作曲家のOli Julianは、Roald Dahlによる40ページのハチャメチャな短編を90分の長編映画へと昇華させたNetflixアニメーション作品『The Twits』において、大胆で遊び心にあふれた、キャラクター主導のサウンドを生み出しました。子供の頃から原作を愛読していたJulianは、ノスタルジーと茶目っ気を持ってこのプロジェクトに取り組み、悪名高い登場人物たちを特徴づける、あのいたずら心あふれるエネルギーを見事に表現しています。
彼のスコアはエキセントリックさと温もりを行き来し、予測不可能な物語の世界からユーモア、リズム、そして緊張感を引き出しています。
彼のワークフローの中核となっていたのが、映画のリズミカルな個性を決定づける重要な要素となったAbbey Road Vintage Drummerです。プロジェクトの最初期から使用されたこのライブラリは、演奏に人間らしい絶妙なルーズさを保ちつつ、物語のユーモアを際立たせるグルーヴをJulianが作り出すのを支えました。
セクション一覧:
- 子供時代の居心地の悪さを音で捉える
- リズムと音色が生み出すコメディ
- Abbey Road Vintage Drummerに命を吹き込む
- キャラクターを表現するパーカッション
- 長編アニメーション音楽制作からの学び
このインタビューでは、Julianがリズムやキャラクター表現、そして彼にとって初となる長編アニメーション映画の劇伴制作において、Abbey Road Vintage Drummerがどのように中心的な役割を果たしたかについて語っています。
Oliのコメディ制作ツールであり、ストーリーテリングの相棒となったKontaktインストゥルメントをチェックしてみましょう。
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『The Twits』は子供の頃のお気に入りの本だったとおっしゃっていましたが、その初期の思い出は音楽的に表現したかったトーンにどのような影響を与えましたか?

子供の頃、『The Twits』をよく読んでいたのですが、登場人物たちの意地悪さにちょっと居心地の悪さを感じていたのを覚えています。その独特な違和感のようなものをうまくすくい取って、脚本がもつ本来のコメディ要素と融合させたいと考えました。Twit夫妻のために、音楽的には少しルーズでDIY感がありつつも、それぞれのキャラクターに合わせた特定の楽器編成を持つ世界を構築したいと思ったんです。
例えば、Mr. Twitには低音のどこか気の抜けたブラスを当て、Mrs. Twitには彼女の挫折したオペラ歌手への野心を象徴するような、調子の外れたオペラ風ソプラノを付きまとわせています。逆にMugglewump一家には、より純粋で美しいパレットを用意し、彼らの共感力を引き立たせる豊かなストリングスやミュージカルソー(演奏用のこぎり)を取り入れました。
奇妙で魅力的なキャラクターがたくさん登場しますが、それぞれの個性的なサウンドを、一種のオーケストラ・アメリカーナがうまくひとつにまとめ上げています。
コメディにアプローチする際、タイミングやトーンを確立する上で、リズムとメロディのどちらがより重要な役割を果たしますか?

両方と言いたいところですが、実際のところ自分にとって鍵となるのはリズムです。私はまず何よりもドラマーなので、頭の中がドラマー的な思考になっているのだと思います。作曲を始める時も、まずはグルーヴやテンポ感を念頭に置くことが多いですね。コメディにおいては常にジョークを際立たせることが重要で、それは多くの場合、オチへの布石を打つことを意味します。
コメディはタイミングとテンポが命ですから、リズミカルな音楽がそれを後押しできるのは当然と言えます。また、コメディが成立するための適切な文脈を与えるという点では、音楽的なトーンも極めて重要です。
より感情的でドラマチックな場面では、あえて軽やかなタッチにすることで、ジョークに息づく余白を持たせることが大切になります。
Oli Julianからのアドバイス: 音を詰め込みすぎてスコアを過密にしすぎないようにしましょう。私もいまだにやってしまいがちですが、セリフや効果音のためのスペースを空けるため、最終的には書いたものの2割ほどを削ぎ落とすことになります。
このスコアのワークフローにおいて、Abbey Road Vintage Drummerはどの段階で最初に導入されたのでしょうか?

本当に最初の段階からです。曲作りの際、まずはこれを使うという定番のドラムキットになっています。あの適度なルーズさが大好きで、マイキングが近すぎず、いかにも「スタジオで作り込みました」という感じがしないのが良いですね。キューの土台を作ってくれることが多く、音楽の中でここぞという瞬間を際立たせるのにも重宝しています。

Abbey Road Vintage Drummerの中で、複数のキューを通じて定番となった特定のキット、グルーヴ、アーティキュレーションはありましたか?
EbonyキットとIvoryキットの両方がとても気に入っています。よく組み合わせて使っているのですが、Ivoryキットに入っているZildjian First Stampライドの明るさが素晴らしく、オケの中でもしっかり抜けてくれます。また、Ebonyキットのキックやスネアのルーズさも大好きです。

Oli Julianからのアドバイス: ドラムを打ち込む際は、ドラマーの視点で考えるようにしましょう。そうすることで、自然な演奏表現が得られます。例えば、実際のドラマーならすべてのドラムを同時に叩くことなどできませんよね。
Twit夫妻は非常に強烈なキャラクターです。彼らを描き分けたり、その個性に合わせたりするために、リズムをどのように活用しましたか?

Twit夫妻のシーンの劇伴では、ブンチャッブンチャッという「ウンパ(oompah)」のリズムがよく使われています。どこかバルカン音楽のような響きで、そうした場面ではわかりやすい「Twit夫妻のテーマ」が繰り返し登場します。
Mr. Twitのブラスがリズムの屋台骨となり、その上にMrs. Twitの伸びやかなメロディが乗るというのが基本の形です。
振り返ってみて、『The Twits』でAbbey Road Vintage Drummerを使用したことで、映画音楽における「正確さ」「個性」「遊び心」のバランスについてどのような学びがありましたか?
長編アニメーションの仕事は今回が初めてでしたが、実写映画の劇伴とはかなり勝手が違いました。アニメーションにおけるストーリーやアクションはテンポが速いことが多く、それに追従するためには機敏でなければなりません。
Abbey Road Vintage Drummerのようなツールを使うことで、コメディのツボをきっちり押さえる正確さを保ちながら、幅広いダイナミックレンジを存分に活用することができました。

Oli Julianからのアドバイス: ドラムキットやライブラリのプリセットを組み合わせることを恐れないでください。自分が本当に求めているサウンドを手に入れましょう。
まとめ
『The Twits』におけるOli Julianのスコアは、リズムがメロディと同じくらい感情を動かす力を持っていることを示しています。直感とユーモアに基づいたアプローチによって、彼は手作業の温もりと適度な不完全さに満ちたサウンドを作り上げました。その絶妙なルーズさが、物語の展開とともに音楽が呼吸するための余白を生み出しています。Abbey Road Vintage Drummerは、きっちりとした正確さと、ルーズでオーガニックな流れを行き来する柔軟性をもたらし、それぞれのキューをキャラクターの魅力で生き生きと満たしました。
『The Twits』はNetflixで好評配信中です。Abbey Road Vintage Drummerの詳細をチェックして、その表現力豊かなドラムキットがあなたの次の劇伴にどのように生命感、動き、そして個性をもたらすか体験してみましょう。