1990年代後半から2000年代初頭にかけて、ヒップホップとR&Bのシーンに地殻変動が起きました。バージニアビーチから現れたTimbalandやThe Neptunesを中心とする新世代のプロデューサーたちは、重厚なサンプルを粗削りでフューチャリスティックなシンセとグリッドにとらわれないシンコペーションへと置き換え、世界のポップミュージックのあり方を一変させました。最新のKontakt音源Leap Expansion: Millennium Hip Hopでこのサウンドを再現するにあたり、私たちはその時代を実際に生きてきた人物に協力を仰ぎました。
Snipe Youngは、グラミー賞を複数回受賞しているプロデューサーであり、現代のアーバンミュージックの根幹を築いてきたサウンドデザイナーです。オーガニックで迫力ある重低音サウンドで知られる彼は、自宅のビートメイカーから世界最高峰のステージまでを結ぶ架け橋となってきました。今回私たちは彼にインタビューを行い、バージニアサウンドの系譜や「楽曲最優先」の制作哲学、そしてあの伝説的な時代をいかにして生き生きと演奏できるインストゥルメントへと落とし込んだのかについて語ってもらいました。
1990年代後半から2000年代初頭のバージニアビーチのムーブメントは、世界のポップミュージックのあり方を塗り替えました。そのシーンに深いルーツを持つあなたは、単なるレトロな模倣にとどまらず、当時の空気感を忠実に再現するために、象徴的なフューチャリスティックなバウンスや独特のシンコペーションをどのように捉えようとしましたか?
僕はもともと南部(アラバマ州)出身なので、サザンバウンスにはずっと深く共鳴してきました。初期のTimbalandやThe Neptunesから多くを学んできたので、それは自分のサウンドの根幹、まさにDNAに組み込まれているようなものです。彼らプロデューサーたちが僕の音楽的な考え方を形作ってくれたので、そのエネルギーをこのプロジェクトに注ぎ込むのは、僕にとってごく自然なプロセスでした。

プロデュースとサウンドデザインの双方で培ったバックグラウンドは、今回の160のループと10のキットを生きた演奏可能なインストゥルメントに仕上げる上で、どのような影響を与えましたか?
インストゥルメントやキットを作るときは、常にユーザーのことを考えています!自分自身がリアルタイムでその製品を使うならどう扱いたいかを考えるようにしているんです。そのため、鍵盤やパッドへのサウンドの配置であれ、サウンドそのものの質感であれ、使いやすさを重視して制作しています。常に実践的なサウンドデザインとプロダクションを意識しているんです。
あなたのプロダクションスタイルは「オーガニックで迫力ある重低音の波」と評されています。Millennium Hip Hopのサウンドはミニマルなファンクや無駄を削ぎ落としたアレンジが特徴とされることが多いですが、そうしたキットにおいて、インパクトのある重低音と音の空間性とのバランスはどのように取ったのでしょうか?
迫力ある「重低音」は、音の多さとイコールではありません。ミニマルなアレンジでも十分に実現できます。このサウンド、特にTimbo(Timbaland)のスタイルにおいては、音の数ではなく、適切な音を選ぶことが重要なんです。彼のテクニックは複雑でありながらシンプルかつ効果的で、The Neptunesも同様でした。シンプルな2つのコードによる進行であっても、その配置やコード自体の選び方が他とは一線を画しています。だから僕は、自分が言うところの「上質なサウンドの選択」に集中することにしたんです。

数多くのメジャーアーティストと仕事をするには、確固たる規律と準備が求められます。才能あるビートメイカーから、メジャーアーティストに信頼されるコラボレーターへとステップアップするために、活動初期の自分に教えてあげたかったアドバイスを一つ挙げるとしたら何ですか?
楽曲以上に重要なものはありません!メロディーこそが最優先であり、メロディーが閃いたら、曲の次の展開が立ち上がるまでそれをキープし続けます。実際にChris Brownに採用された2曲も、構想段階ではドラムが一切入っていませんでした。僕がコードを弾いたら、ソングライターがインスピレーションを得てノリ始めたんです。僕としてはバウンスを加えるためにドラムを入れたかったのですが、彼女はその場ですぐにレコーディングしたい状態でした。楽曲以上に重要なものはないので、ドラムは後から追加することにしました。でもその時点で、すでに素晴らしい2曲が出来上がっていたんです。
このExpansionは、音楽制作の伝説的な時代へと踏み出したい人に向けて作られています。ユーザーがこれらのキットを使ってジャムセッションを行い、バージニアサウンドを自分だけのものにしていく中で、ぜひ発見してほしい「嬉しい偶然」やテクニックはありますか?
このExpansionにはサプライズが満載です!もちろんイースターエッグも仕込んでありますよ。でも、ここで教えてしまったらサプライズにならないので秘密です!

サウンドを自分のものに
2002年のミニマルなファンクを追求したい場合でも、現代のプロダクションに上質なサウンドを取り入れたい場合でも、Millennium Hip Hopは単なるノスタルジー以上のものを提供します。Snipe Youngの本物のバージニアルーツとLeapエンジンのリアルタイムな表現力を融合させたこのExpansionがあれば、マウスのクリック作業から解放され、直感的なパフォーマンスを始めることができます。
この象徴的なサウンドを今すぐ体験してみましょう。そして「メロディーの流れを止めないこと、そうすれば自ずと道は開ける」というSnipeの黄金律をお忘れなく。