最先端のDJツールが搭載されています。Traktor Pro 4は、スタジオ品質のエフェクト、信頼性の高い同期、プロフェッショナルなサウンド、そしてあらゆるハードウェアとの互換性を提供します。DJは音楽のブラウズ、デッキへのトラック読み込み、再生、同期、ミキシングを自在に行えます。Traktor Pro 4を使用すれば、ヘッドホンで次のトラックを試聴したり、イコライザーでトラックの音を整えてエフェクトを追加したりできます。キューポイントを使って各トラックのトランジション位置に目印を付けたり、設定したサイズでループさせたり、各トラックのビートグリッドを調整してトラック同士の同期を保つ方法を身につけましょう。
Traktor Pro 4では、トラックからステムを生成し、ステムとしてトラックを読み込んでライブリミックスやマッシュアップを作成できます。Traktor Pro 4の新しいFlexible Beatgridsを使えば、BPMが変動するトラックでもミックス中にしっかりと同期を保つビートグリッドを作成できます。
Traktorの習熟に役立つオンラインリソースは他にも多数用意されています。Traktorのチュートリアル、Native InstrumentsのYouTubeチャンネル、そして弊社のDJガイドなどをご覧ください。また、メンターに教わったり、地域の教室やオンラインのDJコースを受講したりするのもTraktorを学ぶ優れた方法です。
4. DJテクニックを学ぶ
DJとして、ビートマッチング、ミキシング、キューポイントを使ったセットの準備、トラック間のトランジションなど、多くのテクニックを習得する必要があります。
ビートマッチング
DJテクニックを学ぶ前に、まず最初のステップとして4/4拍子の楽曲で小節をカウントできるようになる必要があります。小節のカウント方法については、DJになるためのガイドで詳しく解説しています。
ビートマッチングとは、2つの曲をスムーズにつなぐために、一方のトラックのBPMをもう一方のトラックに合わせる技術です。Traktorでビートマッチングを練習するには、Traktorの右上隅にあるドロップダウンメニューからMixerモードを有効にします。まずデッキAにトラックを読み込んで再生し、デッキBにもう1つのトラックを読み込みます。
デッキBのCUEボタンを押してこのトラックを聴き、デッキBのBPMがデッキAのBPMと一致するまでピッチフェーダーを調整します。TraktorのSyncモードを使ってトラック同士をビートマッチさせることもできます。デッキAがMasterに設定されていることを確認し、デッキBのSyncを押すと、トラック同士のテンポが一致します。ビートマッチングの詳細については、ガイドをお読みください。
ミキシングとキューポイントの設定
ハーモニックミキシングを使ったトラックのミキシング方法、トラック間を自然につなぐDJトランジションの作成、スムーズなトランジションを作るためのトラックへのキューポイントの設定などを学ぶ必要があります。その他にも、Traktorでのビートグリッドの設定、Traktor Pro 4の新しいFlexible Beatgridsの活用、ライブリミックスやマッシュアップ用のステムトラックの作成と読み込みなども習得しておきたいスキルです。
DJに関するその他のリソースについては、TraktorでのDJプレイ、DJになる方法、初めてのDJセットの作り方に関する各ガイドをご確認ください。
5. エフェクトを試す
Traktor Pro 4は、クリエイティブなDJプレイのための多彩な先進的エフェクトを提供します。ノートパソコンだけでDJをする場合でも、Traktor Pro 4でエフェクトを適用すれば個性的なサウンドのミックスを作成できます。Traktor Pro 3にはDeck FX(Single FXおよびGroup FX)とMixer FXという2種類のエフェクトが用意されています。DJを始めたばかりなら、まずはSingle FXとしてディレイやリバーブの使い方を覚え、スキルが上がるにつれてさらに多くのエフェクトを試してみましょう。

6. DJセットを構築する
Traktor Pro 4の操作に自信がついたら、いよいよ最初のDJセットを作成しましょう。まずは、BPMが近くスタイルが似ているトラックのリストを作成することから始めます。最初のデモとしては20〜30分程度の短めのミックスを目指し、ミックスの導入、展開、結末を明確にするトラックを選びましょう。ミックス全体に一体感のある流れを持たせ、リスナーを引き込むストーリーを作ることが大切です。

各トラックにキューポイントを打ち、トラック同士が自然に混ざり合うトランジションを選んでセットを準備します。TraktorのAudio Recorderを使ってセットを録音しましょう。音量レベルが異なるトラックを組み合わせている場合は、ミックス全体の出力を歪ませる突発的なピークを防ぐために、Traktor Pro 4のOzoneリミッターを活用するのがおすすめです。

7. ハードウェアの導入
いずれはDJコントローラーをセットアップに導入したくなる時期が来るでしょう。Traktor Pro 4の大きな魅力の1つは、X1 MK3、Traktor Kontrol S4、Traktor Kontrol S3、Traktor Kontrol S2をはじめとする幅広いDJコントローラーと完璧に連携できる点です。Traktor Pro 4の各機能は、他社製のあらゆるDJコントローラーにマッピングしたり、Pioneer DJのコントローラーとHIDモードで使用したりすることも可能です。まずはノートパソコンとTraktor Pro 4だけでDJを始めることで、準備が整った段階でスムーズにハードウェア環境へと移行できます。

8. 練習
DJとして上達するための鍵は、定期的な練習習慣を身につけることです。1日に15〜30分、あるいは少なくとも週に3回は時間を確保して、Traktor Pro 4の操作を練習することをおすすめします。カレンダーを使って練習の予定を立てましょう。動画を視聴したり、Native Instrumentsブログを読んだりして新しいヒントを学び、実際のDJ練習に取り入れてみましょう。

ノートPCだけで始めるDJプレイ
ノートPCでDJを始めるために必要な知識が身についたら、次はセットで使うトラックを探し、Traktor Pro 4をダウンロードしましょう。Traktor Pro 4の基本的な使い方を学び、まずは最初のミックスを作成することを目標に設定してみてください。Traktor Pro 4を使えば、トラックのミックスやプロクオリティのミックス作成がいかに簡単か、すぐに実感できるはずです。数週間もすれば、Traktor Pro 4の新機能であるステムセパレーションを活用して、独自のライブリミックスまで作成できるようになるでしょう。Traktor Pro 4の使い方を楽しみながら学び、ノートPCでのDJプレイを存分にお楽しみください!