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ローファイ・ミュージックの作り方:チルでヴィンテージなサウンドを生み出す5つの要素

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デジタル技術のおかげで、思い描いたサウンドをこれまで以上に簡単に作れるようになりました。しかし、その正確さゆえに、完璧すぎる音楽になってしまうリスクもあります。だからこそ、多くのプロデューサーやリスナーは、レコードのパチパチ音、テープの揺らぎ、タイミングのずれたビートの引っかかりといった、サウンドの「不完全さ」を求めているのです。本記事では、そうした不完全さを魅力とするヒップホップのサブジャンルであるローファイを掘り下げます。ローファイ音楽とは何かを学び、ローファイビートに欠かせない5つの主要要素を発見し、Native Instrumentsのツールを使って自分だけの味のある名曲を作る実践的な手順をご紹介します。

嬉しいことに、ローファイ音楽の制作を始めるのに高価なプラグインのコレクションは必要ありません。360 Essentialsサブスクリプションなら、表現力豊かなインストゥルメントからワールドクラスのエフェクトまで、必要なすべてが手に入ります。今すぐ無料でお試しいただけます。

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ローファイ音楽とは?

ローファイ音楽は、ヒップホップのサブジャンルであると同時に、多くの音楽ジャンルに通じるより広範な美学・哲学でもあります。ローファイ(lo-fi)は「low fidelity(低忠実度・低音質)」の略で、音の再現性が低いことを意味します。例えば、Pink Floydの名盤The Dark Side of the Moonのように美しく録音されたアルバムを壊れかけのカセットデッキで再生した場合、本来の音響体験を完全に得ることはできません。これこそがローファイ(低忠実度)です。

しかし、低音質で聴く体験には独特の特徴があり、魅力すら備わっています。何十年もの間に、ミュージシャンやリスナーはその味わいを愛好するようになりました。「ローファイ」とは、そうした音質的な特徴そのものを美学的な目標として追求する音楽的アプローチを指します。

今日、ローファイといえば、こうした特徴を独自の手法で取り入れた特定のヒップホップスタイルを指すことが多くなっています。ローファイビートはリラックス感があり、ジャジーで滑らかな傾向があり、勉強中やくつろぎの時間のBGMに最適です。

ローファイビートは通常、高品位な機材で録音され、現代のプラグインや処理を用いてDAWでミックスされますが、あえて古くてかすれたようなサウンドになるよう設計されています。

現代のローファイビートの例をいくつか聴いてみましょう。独特のざらつきやヴィンテージ感が聴き取れるでしょうか?

ローファイ音楽の制作に必要なソフトウェア

ローファイ音楽を制作するには、DAW、リアルなドラム、ベース、鍵盤サウンドを作成するためのソフトウェア音源、そしてローファイなテクスチャーを作り出すディストーション、ビットクラッシャー、フィルターなどのエフェクトが必要です。これらのツールはすべて360 Essentialsサブスクリプションに含まれており、Guitar Rig、Raum、Replikaをはじめとする人気の高いNative Instrumentsプラグインが揃っています。

以下のチュートリアルでは、360 Essentialsサブスクリプションに含まれるツールのみを使ってローファイビートを制作していきます。今すぐ無料トライアルを開始して、一緒に制作してみましょう。

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ローファイ音楽を作るのは難しい?

ローファイ音楽は、基本的な要素を理解し、適切なツールを手元に用意すれば、それほど難しくはありません。基本を押さえたら、この人気ジャンルに自分ならではのクリエイティブな工夫を加えていくことが次のステップです。ローファイ音楽の作り方を知りたい方は、ぜひ読み進めてみてください。以下で手順を詳しく解説します。

ローファイ音楽の作り方:5つの主要要素

1. チルなドラム

ローファイはビートから始まります。チルであればあるほど理想的です。テンポは遅めに設定し、ビートパターンはリラックスしたハーフタイムにしましょう。

まずは定番のヒップホップのビートパターンから始めましょう。シンプルに言うと、小節の1拍目と3拍目付近にキックを配置し、2拍目と4拍目にスネアを置きます。そこに、ビートを前進させるように8分音符で規則的にハイハットを刻んでいきます。

Ableton Liveでのドラムの打ち込み

ビートを複雑にしすぎる心配はいりません。ローファイで大切なのは、入り組んだシンコペーションではなく、チルな雰囲気を作り出すことです。後からヒューマナイズ処理を加えて、より面白みを持たせます。

ドラムのサウンドを選ぶ際は、生演奏感やヴィンテージ感のあるサンプルを選びましょう。アコースティックドラムや、サンプリングされたブレイクビーツなどが最適です。今回は、ヒップホップ制作の確かな足がかりとなる優れたキットを収録したRudimentsを使用しました。このチュートリアルで使用するすべてのツールと同様に、こちらも360 Essentialsサブスクリプションの一部としてご利用いただけます。

2. ソウルフルなインストゥルメンテーション

次に、ドラムを引き立てるソウルフルな鍵盤、ベース、その他の要素を加えていきます。

まずは鍵盤でコード進行を作ることから始めるのがベストです。それを軸に、他の要素を肉付けしていくことができます。

Lo-Fi Glow

今回は、霞がかったローファイサウンドが満載のPlay Series音源「Lo-Fi Glow」を使い、滑らかでシンプルな鍵盤サウンドを見つけました。

コードを作る際は、ジャズのテンションコードを使って豊かでソウルフルな響きを持たせましょう。これは、3和音(トライアド)に含まれる基本的なルート、3度、5度の音に加えて音を足すことを意味します。(よくわからない場合は、音楽理論やハーモニーの知識を復習してみるのもおすすめです)。

メジャーセブンスコードを使ったコード進行

メジャーセブンスコードには、心地よく前向きな響きがあり、ローファイにぴったりです。手軽にジャジーなコード進行を作るには、DAWのピアノロールでメジャーセブンスコードを1つ作成し、それをいくつか複製してから、各コードをトランスポーズ(移調)して進行を組み立ててみてください。

そのサウンドを聴いてみましょう。

Session Bassist – Prime Bass

次に、鍵盤を引き立てるベースラインを作成します。今回は生ベースのサウンドを得るためにSession Bassist – Prime Bassを使用しましたが、柔らかなシンセベースサウンドでもうまく機能します。

ベースラインは、コードのルート音(上のピアノロール画像で一番下にある音)を押さえるようにします。そこにフィルや装飾音を少し加えることで、個性を出してみましょう。下の画像で青くハイライトされているノートが、コードのルート音です。

Ableton Liveでのベースラインの打ち込み

ベースラインの馴染み方を色々と試すため、SCARBEE MM-BASSを使ってごく簡単でシンプルなベースラインも作成してみました。以下のように、いくつかのノートの位置をずらしてグルーヴに変化をつけています。

最後に、細かな装飾を加えましょう。今回はビートに奥行きを出すため、バックグラウンドにさりげないサックスのサンプルを追加しました。

これらすべての要素をドラムと一緒に鳴らしたサウンドがこちらです。

3. ヒューマナイズされたサウンド

現時点では、ビートが少々クリアで正確すぎる印象です。次のステップでは、人間らしい不完全さを加えていきます。これを行うには、ディクオンタイズ(いくつかのノートをリズムグリッドからずらしてわずかにタイミングを外すこと)を行い、各ノートのベロシティに強弱をつけます。

ドラムへのディクオンタイズとベロシティ変化の追加

まずはドラムから手をつけましょう。ディクオンタイズを行う最も簡単な方法は、ピアノロール上でいくつかのMIDIノートを手動でグリッドからずらすことです。今回はハイハットを1つおきにわずかに遅らせました。スネアのヒットも同様に1つおきに遅らせることで、つんのめるような独特の崩れたグルーヴを作り出しています。

次に、強調を抑えたいノートのベロシティを下げました。例えば、2つ連続するハイハットの2音目や、メインの拍から外れた位置にあるキックドラムなどです。

上のAbleton Liveのピアノロール画像では、青くハイライトされたノートがすべて拍の少し後ろにドラッグ(ディクオンタイズ)されています。下部のバーは、各ノートの異なるベロシティ値を示しています。

なお、MIDIコントローラーをお持ちの場合は、ドラムを手弾きでリアルタイム入力することで、人間味のある演奏の不完全さをそのまま捉えることもできます。

ビートが程よく不完全になったところで、他の要素にも同様の処理を行っていきましょう。各パートを順番に確認しながら、ベロシティに抑揚をつけ、ノートを少しずつグリッドからずらしていきます。

この際、すべてのパートが同じようなノリになるよう、ドラムに加えたディクオンタイズのニュアンスとおおまかに合わせるのがコツです。ただし、完全に一致しなくても問題ありません。なにしろ、「不完全さ」こそがローファイの真髄なのですから。

4. ローファイ特有のトーン

このステップは、特徴的なローファイサウンドを生み出す上で最も重要かもしれません。テープ、レコード、あるいは調子の悪いハードウェアを通して再生されたかのように、クリアなデジタルオーディオをかすれさせ、埃っぽく、温かみのあるサウンドに仕上げる必要があります。

360 Essentialsサブスクリプションに含まれるプラグインを使って、これを実現するためのテクニックがいくつかあります。まずはドラムから始めましょう。

ここでの目的は、昔の再生機器の限られた帯域幅を再現するために、全体の周波数レンジを狭めることです。そのために、まずはOzone 11 Equalizerを使用してドラムの最高域と最低域をカットしました。

Ozone 11 Equalizerでのドラムの処理

続いてBiteを使用し、オーディオのサンプリングレートをローファイ感際立つ13 kHzまで落としました。これにより高域がさらに削られ、ドラムにかすれたファズ感が加わります。

Biteによるローファイなファズ感の追加

最後に、少しのリバーブを加えることで、ドラムをより奥まった柔らかい響きにします。ここではRaumを使用しました。短いDecayと小さなSizeに設定し、ウェット成分をわずか16%と低めにミックスすることで、控えめに音を柔らかくする効果を生み出しています。

Raumでリバーブを追加

完成したローファイ・ドラムのサウンドをお聴きください。

次はベースです。年代物の粗いテープに録音されたかのような質感を再現してみましょう。多機能なディレイプラグインであるReplika XTを、ヴィンテージ・テープエミュレーションとして活用する便利な手法をご紹介します。

Replika XTをテープエミュレーションとして使用

まずチャンネルにReplika XTをインサートし、Delay Timeモードを「mid/side」に設定して、ディレイタイムを0msまで下げます。次にミックスを100%ウェットにし、フィードバックをゼロにします。最後に左側のディレイモードからTapeを選択し、テープのトーンコントロールであるSaturation、Tape Age、Wow & Flutterを調整して、心地よい歪み具合に仕上げました。

この試聴音源では、中間あたりからテープエフェクトが効き始めます。加わったファズ感に耳を傾けてみてください。

続いて鍵盤パートです。今回使用した音源のおかげで、この工程はとてもシンプルに進められます。Lo-Fi Glowには、サウンドに魅力的なローファイトーンをもたらす多彩な機能が組み込まれています。

Lo-Fi GlowのFX

鍵盤のサウンドをよりローファイにするため、ノイズを含んだサンプルレイヤーを追加しました(Lo-Fi Glowでは2つの異なるサウンドをレイヤーできます)。さらにLo-Fi GlowのFXセクションを有効にし、ディレイ、リバーブ、そしてTape Warbleエフェクトを加えてリアルなテープの質感を演出しました。

サックスのリックにも同様の手法を適用しました。さらに埃をかぶった古いレコードで再生しているような質感を出すため、レコードのパチパチノイズ(クラックルノイズ)のサンプルも追加しています。全体のサウンドをお聴きください。

5. スムーズに流れるアレンジ

すべてのパートに絶妙な質感を加えられたら、次はトラック全体のアレンジを組み立てていきましょう。

ループを複製して長いセクションを作り、それぞれのセクションに変化をつけることで、曲全体を通じたストーリーを生み出していきます。

ローファイミュージックを制作する際は、急激なクライマックスや唐突な曲調の変化を避け、滑らかかつ緩やかに移り変わるアレンジを意識することが重要です。

Ableton Liveでビートをアレンジ

今回は各セクションで1〜2つのレイヤーをミュートし、時間の経過とともに楽曲の表情が変わるようにしました。

その過程で、アレンジをさらに引き立たせるための微調整もいくつか施しています。

イントロの様々な要素に動きのあるローパスフィルターを適用し、ゆっくりとフェードインするように設定しました。また、最後のセクションにはリード要素を追加しています。こうした細かな工夫により、アレンジが滑らかで音楽的なものへと仕上がります。

完成したビートのサウンドをお聴きください。

オリジナルのローファイ・ビートを作ってみましょう

ローファイの基本要素を理解できたら、ご自身のビート制作にぜひ取り入れてみてください。これらの基本的な手法を組み合わせて、チルで本格的なサウンドを生み出すアプローチは無数にあります。ルールにとらわれず、自由な発想で楽しんでみましょう。

ローファイミュージックの制作には、目的に適したツールが欠かせません。今回のチュートリアルで使用したサウンドは、360 Essentialsサブスクリプションの無料トライアルに含まれるインストゥルメントとエフェクトで作成されました。この月額サブスクリプションなら、拡張し続ける世界最高峰の音楽制作ツールを活用して、創造力を最大限に発揮できます。

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